南ア ・ 甲斐駒ケ岳 【百名山】 [百名山歩き]
9月は北ア・常念岳、八ヶ岳・赤岳。 中央道を2週走っている。
中央道を通る度に、双葉~小渕沢で見えるいつも気になっている山がある。
三角に尖ったそびえ立つ甲斐駒ケ岳である。
【写真は六方石からの甲斐駒】
あんな険しい高い山、登れるのかな? 登れるといいなあと思いながら
眺めて通るだけの山であった。
南アルプスはまだ未踏であった。
挑戦してみようと、地図とデータを眺めてみた。
前夜出発なら日帰りも不可能ではない。
天気も持ちそうであるので、思い切って週末の前夜、金曜日に出かけた。
3週連続の中央道走行となった。
24時過ぎに伊那ICを通過(1,000円になるのです)。
登山口へのバスターミナル・仙流荘へは1時前着。
既に2/3程度駐車場は埋まっていました。 車内では5時半まで出来ました。
9月25日、北沢峠への一番バスの長い列が出来ている。
最後のバス(4台目)に乗り、北沢峠には7時前着。 霧に覆われている。
身支度をして07:05に広河原への林道を進み、10分ほどして仙水峠への道に入る。
小雨模様になり、仙水小屋を過ぎ、河原にでると雨が強くなる。
早川尾根が見え、仙水峠へは08:25着。
ここで雨具・ザックカバーをつけて一息入れ、駒津峰への登りにとりつく。
途中で引き返したというグループがいた。
樹林帯のジグザクの急登が続く。
ハイマツ帯にでると駒津峰(2,736M)へは09:40着。
稜線は晴れて、青空が見える。
甲斐駒ケ岳の三角形の山容が雲間の間からかすかに見えた。
細い岩場の尾根をアップダウンしながら六方石へ。
クサリも、ハシゴもありません。
結構キツクて手強い場所です。
10:10六方石から、直登コースと巻き道コースに分かれるが、
一部の熟練者を除いては、巻き道を行っています。
私の体力と技量では右手の巻き道しか選択肢はない。
(長衛荘の方によると、登りはまだしも、
下りに直登ルートを使うのは回避すべしとのことです。)
ここからは花崗岩の岩と白砂の道、細い部分もあり注意深く進む。
魔利支天との分岐10:45を左へ折れ、岩場と白砂の道を更に登っていきます。
黒戸尾根と合流。 もう直ぐ頂上だ。
まもなくして、甲斐駒ケ岳頂上(2,967M)。
11:25着、登りは04:20、結構休憩をとっています。 (コースタイムも04:20)
頂上はガスっていますが、黒戸尾根から北杜市が見えます。
これが日本一長いといわれる黒戸尾根。
昼食をとりながら、雲が切れるのを待つ。
断片的に雲が切れる。
だんだん晴れてきた、ほぼ見透せる。
八ヶ岳(三つ頭、赤岳、横岳、阿弥陀岳、硫黄岳・・・) 蓼科山も奥に見えます。
北岳、間ノ岳、
仙丈ケ岳、
雲間に鳳凰三山、その上には富士山。
これが本当の、待った”甲斐”があった。
展望を楽しんでいたのは良いが、長居しすぎた。
20名ほどいた登山客がもう5名くらいしかいない。
気がついて時計を見たら、もう12時40分過ぎ。
北沢峠の最終バスは16:00。
タイムリミットは12:30と決めていたので、北沢峠に泊まることにした。
(念の為、宿泊も場合によってはありうると準備はしてきたが・・)
北沢峠ではさすがのD携帯でも圏外であったので、
通ずるか気がかりであったが長衛荘に連絡がとれ予約。
予約なしでも泊まれるが、ひとまず安心。
明日は、目の前に見える南アルプスの女王といわれる仙丈ケ岳↓へ行こうと決め、
13:05過ぎに下山開始。
帰路は往路同様巻き道を下山、六方石~駒津峰。
白砂で滑り易く, 脚の置き場に注意しながら下りていきます。
魔支利天13:25~六方石13:40~駒津峰14:15とかなり時間が掛かってしまいました。
(駒津峰~頂上のコースタイムは結構キツイと思いました。)
ここから双児山2,649Mへの尾根を下っていきますが、登り返しがあります。
双児山へは15:05着。
振り返ると駒津峰、甲斐駒、東には鳳凰三山を見納めて北沢峠に下ります。
長衛荘へは16:35、下りは合計03:30。 コースタイムは02:50となっています。
小屋の方によると、駒津峰~双児山のコースタイムは?、もっと時間が掛かるとのこと。
仙水峠経由のほうが、早いかもしれないとのことです。
夕飯で同席した方も03:30かかったとのこと。 思ったより早く下れ、無事に下山。
甲斐駒ケ岳を制覇できたことと、頂上からの展望に満足感あり。
この後 ”北沢峠での一夜” を迎えることになったのです。
初めは黒戸尾根からピストンかと思いましたよ。(笑) バスはスタート時間が遅くなる分、時間に制約ができて中々難しいでしょうね。 甲斐駒ケ岳の頂上からは、中々よい展望が見えませんね。(ガスがでやすいのでしょうか) しかし、富士山も見られたので良かったですね。
翌日の「仙丈ヶ岳」はどうだったのでしょうか。
by おど (2010-10-04 07:36)
精力的に登られてますね~!(@_@;)
富士山も見ることができて、お泊りもされて、山に寄りそうことができましたね♪
私達、いつでもどこでも巻き道です ^^v
by よしころん (2010-10-04 08:12)
おはようございます。少しの間留守をしてました。
by シラネアオイ (2010-10-04 09:54)
凄い体力、健脚でいらっしゃいますね~ わたくしなどの軟弱ハイカーとは大違い。
by mimimomo (2010-10-04 10:25)
甲斐駒ケ岳を日帰りでもと云う実行力・体力凄いです。
山頂からの眺望も素晴らしい!羨ましい!
by takaki-i (2010-10-04 14:08)
若いころ、黒戸尾根から甲斐駒登りました。
もう今は無理だなぁ。
by 桔梗之介 (2010-10-04 14:13)
勢いが止まりませんね。
私も行きたい山ですが・・・。
翌日は仙丈ヶ岳行かれたのかな?
by nousagi (2010-10-04 14:39)
甲斐駒は春夏秋冬登りました、いい山ですよね。駒津峰、黒戸尾根、みんな懐かしいです。雲海の上にある富士山も雄大ですね。
by tochimochi (2010-10-04 18:59)
南アルプスの山々も良いですね~。
でもバスに乗り換えて登山口に行くというのがめんどくさい気がします。だから私は黒戸尾根で登りたいという理由にもなっているのですが…
これだけハードな山登りをされた夜に眠れなくて、翌日に仙丈ヶ岳とは…。何か波乱の予感がします。
by makiwarikun (2010-10-04 20:29)
おど さん、
こんばんは、黒戸尾根は貴殿やこのブログを訪れて戴いてます健脚の方にお任せします。(笑) ”日本の名峰”で見ましたが、私にとっては夢です。 仙丈ケ岳は次回お楽しみに!
よしころん さん、
既報どおり、長衛荘での悪夢の一夜が待ってました(><;) ショートカットはしたいのですが、私にはこの直登は無理です。(笑)
シラネアオイ さん、
普段、自然を満喫されて羨ましい! また、リフォーム楽しみですね。
mimimomo さん、
こんばんは、コメントありがとうございます。 私も軟弱ハイカーです。
できれば、車で行けれる限り林道をいって、ショートカットしようなんて、邪悪なことを考えています。 買いかぶりです(笑)
by Jetstream777 (2010-10-04 21:14)
takaki-i さん、
北沢峠へ入られる1/3の方は、甲斐駒か仙丈に日帰りで登られ、午後のバスにのって帰られるとのことです。 山頂からの展望は素晴らしいですね。
桔梗之介 さん、
黒戸尾根は若い方でも、健脚でしか出来ないですね。 白州のほうから見る黒戸尾根はスゴイですね。
nousagi さん、
そうです、翌日は南アルプスの女王、仙丈ケ岳へ行きました。 比較的楽な北沢峠から行ってください。 耳栓もって(笑) 冗談はともかく、2山とも素晴らしい山です。 天気の安定する秋のうちが一番いいかもしれません。 でも、仙丈ではチョット辛い目にあいました(><;;)。 パワーはないけど、チャレンジしてます。(^_^)v
by Jetstream777 (2010-10-04 21:27)
tochomochi さん、
昔の山男はすごいですね。 昔は林道がなく、黒戸尾根しかなかったようですね。 日本での急登の、最難関コースですね。
makiwarikun さん、
翌日の仙丈は結構、辛いおもいをしました。 貴殿、次の目標がひとつ出来ましたね。(^_^)v 標高差2,200Mは、日本の山のなかでも屈指。
南アも個性に富んだ山があり、おもしろそうですが、入るまでに時間がかかりますね。 北岳も行きたいのですが、更にバスで奥に入らなければならないので、アプローチが面倒ですね。 そのうち南もチャレンジしてください!
by Jetstream777 (2010-10-04 21:46)
甲斐駒ケ岳、制覇おめでとうございます
雄大な景色、まった甲斐が有ったですね!!
by koh925 (2010-10-04 22:50)
甲斐駒、とにかくカッコイイ山ですよ。いつかは絶対に登ってみせる!と思っています。勿論、黒戸尾根からじゃないですが。
南アルプスと北アルプス、どちらもそれぞれの持ち味がありますよね。
by Terry (2010-10-05 04:52)
うらやましいなぁ、時間によって泊まりに
変更とは!僕がやったら帰ってから軽く
戦争状態になりそうです。北沢峠とは
一転して天気が良くて眺望もあってよかった
ですね。
by ken_trekking (2010-10-05 07:43)
ツアーで参加してばてた甲斐駒です
こんどはスムーズに登れるかな
はあはあと行って苦しかった山です
山頂まではどうにか行けました
素敵ですよね
天気がよくてよかったですね
by ひろたん (2010-10-05 14:50)
あ~、そうでしたね。
悪夢の一夜は、この長衛荘での出来事でしたね。
もちろん、北沢峠から一度行きましたが
それでもヘロヘロでした。(^_^;)
by nousagi (2010-10-05 17:18)
友人が8月に登りました。お天気は曇りから雨。
こちらでは、お天気だったようですね。。。
お見事な甲斐駒制覇ですね☆
by すずらん (2010-10-06 01:02)
日帰り男の慎重な記事を繰り返し拝読しました。尊敬!
甲斐駒か仙丈・・と北沢峠へ行って、長衛荘に泊まって南アルプスの女王、仙丈ケ岳へ行きました。
やはり想像通り甲斐駒のガレ岩は厳しそうですね^
by OJJ (2010-10-06 09:05)
こんにちは。
濃密なスケジュールをこなしていますね。
北沢長衛荘の若いカメラ好きの小屋番(新オーナーかな)は元気でしたか。
次の日は仙丈ヶ岳?
by 山子路爺 (2010-10-06 16:22)
koh925 さん、
まさに、登り甲斐、待った甲斐がありました。 (^_^)v
Terry さん、
北沢峠からのルートは仙水峠からの方が楽ですが、見晴らしは双児山経由のほうがいいと思います。 甲斐駒は結構手を使います。 (笑)
思い切って行ってみるもんですね。 難しいところはあせらずに、ゆっくりと行けばいいんですから。
ken_trekking さん、
家人には、長い(最悪)の予定を一応伝えておくべき。(笑) 今回は日帰りで帰ろうか、2山登ろうか迷いがありましたが、日程には余裕を持ちたいですね。
ひろたん さん、
えっ、ひろたんさんでも苦しかった? 信じられません。 強健なはずなのに。 雲が切れて、南アルプスの山が至近によく見えました。(^_^)v
nousagi さん、
この一夜が、翌日に響きました。 (><;)
nousgiさんの参考記録見ると、スゴイですね! 結構行ってるじゃありませんか。 大先輩です。 また山の選び方が渋く、感心(^_^)v
すずらん さん、
いつも思いますが、天気次第ですね。 未だならいってください。
きついけど、振り返ればいいですよ! (^_^)v
OJJ さん、
ガレ岩以上に、駒津峰~六方石、短い区間ですが結構手ごわいところです。 私にとっては。
山子路爺 さん、
どの方がオーナーか分かりませんが、多分夕食時に説明していただいた方かも、よく親切にコースを教えていただきました。 ここの従業員の方は礼儀正しく、皆さん親切でした。 (^_^)v
by Jetstream777 (2010-10-06 21:53)
意地悪Jetstream777さん、
歳をバラそうかといつも迷うけれど(笑)
甲斐駒だって単独で登りました、
もうそろ追想の山の記事書かなきゃならないのでしょうか
懐かしく拝見しました、体力の自信のない私は勿論登山口に泊まり、薄暗間中歩く勇気がないので団体さんが出てきたあと後ろから歩きました。
見た感じよりは楽だと思いました(^_-)
by ももこ (2010-10-06 23:22)
すずらん日記経由でお邪魔しました。
8月黒戸尾根から甲斐駒ケ岳に入りました。
私たちの時は小雨、ガスでこの様な素晴らしい景色を見ることが出来ませんでした。jetstreamさんと同じく中央道を走る度に気になっていた山でした。
次回は写真の様な時に入りたいです。
by takaちゃん (2010-10-07 16:29)
ももこ さん、
”見た感じよりは楽” 結構パワーありますね。 気持ちを奮い立たせて、単独で果敢に挑戦されたのは素晴らしいことだと思います。(^_^)v
あの道標のことですね(笑)。 まだまだ、お若い感じです、いろいろチャレンジしてください。
私もそういった気持ちを持ち続けていたいと思います。 (^_^)v
ももこさんの追想記、大変興味あります。 是非UPしてください!!
takaちゃん、
黒戸尾根からの登頂、おめでとうございます。 甲府盆地、八ヶ岳を見ながらの登りはいいですね。でも標高差2,200M、日本一長い尾根、もう無理ですかね? やってみたいという願望はあるんですが・・・
by Jetstream777 (2010-10-09 19:01)
山頂からの展望、待った甲斐がありましたね!
by joyclimb (2010-10-09 21:45)
joyclimb さん、
やはり、時間が許せば、待つべきと最近分かってきました。 (^_^)v
by Jetstream777 (2010-10-09 21:50)
2週連続、しかも、深夜出発で、短い時間の仮眠で、登山は、大変ですね。私も一度やってみたいとは、思っていますが、実現していないです。私の友人も、ほぼ同じコースで、最近登ってきてその紀行文を読んで、行きたいと思っていたところです。
by テリー (2010-10-10 09:51)
なるほど、予定外の宿泊であの悲劇が待っていたわけなのですか。でも無理をされず宿泊を選ばれたところはさすがです。己(の体力)と敵(時間、行程)と地の利を冷静に計算されたのですね。そうしたら予想外の自然現象(元寇の役の台風みたいな)が出てきちゃったんですね。
by opas10 (2010-10-10 11:56)