映画 『春を背負って』 見てきました。

久し振りに映画を観に行ってきました。




原作は奥秩父の山小屋のようですが、この映画では立山連峰稜線上の大汝山に建つ山小屋（大汝休憩所）に舞台が代わっている。　

標高3千メーターの稜線からの壮大な景観は映画スクリーンで見ると圧倒的で臨場感あり。
自分も登っている気分。　!(^^)!
最近のＣＧを使った映像でなく、実際に撮影された立山連峰の自然と四季が綺麗に映し出されて引き込まれてしまいます。　山好きな方には映像だけでも楽しめると思います。

室堂からでも大汝山までの急登を数時間登らなくてはならないし、　小屋が雪で埋まった残雪期も含め一年に及んだ撮影は、さすが映像を自負する監督のカメラワーク。
「自分の脚で歩いた距離だけが本物の宝になるんだよね。」　という主人公のセリフは、監督の言葉を代弁しているようでもある。


＊「春を背負って」のアートギャラリーより拝借

なんといってもその映像の美しさ。　3千メーターの稜線からの光景を眺めたことのない方は　ご覧になって山に登ってみたいという気に駆られるんではないかと思います。　私も久しぶりに立山に行ってみたくなりました。　　
そして奥秩父から北アルプス・立山連峰に舞台を変更したのは大成功と思います。


山小屋を経営する父親が救助に出かけて事故死。　東京で金融トレーダーの仕事していた主人公が、父親が遺した山小屋を継ぎ　苦闘しながら自分の居所を見つけていく。　その主人公と家族・仲間の物語。　

ストーリーは格別ドラマチックでもないが、見終わって清々しい、爽やかさを感じる映画でした。

いくつかの名セリフが出てきます。

「人は皆、何かを背負って生きていくしかない。」


＊「春を背負って」のアートギャラリーより拝借

これから主人公が立ち向かっていかねばならない自然の厳しさと山小屋経営の難しさ。
そして、　一の越から立山への急登を重い歩荷を背負って一歩一歩登っていく主人公の姿が重なります。

人生ではだれしも変節がある。　
上り調子だったら重いものでも背負っていけるのだがそれも限界がある。　年を重ねれば衰えて背負えなくなる。　　背負うどころか重荷になってしまうかもしれない。

「一歩一歩、負けないようにふつうに歩けばいい。」
という主人公のパートナーであるゴローのセリフにもなにか救われます。

でも、この映画の本当の主人公は「立山連峰」と「昭和の面影のままの山小屋」であったような気がします。

追：　６月に入ってからは梅雨、　山へ行くタイミングを失しています。　
散歩がてらにＦ２．７単焦点６０ＭＭで撮ってみました。（トリミングしてあります。）　

タグ：春を背負って

コメント 34

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最近の映画はCGが多い中、実際に撮影された映像は、ある意味貴重かもしれませんね。
私は自力で登る機会がなさそうですから、映画でその美しい景色を楽しむことにしましょう（笑）
by kuwachan (2014-06-23 08:53) 

おはようございます＾＾
ほとんど映画を見ないわたくしは、山関連の映画も見たことがないです。
やはり登る方が良いかな（＾＾
by mimimomo (2014-06-23 09:23) 

Jetstreamさん
この映画の公開前（去る6月3～５日）大汝山に登ってきました。室堂から一の越の積雪はまだ4～５ｍあり、道しるべの竹の棒頼りに登りました。一の越からの急登りは、夏と違ってゴロタ石が雪で覆われていいのですが、シャーベット状の雪はアイゼンの噛み具合が悪くなり難儀しました。30度近くある雄山手前の急登は、この季節きつく感じました。（71歳という高年齢のためもありますが）帰途は、降雹と落雷に遭い命拾いしました。
by 暁烏　英（あけがらす　ひで） (2014-06-23 09:54) 

「春を背負って」が気になっていました、3000ｍ越の美しい稜線を大画面で
見たいと思っています。
by g_g (2014-06-23 10:42) 

明後日、水曜日（レデースデー）に見に行きます！
立山は雪の大谷に震災の年、夏に数回・・秋も合わせれば7~8回・・雄山神社で見知らぬ人と二人だけのお祓いや大汝の小屋が閉まってるのにトイレを借りたり・・風雨で登れなかった穂高ツアーメンバーとの雷鳥坂での再会・・思い出は沢山あります。楽しみです！
by ＯＪＪ (2014-06-23 11:06) 

雨で山に行けませんよね。昨日、今日は連休でしたが昨日の天気じゃねえ。今日もはっきりしない天気でしたが、１ヶ月以上も行っていないので足が鈍ってしまうのではと思い、軽～いトレーニングに筑波山に行ってきました。
「春を背負って」観たんですか。女房に観に行こうと誘われているんですよ。たまには女房孝行に行ってこようかと思ってます。
by Ｔｅｒｒｙ (2014-06-23 17:46) 

私も一昨日の土曜日に妻と観にいきましたよ。ストーリーは何のヒネリもありませんが、雄大な景色を観れただけで満足しました。
実は、土曜日は妻と筑波山（筑波高原キャンプ場）でテント泊の練習をする予定だったのですが、茨城県が午後から大荒れ予報だったので、計画変更して映画を観た訳です。
屋久島は、結局、淀川小屋と新高塚小屋（or高塚小屋）に２泊して、淀川登山口から白谷雲水峡までフルコースを歩くことにしたのですが、念の為にテント（プロモンテＶＬ３５）を買ってしまいました。
by makiwarikun (2014-06-23 18:32) 

公開中になんとか行きたいのですが、山か映画かとなると・・・
山に行ってしまうかな～　＾＾；
by よしころん (2014-06-23 19:41) 

梅雨とは思えない不安定な天候が続いていますね。
山にもなかなか行けないでしょう。
このごろはトンと映画にも行っていません。
北アルプスも行っていませんから見てみようかなという気になりました。

by tochimochi (2014-06-23 22:17) 

原作と少々違ってますね～
主人公の父親は交通事故死だし、主人公は電子機器メーカーだし。。

まあそんなことはどうでもいいですけど、原作者の笹本稜平の山関連の小説はとってもいいです。
春を背負って以外に、「還るべき場所」や「未踏峰」など登山者の内面まで表現されて
いて共感できる作品ですね。。お時間あれば是非！
by CARRERA (2014-06-23 23:12) 

私も土曜日に女房と見てきました。

映像が綺麗でした。
エンディングで流れた山崎まさよしも良かったです。

年老いた象が、群れに迷惑を掛けないように、群れから放れる話は、老害の人に聞かせたい。
by ロバ (2014-06-23 23:47) 

先週の木曜日に行ってきました。とてもさわやかな映画でした。ゴローさんの渋さがいい雰囲気だしてましたね。原作が奥秩父とは知りませんでした。立山には行ったことがないのですが行ってみたくなりました。
by takenoko (2014-06-24 04:44) 

セリフが心に沁みます。
重荷を背負って歩くのが人生だとしても、目の前に素晴しい景観があれば重い荷物も気にならないでしょう。
by 斗夢 (2014-06-24 05:14) 

昨年9月に立山三山を縦走した時に、大汝山近くの山小屋に、ここで、この映画のロケをしましたという張り紙があり、映画の公開を楽しみにしていました。
なんとか、時間を作って、見に行きたいですね。
by テリー (2014-06-24 11:09) 

御訪問、　コメントして戴きました皆さま　どうもありがとうございました。
by Jetstream (2014-06-24 20:00) 

kuwachan さん、　最近はＣＧやスタジオのセットでの撮影、合成が多いんですがやはり生の映像はいいですね。　映画で景色を楽しんでください。　＼(^o^)／

mimimomo さん、　行動派のmimimomoさんなら山に登った方がいい・・・　でしょうね。　　でも3千Ｍへの稜線は簡単には行けないんで、手っ取り早い。　(笑)

暁烏　英　さん、　タイムリーな時期にお出かけでしたね。　まだまだ雪が残る時期にお出かけ、雪の回廊も楽しめたと思いますが、雄山までは大変だったと察します。　映画ご覧になれば楽しさが甦ってきそうですね。　落雷はごめんだけど・・
by Jetstream (2014-06-24 20:09) 

g_g さん、　気になったら見てきてください。(笑)　スッキリ爽快は間違いなし！　!(^^)!　大スクリーンでみるのはいいです。

ＯＪＪ　さん、　水曜日のレディースデーですか。　　幅広い山ガール様方々に囲まれそうですね。　(笑)　　立山フリーカーですね。　きっと楽しんで見れるでしょう。

Terry さん、　　ジョギング、筑波山としっかり鍛えてますね。　こうも長いブランクがあるとこれはマズイと思うこの頃です。＞＜；；；
7月中旬までは不安定な天気が続きそうですね。　でも”立山の青空”をみて爽快な気分になりました。　!(^^)!
by Jetstream (2014-06-24 20:17) 

makiwarukun さん、　私はその数日前見てきました。　へんなヒネリがなくて違和感なく映像もマッチし、主人公の松山ケンイチも数年前の山歩くんより自然でよかったと思います。　お二人用のテントを買われましたか！　　お楽しみですね。　!(^^)!　(笑)
屋久島は楽しみですね、　天気が良ければメモリアルな山とヤクスギの森の旅になるでしょう。　淀川小屋は早めに出られると楽になるかも。　高塚小屋のあとは白谷雲水峡か荒川口かの両オプションを考えておかれた方がいいかもしれませんね。　

よしころん　さん、　天気が良ければ山の方がいいでしょう。　(笑)　でも残雪の立山の映像をみたら行きたくなりますよ。　!(^^)!
by Jetstream (2014-06-24 20:30) 

tochimochi さん、　映画で手軽に立山とアルプスの眺望を楽しめますが、やはり行きたくなります。　(笑)　!(^^)!　でも今月は山は結果として全休になりそうです。　脚力回復に時間がかかりそうです。　私は悲しいかな割引料金でみれました。　＞＜；；

CARRERA　さん、　原作ご覧になったんですね。　　電気機器メーカーでなく金融トレーダーというのが　変節度を高め、奥秩父を北アルプスの壮大な景観に変えたのは映画の設定としては悪くないと思います。　他の作品を読んでみたいと思います、　ご推奨ありがとうございます。　!(^^)!　
by Jetstream (2014-06-24 20:39) 

ロバ　さん、　雄大な山風景を見れて、肩の凝らない映画でしたね。　!(^^)!
重荷になったら群れから離れたい・・　私も同感です。　含蓄のあすセリフでした。　年を重ねれば優しく謙虚になっていくのが自然ですが、最近は元気さと横柄さを取り違えているのを多々見かけ残念です。

takenoko さん、　奥秩父だったら、もっと地味だったでしょう。　(笑)　爽やかな映画でした。　!(^^)!　　できれば今年行ってみたいです、何十年ぶりとなります。
by Jetstream (2014-06-24 20:50) 

斗夢　さん、　歩荷を担ぐのは大変ですね。　山を好きな方でないと出来ない仕事です。　雄大な景観が重さを軽減してくれるんでしょうね。　名セリフがでてきますが、嫌味に感じないのがこの映画です。

テリー　さん、　昨秋登られたなら、大スクリ―ンで見ればがすぐ想い出が鮮明に蘇ってくるでしょう。　雄山まではいきましたが、大汝は行ってない？かも。
映画ぜひご覧ください。　東宝の回し者ではありません。　(笑)
by Jetstream (2014-06-24 20:58) 

やっぱり行かれましたか。
みんなが行くと、やっぱり行っておいたほうが
なんて思ってしまいます。
内容はともかく、映像は綺麗でしょうね。
by nousagi (2014-06-24 21:51) 

ひろたんも見ましたよ＾＾
なにをみたかと・・・・
劒の風景です。
でてきた劒なんてそればかりです(笑）
これって本来の見方ではないですよね。
この所は行ったことがあって懐かしいです＾＾
by ひろたん (2014-06-25 07:13) 

昨日、早速見に行ってきました
雄大な景色もさることながら、ゴローのセリフには感動します
タバコの煙も人も消えてから良さが判る、確かこのようなことを言っていました
昨日、コメントを入れたと思っていましたが入っていませんでした
by koh925 (2014-06-25 17:06) 

見てきました～200人程の会場で60人程度・・　　ピッチピチの山ガールに換算すれば180人かな？
景色は存分に楽しめましたし、セリフは含蓄があって素晴らしかったけどストーリーは未だに分かりません。　大メシ君を絡めて活かせば・・もう少し話が纏まるのでは？
by ＯＪＪ (2014-06-25 21:22) 

nousagi さん、　　私は残雪の立山を見たかったんで、満足でした。　レディースデー（割引）に観流すといった感じで　行かれたらお得感はあるでしょう。　”岳”って作り話っぽかったですが、この映画は違和感はなく見れました。

ひろたん　さん、　剣岳は思いを込めてご覧になった？でしょう。　後立山や裏銀座が一望できるんで、大汝山で眺めてみたいです。

koh925 さん、　ゴローは渋い役、いいアクセントでしたね。　コメントの送信中に詰まってハングアップするとリセットされるようですね。

ＯＪＪ　さん、　ピチピチの山ガールＸ３ですか？　(笑)　教訓的なセリフがちょっと多かったですね。　歩いた分は徒労にならないようなセリフがありましたが、徒労もあり。　(笑)　
山小屋の運営と自然の厳しさに向かい合っていく訳なんでハッピーエンドで完結とはならないでしょう。　立山稜線の眺めと雰囲気に◎！
by Jetstream (2014-06-25 23:46) 

おはようございます＾＾
この映画見にいけるかもしれない。
by mimimomo (2014-06-29 06:26) 

「人は皆、何かを背負って生きていくしかない。」、いい言葉ですね^^
何も背負っていないと虚しいですね^^;
アジサイの写真、背景のボケ具合がいいですね^^
by joyclimb (2014-06-29 12:04) 

mimimomo　さん、　再訪ありがとうございます。　機会あればご覧ください。　!(^^)!

joyclimb さん、　含蓄のあるセリフですが、何も背負わず自由に生きてみるのもこれまたいいかもしれません。
山の花を撮るのを楽しみにしているんですが、今年は出そびれています。　＞＜；；；
by Jetstream (2014-06-30 22:20) 

長男と一緒に見に行く予定です、楽しみにしてます。
by ゆうくん (2014-07-04 21:14) 

ゆうくん　さん、　肩の凝らない映画です、　楽しんで観てください。　!(^^)!
by Jetstream (2014-07-04 23:18) 

初めまして＾＾
この作品は、本を手に取ったのが最初でした。
すでに映画化が決まっている頃。
映画へは初日に見に行き、立山へ登りたい！
と思っています＾＾
by achami (2014-07-13 16:32) 

こんにちは＾＾
今日行ってきましたよ。わたくし、涙腺が緩みっぱなし。夫はつまらなかった振りをしています（＾０＾
なんといっても自分が立てる場所ではないので。しかし今年の夏は室堂のほうへ夫を連れて行く予定です。
by mimimomo (2014-07-16 17:54) 

achami さん、　御訪問ありがとうございます。　立山は室堂まで楽々行けますので、無理なく楽しめると思います。　!(^^)!　私も今年は行けるかな？

mimimomo さん、　爽やかな内容で、映画のスクリーンとは云え景観には感動ですね。　ご主人様、　心では感涙だったかも。　(笑)
by Jetstream (2014-07-16 21:56)