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あれから一年(平ヶ岳後記) [回想]

サイドバーにあるアクセスランキングを眺めていたら、今月は1年前の平ヶ岳の山行記事がダントツ。
なんで 平ヶ岳 ?

DSC03878R.jpg
*2013年7月6日 池ノ岳から平ヶ岳を望む
私のブログのなかでは雲取山の山行記事へのアクセスがずっと一位であった。 雲取山の人気の高さからしてこの結果はうなづける。
  

人気記事ランキング20140717.jpg今月(7/17時点)の平ヶ岳山行記事へのアクセスはその雲取山を圧倒的に引き離して累計でも三位に躍り出た。 
http://jetstream777.blog.so-net.ne.jp/2013-07-06-1

平ヶ岳は 百名山のなかでも地味な部類の山で、百名山ハンターでも先送りしがちな山。

その理由は、私の山行記事にも述べたように、日帰り登山しか選択肢のない山なのである。

どうしてこんなに多くのアクセスがあるんだろう。 ”日帰り最難関・・”というキーワードのせいなのか? 

”平ヶ岳”とGoogleしてみると、なんと私の記事が検索結果のトップページにあった。 (@_@)

この記事を書いている時点では、 以下雲取山、 越後駒ヶ岳 ・・・・
ソネットのアクセス解析でも 平ヶ岳、 雲取、 越後駒、 飯豊山、 空木岳、 塩見岳 ・・ とあまり一般には知られていない山が上位。 ということは、私のブログは偏屈なのか? (笑)

第二位の長衛荘での悪夢の記事、 これはチョット番外です。 
読み返してみるとあの時の悪夢が甦ります。 (笑)(笑)(笑)


ともかく、私の拙い我儘気儘な山記事を 多くの方が秘かに拝見していただいていることは大変光栄であり、恥ずかしい気もします。


平ヶ岳山行記事の終わりに、 「次回 ”平ヶ岳 後記(あとがき)”  に続きます。」 と筆をおいたのだが あれから一年、 先送りしてしまった。
後記は 平ヶ岳踏破後の回想と 一部で取りざたされている中ノ岐林道のショートカットコース登山のあり方感じたことを書くつもりでした。

B01イワカガミ.jpg

*平ヶ岳で撮った花です。 コンデジなんでほとんどピンボケですがご容赦を。


私も平ヶ岳にチャレンジする前に、 この”プリンスルート”(皇太子がこのショートカットを利用してから知られるようになったので、プリンスルートとも云われます。)を調べてみました。
元来ショートカット派の私ですらも、麓の銀山平(や鷹ノ巣)の民宿・小屋の利用客のみが利用できるこの閉鎖的な林道を使っての登山のあり方と今まで非公然?のまま放置されてきたことには違和感を感じました。

いきなり万里の長城の如く長い台倉尾根で登っていく鷹ノ巣ルート、 標準コースタイムでも11~12時間かかり避難小屋すらないコースは、基本的に日帰りしか選択肢はない。 
この正規ルートの難しさを知って平ヶ岳登山をあきらめた方が、中ノ岐林道なら登れると希望を抱かれチャレンジされるスピリットに拍手を送りたい気さえします。 私も利用していたかもしれません。 
脚力・体力が衰えれば使いたいと思うかもしれません。 
そんな登山者にはショートカットはあってもいいと思います。

が・・・・・・・・ その在り方です。

B02チングルマ.jpg

 
今年5月に登った皇海山。 結局庚申山経由のロングルートで挑みましたが、 ここにも栗原川林道というショートカットがある。 でも、ここは悪路とはいえ 誰でも通行できる開かれた林道なのである。(但し自己責任) そして皇海橋からの登山コースも正規ルートでもあり 中ノ岐林道とはあり方が異なるのである。

でも栗原川林道は車がボコボコになるのが嫌でやめました。 パンクも苦手です。 (笑) 

B03イワイチョウ.jpg


話を平ヶ岳に戻そう。
日帰りしかない平ヶ岳攻略へ向けて いろんな事態を想定し 考え抜いた。  ザックも軽量化。
そして、鷹ノ巣コースに挑んだ
早朝の登山口出発、 急登の台倉(ゴジラ)尾根、 白沢清水までのアップダウン、 池ノ岳登りでの失速。 
帰路も長い~~下り。 ゴジラ尾根も下りが難関。
体力も尽き、ヘトヘトになって下台倉沢の清流で喉を潤した時の爽快感、 そして鷹ノ巣登山口に帰還した時の達成感は代えがたいものがあります。

変化のあるコースで、 次から次へと展望が変わる。 代表的な山の花も繚乱。
池ノ岳から平ヶ岳山頂は天上の楽園であった。

平ヶ岳ログD.jpg
 

あれから一年、 鷹ノ巣から登ってほんとうに良かったという実感です。
どちらで登るのかは自由。 でも出来れば、鷹ノ巣コースで登ってください。

数年後に、もう一度平ヶ岳に登ってみたいと思います。 多分ツエルトを持って・・・

先週グレートトラバースの第二回を観た。 あのヨーキ君はスーパーアスリートだ。 
南アルプスの7座を6日間で踏破とは・・・・
カメの如く一座一座しか登れない私には 夢のごとし。
でも、 駆け抜けるよりもゆっくり歩いた方が楽しいかも。 (笑) !(^^)!

B04アカモノ.jpg


天候にも恵まれず、雑用・私用も多し・・・・(ため息。。。)。今年の私の夏山はスロースタートとなりそうです。 
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コメントの受付は締め切りました
OJJ

今回のJetstreamさんの記事から色んなことを連想しました。下手に私が書くよりネットで調べて<パパラギ>をご一読・・。
by OJJ (2014-07-18 23:11) 

斗夢

スーパーアスリート・・・・・じっくり山をかみしめているのかな?と。
そういう場面は編集でカットかもしれませんね^・^)
by 斗夢 (2014-07-19 04:21) 

mimimomo

おはようございます^^
平が岳は登った山ですが、それほど長かったイメージがないということは、わたくしたちは
中ノ岐林道を通ったのかしら~
人気記事ランキング・・・こう言うのもあるのですね~
by mimimomo (2014-07-19 06:33) 

よしころん

スーパーカメ(われら)の山行もまた楽し(笑)
by よしころん (2014-07-19 07:50) 

ヴェール

百名山の中でも難関の平ヶ岳鷹ノ巣ルートについてネット情報を調べる人が多いため、用意周到で臨まれ、苦労されて達成されたJetさんの記事を見る方が多いのでしょう。
私は、シニアメンバーの多いグループで8年前にプリンスルートで登りました。鷹ノ巣ルートで登ってみたい思いもありましたが、体調・体力的に無理になった今では、プリンスルートでも登っていて良かったなと思っています。

民宿からのバスのみ中ノ岐林道を通行できることについては、正確な情報ではないかもしれませんが、林道の管理やバスの運営は、林道の土地所有者のグループで行っているためとのことで納得しました。土地所有者に民宿経営者が多いとのことのようです。

by ヴェール (2014-07-19 09:25) 

g_g

自分の記事のアクセスランキングが見られるんですね、知りませんでした。
いずれ自己満足のブログなので・・・グレートトラバース初回見損なったので
今回は見ました、凄いとは思いましたが、楽しんで歩いているんだろうかと
ふと思ってしまいました。
by g_g (2014-07-19 09:27) 

Jetstream

OJJ  さん、 パパラギ 聞いたことあります。 すべては神の授かりもの。 今の日本はパパラギ化してますね。  時間あれば読んでみます。

斗夢 さん、  仰るとおり、大峯山から北岳までチョット詰め込み過ぎでカットされているかもしれませんね。 ヨーキ君は山登りというよりトレイルアスリートとして楽しんでいるかも・・・と感じました。

mimimomo さん、 よく思い出してください。 (笑) 多分中ノ岐林道を通られたと思います。 鷹ノ巣からは長すぎます。 (笑) 名ブロガーmimimomoさんの飄々としたコメントはいつもながら敬服。!(^^)!
by Jetstream (2014-07-19 17:56) 

Terry

平ガ岳は「ルートは1本だけの超ロングコース」とその噂は高校時代から聞いていました。当時のオラにとって平ガ岳とは「その長いコースを制覇したものだけが満足感もって他人に語れる山」だと思っています。今年は密かに平ガ岳を狙ってました。そのための準備としてランニングをし、平ガ岳の前に練習として甲武信の徳ちゃん新道を登ることも考えていました。コース途中の軽量化もJetさんの記事を参考にと考えてました。
残念ですが悪天候等で今年は行けませんでしたが、来年またキッチリ鍛えて挑戦します。雪が融けて日が長く、真夏の高温を避けるとなれば7月初旬~中旬と考えています。梅雨明けしていない頃ですからチャンスは少ないと思いますが、楽チンルートで登る気持ちはありません。
by Terry (2014-07-19 18:08) 

nousagi

何より、苦しいだけの山歩きではなく
楽しめる山歩きがしたいですね。
体力的に、楽ちんコースを選ばざるを得ませんが。(^^ゞ
by nousagi (2014-07-19 18:20) 

Jetstream

よしころん さん、 同感です。 (笑) でも、平ヶ岳は花も一杯咲いているし、地塘もきれいですよ。 尾瀬とは異なる感動を受けられるのは間違いなし! 多分3倍!

ヴェール さん、 過分なお言葉ありがとうございます。 仰る通り中ノ岐林道を利用することもいいと思います。 急登もあり尾根が続く真夏の鷹ノ巣コースは一般登山者にはキツイでしょう。 健康第一、安全登山の観点で各自が選択されたらいいと思います。 ヴェールさんの選択は正しかったでしょう。
あのルートを運行している銀山平の宿泊施設の方があの山地の地主であることは知っていました。 自由主義経済では権益、独占は当然で、林道のミニバス運行・独占使用はその帰結でしょうが、宿泊しなければ利用できないというのは閉鎖的に思えます。
南アの大地主東海製紙は管轄の山小屋以外に宿泊する登山者も受け入れて椹島まで乗車できます。 宿泊者は管轄の小屋でキャッシュバック。 これならまだオープンでわかりやすいんですが・・・   私は違和感を感じました。 利用者にではなくその”あり方”に対してです。 ご容赦願います。 
by Jetstream (2014-07-19 18:24) 

Jetstream

g_g さん、 自己満足のブログです。 (笑)  コメントで上述しましたが、多分求めるののが人それぞれに、異なっているんでしょう。 でも共通項は”好山病”。 ヨーキ君もますます山が好きになるでしょうね。 多分いずれは世界の名峰に挑戦か?
by Jetstream (2014-07-19 18:29) 

Jetstream

Terry さん、  今年のトレーニングぶりなら、文句なく踏破できたでしょうが、天候不順には勝てませんね。 よく考えてみましたが、平ヶ岳の登山適期は6月末~7月中旬(梅雨明け前)か9月前半もあり。 見通しのよい尾根が多いんで、夕方5時までにゴジラ尾根を下っていれば十分。 涼しくなった9月中旬も選択肢? 来年はぜひチャレンジしてください。 私も行こうかな? (笑) 但しツエルト持参、 ビバーク (笑)
術後によくキーボードが打てますね。 大丈夫ですか?
by Jetstream (2014-07-19 18:42) 

Jetstream

nousagi さん、 最近の山行記録を拝見すると、だんだんパワー登山者に進化しています。 楽しむ山歩き、 大賛成!
平ヶ岳、 いつかは挑戦してください。 鷹ノ巣の近くの小屋は中ノ岐林道の終点まで送ってくれるそうです。 ただし”片道のみ”です。 帰りは鷹ノ巣コースを下って小屋に戻る。  これなら一挙両得?
by Jetstream (2014-07-19 18:49) 

tochimochi

>そんな登山者にはショートカットはあってもいいと思います
私も否定するものではありません。
現実に多くの方が登っているのを見ましたし、登山マナーも守られています。
でも仰るとおり、天上の楽園は台倉尾根や沢から這い上がってこそ実感できるものと思います。
>多分ツエルトを持って・・・
今度は山頂にビバークですね ^^
でもツェルト泊はあそこではポールが必要となります。
雨対策からも軽量テントをお勧めします。


by tochimochi (2014-07-19 22:56) 

Jetstream

tochimochi さん、 平ヶ岳は不思議な魅力の山ですね。 登山道にゴミが全くないのには驚きました。 平ヶ岳ほどの山を目指される方はしっかりとしたマナーと見識をお持ちの方だと思います。  風雨ではツエルトは厳しいでしょうが、軽量化したいし・・腐心しますね。 アドバイスありがとうございました。 でもいつになるやら。。。。 パワーの枯れないうちに。。。
by Jetstream (2014-07-19 23:43) 

makiwarikun

いつもジェットさんの山行記事を楽しみにしています。百名山ハンターとして、用意周到な計画を立てられるジェットさんの記事は、登山口や山小屋情報を含む詳細なレポートと合わせて非常に参行になります。平ヶ岳も体力があるうちに鷹ノ巣コースで登ろうと思っています。
体力があるうちにといえば、南アルプスの百名山は甲斐駒以外は未踏なので、今年の夏に出来るだけ登りたいと思っています。ここ3年程、色々あってあまり山に行けずにおりましたが、ひょっとすると今年は時間が取れるかもしれません。先ほど、光岳と聖岳を便ガ島前泊→聖平小屋泊で計画してました。ジェットさんの記事で「光岳、聖岳」を検索したところ見つからなかったのですが、まだ行かれてませんでしたっけ?
by makiwarikun (2014-07-20 09:11) 

Jetstream

makiwarikun さん、 平ヶ岳は鷹ノ巣コースがいいですよ。 姫ヶ池~山頂は余りにも気分がいいんで、テント泊でもしたくなります。 仮に姫ヶ池に小屋があるなら平ヶ岳の人気は爆発するとおもいますが、今のままが自然でいいでしょう。!(^^)!
とにかく今年はスカイ以来どこも行けません。 (笑) 聖・光は今夏行こうと思っています。 
by Jetstream (2014-07-20 12:58) 

ひろたん

鷹ノ巣コースお勧めですか^^テントを持って行ってみたいですね。
軽量テントが良いですよね。
by ひろたん (2014-07-20 16:29) 

Jetstream

ひろたん さん、 そうです、 鷹ノ巣コースです。 テン場は広くないようです。 でも、山頂や姫の池でも張れそうです。(周りに配慮すれば) tochimochi さんのブログみてください。 私はテントもツェルトもないんです。 (笑) 近々ツェルトを買うつもりです。
by Jetstream (2014-07-20 19:43) 

Terry

またまたコメントします。右側はまったく支障ありません。手術した左側でも手の指は問題なく使えます。ようするに左肩が上がらない、左肩が回らない、左肩に力を入れられないだけなんですよ。
by Terry (2014-07-21 08:35) 

山子路爺

平ヶ岳はなかなか行けない山域だから皆さん興味が有るのかもね。
もちろん私は行っていません、行きたい気持ちは有るんですが。

by 山子路爺 (2014-07-21 11:19) 

koh925

ようやく梅雨が明けそうですね
登山シーズンの到来、計画が多いでしょうね
by koh925 (2014-07-21 18:18) 

kuwachan

お久しぶりです。
留守中のご訪問ありがとうございました。
夏山シーズンがやって来ますね。登山人気で人が多いでしょうが
ご計画は何座位ですか?ワクワクしますよね^^
by kuwachan (2014-07-21 20:35) 

Jetstream

Terry さん、 再訪ありがとうございました。 とにかく、早い回復を願っています。

山子路爺 さん、 奥利根の深部なんでアクセスもよくないのも、平ヶ岳へのアプローチを難しくしているんでしょうね。 会津駒や越後駒も高速道を降りてから長いドライブを強いられますが、平ヶ岳はその両山の真ん中にあること。 今気づきました。(@_@;)

by Jetstream (2014-07-21 21:24) 

Jetstream

koh925 さん、 8月は雑用もあり、思うようにいきません。 私の場合6月~7月の山行が多いんですが、今年はまったく不発です。

kuwachan さん、 あまり人が多い山は行きたくないのが本音です。 今年は見通しが立ちません。 (笑) 天気次第です。。。 
by Jetstream (2014-07-21 23:06) 

joyclimb

一年前の平ヶ岳の記事、とても参考になりました。
この8月に鷹ノ巣コースから平ヶ岳に何とか登ることができました。
下山後、上記の記事を再度読み、
「とにかく無事に下山するまでは登頂とは云えない。」
という言葉が、そのとおりと思いました。
by joyclimb (2014-08-21 23:20) 

Jetstream

joyclimb さん、登頂おめでとうございます。拙い記事ですが、参考にして頂いて恐縮です。
by Jetstream (2014-08-22 07:35) 

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