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白砂山、台風一過でも晴天とはならず [二百名山]

台風一過の8月末日、ふらっと白砂山へ。 「白砂山」 そんな山あった? 知名度は低いでしょうね。

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台風一過の翌日、ふらっと出かけました。 「白砂山」へ。 

もともと、この週末南アルプスを予定していましたが、都合により断念。 休みも週の半ばにしていましたが中途半端。 せいぜい日帰り山行くらいしか出来ませんし、挙句の果てが猫の目天気。 特に週末はなぜか天気が崩れることが多い今年の夏。

とはいうものの、台風一過で天に抜けるごとくの青空も期待できるかも。 頭に浮かんできた山は頸城か志賀の山。 登山口から日帰りできる一番近い「白砂山」へ行くことにしました。 山頂が長野県、新潟県と群馬県の三県またがる白砂山。 むしろ苗場山系にあるといった方がいいかもしれません。

急遽、前日電子地図とルートログをダウンロードし、端末へインプット。 あとは、昭文社の地図。 

 

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*写真をクリックすると新しいタブで拡大されます。 ・・・なるほど!

登山口は群馬県中之条町にある野反湖の北端の堰。 地図を見ると既に標高は1,530M+、 白砂山山頂は標高2,140Mと標高差はわずか610M、山頂までのコースタイムは約4時間なんで楽々登山が楽しめる?

という皮算用であったが・・・ 

 

 

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野反湖の駐車場には7時半頃到着。 私が一番乗りのようです。 上空は青空。
 
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コースタイムは往路約4時間、復路は約3時間。 ハ間山を経由すれば下山は約4時間、計8時間となる。
 
案内板には:
 
”群馬・長野・新潟三県の境をなす 「上信越山」ともいうべき山。”
”深い渓谷と樹林帯に囲まれ、上信越の山々の素晴らしい展望を誇りながら。
訪れる人の少ない静寂の山” 
 
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8時10分過に登山口を出発。 沢へ下っていきます。 
 
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ハンノ木沢。 石飛で渡渉し、木橋を渡ります。  台風で増水していると懸念しましたが、難なくクリア。
 
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登山道脇にこんなキノコ、 見るからにヤバそうな鮮やかな色のキノコ。 危うきに近寄らず写真のみ。
 
北沢取水分岐から登り返して地蔵峠へ。
 
 
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地蔵峠は新潟側の切明温泉からもアプローチできますが7時間。 あの田中ヨーキ君が佐武流山から下山して切明温泉から一筆書きでアプローチしようとしたが、間違えて来れなかった地蔵峠です。
 
 
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シラビソ尾根に上がると、八間山に続く中尾根が見えます。
 
 
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水場を過ぎると野反湖が望めます。 湖 右端の尾根の山はエビ山、 奥の尾根は白根山。 更に左から中央奥のシルエットは浅間山から湯の丸山らしい?   白根山は湯釜への駐車場はまだ閉鎖中のようです。
 
台風一過の翌日なのに、いまいちすっきりしない空模様。
 
 
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水場を過ぎると急登が続きます。 
 

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30分ほどで、堂岩山(2,051M)山頂 10:38。 樹林に囲まれて展望なし。  八間山分岐に下ります。
 
 
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視界が開けました。 目指す白砂山のようです。  あたりは森林限界に入り笹薮のなかの登山道を進みます。
 
 
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堂岩分岐(白砂山・八間山・地蔵峠)。 望む白砂山山頂は雲に覆われています。 ここから稜線を下って、上がって・・
 
 
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11:02  猟師の頭 標高2,042M、 視界が広がって気持ちいいんですが 上越側から吹きるつける風は強風。
 
この稜線にはいろんな色の花が咲き乱れています。 7月あたりなら繚乱の花の稜線かも。
 
 
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猟師の頭の次の小ピークは金沢レリーフ。 このあたりが唯一の岩場です。 
 
稜線に吹き付ける風は収まらず。 1,950Mまで下り、山頂への最後の登りです。
 
 
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風があるにも拘らず、雲が麓から止めどもなく湧き上がる。
 
登山道・稜線沿いには・・・
 
 
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・・・・・・ いろんな花がありました。  
 
案内板には8月下旬以降の花は、 
アキノキリンソウ、 ウメバチソウ、トリカブト類、エゾリンドウ、オヤマリンドウ  
 
急いで山頂に行っても展望は望めそうにないんでゆっくり花を見ながら・・・
 
 
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上の写真のピークが山頂かと思いましたが、 山頂ではありません。
 
その先に道は続きガスのなかにピークが・・・・・ ここも山頂ではない。
次のピークは山頂だろう・・・ と思ったが これも山頂でない。
ガスってるから、先が見通せない。
時間的にはもう着いてもよさそうだが・・
 
 
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12時過ぎ、ようやく山頂です。 ピークらしくない山頂ですが雲に覆われてしまっています。
 
すっきり晴れていれば、上信越の山々が一望出来る山頂なんですが・・・
 
ここから見たかったのは、越後三山や谷川連峰。  
 
 
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白砂山 標高2,140M。 長野、新潟、群馬と三県境に山頂はあります。 
 
標準コースタイムは約4時間ですが、 3時間50分。 最後の稜線、花をゆっくり見ながら登ったにしては悪くないタイム。 幸い風があって涼しく歩きやすかった。 真夏なら、バテそうなコースです。
 
群馬・安中からの方が登ってきた。 野反湖は9時半に出発(@_@;) 2時間半だ! やっぱり若いからパワーがあるんでしょう。 談笑しながら昼食。 帰路は八間山経由で下山されるとのこと。 私はゆっくりと後から下山開始。
 
 
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山頂直下からの稜線。 
 
稜線の先の陰になったピークが猟師の頭。 その左奥が堂岩山。 右端雲に隠れた山は地蔵山。
 
嫋やかな稜線に見えますが、 堂岩分岐まで3回ほどアップダウンがある稜線です。 
 
堂岩山から左に連なる尾根の先は八間山。  遠~い、 遥かかなたに見える。 どうしよう?
 
 
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ズームアップして撮ります。 右が猟師の頭、 中央が堂岩山です。
 
 
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稜線の花。 記事が長くなりますので、次回にまとめてアップします。
 
下りはじめたら、雲が切れてきました。 風も穏やかに・・・
 
 
金沢レリーフから登り返す途中、この日二人目の登山者とすれちがい。 シニアに方ですが、周りの山を教えていただきました。 
 
 
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中央が佐武流山2,092M。 左奥は鳥甲山2,038M。 
 
どちらも白砂山同様知名度は低いんですが、日本二百名山。 
群馬県側からは、蜿蜒と徒歩でしかアプローチ出来ません。 登山口へのアクセスは新潟側からとなります。
 
 
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ズームアップして、 鳥甲山 と 佐武流山(右端)。 
 
どちらも、白砂山より難度が上のようです。
避難小屋すらないんで日帰りするしかありません。 特に佐武流山は往復11時間近くかかり、水場もなし。 
難度は平ヶ岳レベルとすれば、日照時間が長く残雪で取水できる6月しかチャンスはない、もし私が登るのなら。
 
でも、たぶん登らないでしょう。 (笑) 
 
 
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佐武流山から赤倉山への稜線。  その間に見える奥の山は・・・
 
 
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アップして撮ってみると、天上の台地 苗場山。 これは百。
 
 
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猟師の頭。 帰路の視界は穏やかさがあります。 対面に見えるは八十三山やそみやま2101㍍。 
 
登山道の無い山。  尾根はありそうですが、ヤブ漕ぎの連続でしょうね。
 
志賀のもう一つの二百名山 岩菅山(昨秋登りましたが)はこの山に隠れて見えないようです。
 
 
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堂岩分岐へ戻ります。 白砂山を振り返るとスッキリとはしませんが、雲がとれ晴れてます。 これで文句は云っていけませんね。 (笑)
 
時間は13:40過ぎ。 八間山経由のコースタイムは約3時間。 17時前には下山は出来ると踏んで八間山に向かいます。
時間はかかるが楽に下山できると思ったんですが・・・・・
 
 
記事が長くなってしまいましたので、いったんここで切ります。 写真まで整理してありません。。。
申し訳ありませんが先は次回とさせてください。


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コメント 22

tochimochi

上信越国境の白砂山、いいですね~。
名前だけは知ってました。
ササヤブに覆われた稜線は晴れていれば最高ですね。
さらに花の山となれば稜線漫歩です。
13:40でさらに未知の尾根へのチャレンジもさすがです。
最後の野反湖の展望が楽しみなところですね。
by tochimochi (2016-09-04 16:35) 

koh925

本当に猫の目天気ですな
私はなぜか天気に恵まれています、旅行や地元の夏祭りも
晴れ男ぶりを発揮できました、ラッキーですね
by koh925 (2016-09-04 16:37) 

mimimomo

こんばんは^^
かなりアップダウンのあるコースですね~Jetstreamさんだから行けるコース。
白砂山名前が良い!^^ 頂上は眺望が得られず残念だったようですが他はみな良く見えていますね。お花も沢山! 次回を楽しみにしています。
by mimimomo (2016-09-04 18:15) 

のら人

結構昔に!登りました。良く覚えてませんが、白砂が綺麗な花崗岩の山だった様な・・・。^^;  花写真集。最後はヒメジョンですかな?山にあってはいけない花です。(笑)登山者の登山靴に種を付けたまま登り、この様な最悪な現象がアルプスでも散見されます。ミヤマコゴメグサは癒されますねぇ。ジドリボウ?お見事!^^
佐武流は、佐武流沢から遡行して詰める野望を毎年持ってます。理由は簡単だから。(苦笑) お水の心配が先ずは無いのが、沢登りの素晴らしいメリットです。
あと、毒ベニタケは覚えたご様子ですね。(爆)
by のら人 (2016-09-04 18:17) 

g_g

最近体力が無くなったのでこんな素晴らしい稜線歩きをしておりません
しかも花も一杯、羨ましいです。
by g_g (2016-09-04 18:56) 

よしころん

野反湖は一周したことあるのですが~^^;
このあたり、シラネアオイの頃に一度行ってみたいと思いつつ何年経ったことか。
ウメバチソウやエゾリンドウの咲く気持ちのよい花の稜線のようですね♪
by よしころん (2016-09-04 19:09) 

OJJ

やっぱり段々聞きなれない山名になりますね~花が多くて楽しかったでしょう!
標高差から見れば3つ周ってもjetさんには軽すぎる?
by OJJ (2016-09-04 21:32) 

CARRERA

猟師の頭ってことはクマも出るんじゃ・・・・
北海道に行ってからクマが気になってます。。^^
by CARRERA (2016-09-04 22:42) 

ヴェール

遠望はなかったようですが、堂岩山から先の稜線歩きは気持ちがいいですね。
まだ綺麗な花も沢山咲いていて、まずまずの山登りだったようにお見受け致します。
後半は何があったのでしょうか。
私は6年前の8月1日に同じコースを歩きましたが、堂岩山下の分岐から八間山まで
南下していく道がアップダウンもあって、日差しを正面から受けて暑くて結構大変だった記憶があります。
by ヴェール (2016-09-04 22:50) 

achami

自分では絶対探せないお山です(^^;;
たくさんのお花も出逢えるんですねぇ〜。
さてさて、続きは?
by achami (2016-09-05 00:25) 

nousagi

何でもすぐに忘れてしまうのが得意な私ですが
さすがに、登ったばかりなので良く覚えていました。
思った以上にキツイ山ですよね。
山頂が、あれ、まだ、ココも違う、なんて・・・(^^;)
でも、いい稜線でしたよね。
by nousagi (2016-09-05 10:24) 

kuwachan

白砂山、なんとなく海をイメージしてしまう名前ですね。
お花が多い時期は山歩きが楽しいでしょうね^ ^
by kuwachan (2016-09-05 11:04) 

Jetstream

ご訪問、NICE、コメント戴き、ありがとうございました。!(^^)!
by Jetstream (2016-09-05 12:27) 

Jetstream

tochimochi さん、 台風一過後の天に届くような蒼さを期待したんですが・・まあ、よしとします。!(^^)!
上越国境の山らしさがあり、稜線と花々が何ともいいんです。アップダウンが多く稜線漫歩とは言い難し。(笑) 中尾根へ足を延ばすと日帰りとしてはロングコース、ちょっとタフでした。 

koh925 さん、 お天気に恵まれてますね。日頃の精進善行のおかげでしょう。 私も日頃の行いはいいと思ってるんですが(笑)、今年は天気に恵まれません。
by Jetstream (2016-09-05 12:29) 

Jetstream

mimimomo さん、標高グラフ見られました? ちょうど登頂時に雲で覆われて、期待した上越側がみれず残念ですが、まあまあ楽しめました。

のら人 さん、 外来種や異物が持ち込まれると植生の変化をもたらしてよくないですね。 利尻山では登山道の入口に靴の洗い場を通って登るのがルールです。 このあたりではわからないですね。 沢を渡渉すれば、自然と靴の付着物が取れるんですがね・・・
白砂山、楽なコースではありませんでしたが、登山者が少ないんで静寂感たっぷり。!(^^)!
佐武流山は3つくらい沢があるようですね。 できれば楽しいでしょうね。 でも、上部はヤブ漕ぎ?
by Jetstream (2016-09-05 12:32) 

Jetstream

g_g さん、 無理なく、楽しく歩くのが一番です。 いい稜線ですが、楽ではありませんでした。(笑) 歩けるうちに、できるだけ多くの山を登っておきたいです。

よしころん さん、 野反湖、反対側のエビ山も良さそうです。 多分初夏が一番の花の時期でしょうが、8月末でも結構花は見れました。 !(^^)! 登山道自体歩きやすいコースなんで、折を見て歩いてみてください。

OJJ さん、 百名山と二百ではいろんな面でずいぶん格差があります。(笑) 登山者も少なく静寂の世界に浸れます。花もよし。標高差は少ないんですが、累積標高差はその倍はありますんで、私にはキツイです。(笑)
by Jetstream (2016-09-05 12:33) 

Jetstream

CARRERA さん、月の輪クマは生息しているようです。気を付けたほうがいいですね。
北海道の山登りは、クマの恐怖との闘いもあります。くまよけスプレーは効果があるのでしょうかね・・

ヴェール さん、さすが、もう白砂山を登られていましたか! このあたりの山は良さそうですが奥深いですね。分岐からのアップダウン、結構きついです。 8月に登る方は少ないようです。やはり5月末から6月初が良さそうです。

achami さん、 どの山を登るべきかわかんなかったら、百名山→三百名山→二百名山でしょう。白砂山、最近のachamiさんのキャリアなら、登れますよ。!(^^)!
by Jetstream (2016-09-05 12:34) 

Jetstream

nousagi さん、 スイマセン、見落としてました。 分岐からみる八間山はすごーく遠いです。
普通は登り切ったらあとは下りという感じですが、 周回コースは↑↓↑↓が多いです、宗かいコースになれてない私には楽ではありませんでした。

kuwachan さん、 白砂山、奥深い山でなんでこんな名前という感じです。(笑)
ちょっと調べましたが・・わかりませんでした。。。 いろんな名前がありますね!
by Jetstream (2016-09-05 12:38) 

majyo

いつも思うのですが、7時半に到着と言う事は、夜中に出発ですね
眠くないのですか?
中之条、六合村は 何度か通っている場所ですが
登山口にはこんなに広い駐車場が在るのですね
着ている服装から、そんなに暑くは無かったのでしょうか?
とにかく、ずっと天気が悪くて、どこへも行けませんでした

樹林帯を超えた山歩きをしてみたいです
こんな景色のところ、歩いた事無いような

by majyo (2016-09-05 15:16) 

Jetstream

majyo さん、 数年前までは早朝3時頃出発し一気に北アまでいったことがありますが、今はもう無理です。 登山口まで約3時間半くらいかかるんですが、前夜の9~10時前にでかけて高速を走行(深夜割引も使える)、登山口最寄りのSA・PAか道の駅で寝ます。ワゴン部はフルフラットになりマット、寝袋、毛布もあり眠れます。(笑)6時間程度は睡眠をとるようにしています。 朝無理に自宅を早出するより、このバターンが余裕あり私にはあってそうです。たまに寝すぎることもあり。(笑)
稜線は風が吹き上げ、涼しく程々でした。下山は暑くなりました。 秋は山歩きのベストシーズン。今秋は天気がよくなるといいですね。
by Jetstream (2016-09-05 16:31) 

makiwarikun

今年は大きな台風が次々と日本に上陸しますね。8月末の台風といえば、西へ行った後に戻ってきた不思議な動きをしたやつですね。すっきりとした晴天にならなかったと言えども、これだけ青空が見えれば今年としてはまずまずではないでしょうか。
今週末は長野県までハーフマラソンを走りに行きますので、台風が来ていなければついでに北アルプスまで足を伸ばそうかと思っています。ハーフマラソンを走った翌日なので、北アルプスの百名山の中では楽なあの山がターゲットです。
by makiwarikun (2016-09-19 17:43) 

Jetstream

makiwarikun さん、 ハーフマラソンですか。お天気になればいいですね。北アで楽な山? 私には楽な山ありませんが・・(笑) 大町アルプスマラソンのポスターを見ましたが来月のようですね。 眺めのいいコースなんでしょう、脚力あれば私も参加したいくらいです。!(^^)!
by Jetstream (2016-09-22 13:36) 

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