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願えばかなう、必ず登れる百名山 [百名山歩き]

昨年2015年8月23日、南アルプス・聖岳の登頂で日本百名山全山を完登。 あれから約1年経ちました。

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あらためて回顧して私なりに感じたことを綴ってみたいと思います。

一年の期間をおいて新たに気づいたこともあります。 

百名山踏破は容易くはありませんが、願えばかなう、登れます。

自分はいくつ百名山に登れるんだろうということは誰しも思うでしょう。 それにお答えします。 

百名山制覇に付随する禁断のテーマ、そして偽らざる本音もあります。(笑)

シニアになって山登りを再開し、あらためてビギナー、百名山チャレンジャーとして回顧します。 

異論、反論、オブジェクションはあるかと思いますが、云わんとする主旨をくみ取っていただければ幸いです。 

百名山を少しでも多く登りたいという方、百名山を出来れば制覇したいと願っている方への参考になればこれまた幸いです。

 


Back to the past:

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1970's  Furka Pass, Switzerland                     1980's  Columbia Icefield, Canada

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1980's  Alpsee & Schreckhorn, Grindelwald     1990's  Chamonix, France 

ヨーロッパ赴任から帰国して・・・45歳頃だったと思います。 ちょっと早いかもしれませんが、「セカンドライフをどう迎えるか」といったテーマの研修に参加したことがあります。 要は定年後を見据え、自分のそれまでのキャリアを棚卸して、なにをしたいのか、それまでに何をしておくべきかといった少人数の楽しいセミナーでした。!(^^)! 

その時に、定年後の夢は?  

「八ヶ岳の麓あたりのログハウスに住んで、カメラを持って山歩きをしてみたい。!(^^)!」 ←本気? 冗談? (笑)

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八ヶ岳麓のログハウスは夢で終わりそうです。終わりました。(笑)

 

定年の少し前から登山を再開、還暦を迎え第二の人生をスタート。 還暦後の最初の山は高尾山。 最初の百名山は蓼科山でスタート。 定年後は半勤半休のライフスタイルを選択。 山登りを再開し百名山を登りだしました。 改めて初心者として山の道具・ウェアも揃えました。 

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翌年2010年には、スイスへトレッキングにも出かけました。

 

なぜ百名山? 

山歩きを楽しみたい、いろんな山に登ってみたい。 出来れば日本各地も旅してみたい。

でも、どの山に登ろうか? 

ヨーロッパアルプスにもひけを取らない、憧れの日本アルプスの山々や旅しながら全国の山を登ってみたい。 この条件にぴったしなのが日本百名山でした。 北は最果ての利尻島-利尻山、南は屋久島-宮之浦岳。 購入した「日本百名山地図帳」(山渓)をながめて、最初は関東近辺の日本百名山をピックアップして登りだしました。 再開後、初めて登った蓼科山が百名山であることも、あとから知りました。

当初は日本百名山をすべて完登しようなんて思ってもいませんし、「ありえない夢物語」でした。

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*鳳凰山からの富士 

2012年までには関東・奥秩父の百名山の大半を登り終え31座、南北アルプスや新潟の山にも出かけました。

登山を再開して、少しずつ難しい山もクリアできるようになった3年目の2012年はアクセル全開。 この年登った百名山は24座。 富士山登頂、九州遠征で半分を超えて合計55座。 

一座一座登っていくうちに全山制覇に向かっている自分に気づきました。 

百名山制覇が願望となりました。 その時点で残された山を登れるのか調べてみました。 92座くらいまでは登れそうだが残り8座は登り残すかもしれないと思いました。

それでもチャレンジしてみようと思いました。 三浦雄一郎さんのように高齢でもエベレスト登頂を果たす方もいらっしゃいますが例外です。 やはり、精神的にも肉体的も健康なうちに登っておきたい。 歳を経るほどハードルは高くなるので、できれば60代の半ばには登っておきたい。 

そのときに立ちはだかるであろうと思った8座とは最難関と云われる幌尻岳、北の最果ての利尻山、東北の飯豊山、日帰りしかない平ヶ岳、岩の剣岳、南アルプス深部の聖岳・光岳、屋久島の宮之浦岳。 理由はそれぞれの山のロケーション、ルート・行程、登攀レベル等々です。

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*黒部五郎岳 

2013年 平ヶ岳、飯豊山をクリア、黒部五郎岳のロングトレイルを踏破。 この3座を単独でクリアしたのは大きな前進で自信となりました。 こうして18座を加え73座。 残るは遠隔地北海道の8座、南九州2座、日本アルプスの難関。 

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2014年 宮之浦岳、そして最難関の幌尻岳を登り終えて願望から目標に変わりました。 14座加えて87座、見つめる先は残る百名山のみになっていきました。 そして残る13座は難関ばかり。

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*早月尾根と剣岳 

2015年 四国・石鎚山のすべての鎖場をクリアし天狗岳へ、2回目の北海道遠征ではトムラウシで苦戦したが北海道全山制覇。 ラストスパートは屈指の急登と標高差の早月尾根から岩の剣岳、続けて笠新道から笠ヶ岳。 最後に残った2座南ア光岳と聖岳を踏破。

一歩一歩、一座一座が積み重なって2015年8月に百座目を登頂達成出来ました。  まさに足かけ7年かかりました。

百名山の全山に登頂した喜びと達成感は言い尽くせません。 すべての頂に立てた感動と同時にそれまで過程、いろんな体験は無形の宝です。 そして山登りを通じて学んだことも少なくありません。 自分の脚ですべての山に登ったという体験はこれからの残された人生にも励みとなるでしょう。

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*鏡池と槍ヶ岳 

山歩きのいいところとは自由と開放感。 素晴らしい自然に接し山のフレッシュな空気にふれる。 澄みきった青空、天空の稜線歩き。 その山々の最高峰のTOP100が日本百名山です。 現役で働いていらっしゃる方こそぜひ週末でもいいんで、山に登って戴きたいと思います。 山を登っている間は殺伐とした経済社会から、下界の喧騒から解き放されます。 リフレッシュでき、前向きに仕事が出来るんではないかと思います。 今更ながら、山を登っておくべきだったと悔いています。

ピークハントも否定しませんが、山頂標識と三角点にタッチ 写真一枚とって即下山なんてもったいないと思います。 下山の時間がゆるす限り私は山頂の空気にふれ、眺めを楽しみ余韻に浸ることにしています。 悪天候でない限り最低30分、大概1時間くらいは山頂で時を過ごします。 仕事じゃないんだから、過程を楽しみましょう。 そして百名山はミッションじゃない、自分の意志で登る、そして軌跡だと思います。 スタンプラリー、バッジコレクターに終わってはもったいないです。 


一気に書き尽くそうと書き上げたんですが、長くなってしまいますのでブレークして、次回Ⅱに続きます。 今回はコメント欄は閉じさせて戴くことご容赦お願いいたします。 拝読 誠にありがとうございました。


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