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ザースフェー [アルプスの旅2019]

ミシャベルアルプスの麓、「アルプスの真珠」と呼ばれる山岳リゾート、ザースフェー Saas Fee に立ち寄ってみました。

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ミシャベルアルプス、4千メートル級の高峰と氷河に囲まれたザースフェー。ビュルヘン滞在中に、トレッキングを予定していましたが天気がよくなく断念しました。この日はサンベルナルド峠を越えてイタリー・アオスタまでの移動日ですが、時間に余裕があるので午前中に寄ってみました。

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3日間お世話になった宿のオーナー・娘さんと記念写真。3泊お世話になった宿に別れを告げ、ザースフェーに向かいます。


ビュルヘンからローヌ谷に下り、VISPから谷あいを南下しテルべへ、テルべからそのままザース谷を進むとザースフェー。テルべの分岐を右へ進むとツェルマット、マッターホルンの麓です。

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ザースフェーへの入り口。近くのツェルマットへは電車で行けますが、サーズフェーへは車かバスでしか入れません。

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大駐車場手前からの眺め、連なる高峰に圧倒されます。

車は街の入り口まで。ツェルマットと同様ガソリン禁止で、マイカー乗り入れは禁止されています。入口にある大駐車場へ停めることになります。ご覧の通り、まわりは氷河に覆われた高峰に囲まれています。

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駐車場の反対側に出るとザースフェーの入り口、観光案内所やターミナルがあります。

ほどんどの観光客やハイカーは隣のツェルマットへ行きますが、ここは穴場的山岳リゾート。日本人や東洋人はめったに訪れない異国情緒? 静寂感が感じられます。

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スイスの最高峰ドームをはじめ4千メートル級のピークが連なるミシャベル山群に囲まれています。ゴンドラやケーブルカーで3千メートルを超える地点まで上がることが出来ミシャベルアルプス山群や氷河を眺められます。トレッキングコースも多く、数日宿泊したいリゾートですが、シャモニーやツェルマットの様に観光色が表に出ていない美しい村です。残念ながら街の散策のみです。車もなく喧騒とは無縁の町、いや村落といったほうがふさわしいかもしれません。シャモニーやツェルマットと違って素朴な町です。

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左の尖った山はミッタグホルン、右奥はアラリンホルン標高4,027M。ロープウェイを乗り継げば近くの氷河まで上がれます。

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真ん中の木の後ろにみえるのがアルフーベル標高4,206M。その右斜面がフェー氷河、さらに右へティッシュホルン、4千メートル級のピークが続きます。右上の雲に覆われた山がスイスで2番目に標高の高いドーム標高4,525Mのようです。

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ゼングフルー、左の山がジェムズホルン。

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狭い通りの方角、雲にかかった山がおそらく最高峰のドーム4,525M。

町の入口あたりには古い「ネズミ返しの小屋」が集められています。

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円盤状のフラットな岩石を積み上げた基礎(ネズミ返し)に高床式の小屋が建てられています。

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古くからのバリス地方特有の建築物です。家屋は唐松の木でできたログハウス風ですが、観光保存ということでリニューアルされているのでしょう。

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高床式の小屋もあります。かなり古いようですがよく朽ちないですね。屋根には薄い岩石の瓦が積まれています。

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北東側、左の尖った山はフレッチュホルン3,993M、右がラッギンホルン4,010M。山頂直下の氷河ホフザース標高3,200Mまでゴンドラで上がれるようです。
町なかでもまだまだ見どころはいろいろあるようですが、残念ながらタイムアップ。次の滞在先アオスタへ国境の峠を越えて向かわなければなりません。前々日に天気が良かったらゴンドラで上がって氷河トレッキングをする予定でしたが残念です。
ミシャベルアルプスの片鱗を見ただけですが、見どころも登りどころも一杯あるようです。元気なうちにまた来れるかな? 

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コメント 15

achami

全ての山が4000m級。日本では味わえない景観ですね〜。
数日滞在したら、帰りたくなくなっちゃいそうです^^


by achami (2019-09-18 22:16) 

mimimomo

おはようございます^^
アリランホルン・・・なんだか韓国みたいな名ですね^^
ネズミ返しのある家や、薄い石の屋根・・・スイスを歩いた時のことを思い出します。
やはり観光地化され過ぎたところより、普通の生活のあるところって良いですね。
by mimimomo (2019-09-19 07:39) 

ma2ma2

4000m級の山は空気が結構薄そうですね!
富士山の山頂までしか高い所は登った事が無いです。
by ma2ma2 (2019-09-19 16:04) 

g_g

4000m級って想像を絶しますが、息苦しさは感じないのでしょうか。
ザースフェーの場所から氷河等や山々を眺められ、のんびりしたい場所に思えます。ネズミ返しの家、なるほどと思ってしまいます。

by g_g (2019-09-19 17:45) 

koh925

ツアー旅行でツエルマットに2泊しましたが
ネズミ返しの建物が有るところへ個人で行く予定でしたが
行けませんでした、ガソリン車の禁止はいいことですね
by koh925 (2019-09-19 18:06) 

OJJ

円盤状のモノがネズミ返しですか?4000mでもネズミは害になる程居るのですね?
氷河の有るようなところでどうやって冬を過ごすのか・・・人も逞しいですね~
軟弱な私は4000mの高さで階段を一段飛ばししたら頭がくらくらしました・・・笑)
by OJJ (2019-09-19 21:30) 

tochimochi

「アルプスの真珠」と呼ばれるからには穴場とは言っても有名なリゾートなんですね。
4000mの高峰が望める眺めは圧巻です。
そしてゴンドラで上がれる、トレッキングコースも整備されてますね。
古民家の風景もぴったり合ってます。
ぜひまたお出かけください。

by tochimochi (2019-09-19 23:04) 

のら人

高床式の理由は雪なのでしょうか?
理由が知りたいところです。^^
by のら人 (2019-09-20 14:11) 

よしころん

こんばんは。
家の基礎の「ネズミ返し」生活の知恵なのでしょうね^^
木造の古い小屋にも花が飾られて素敵。
気温が低くて空気が乾燥しているから腐らないのかしら??
by よしころん (2019-09-20 20:18) 

Jetstream

ご訪問、NICE、コメント戴きありがとうございます。
by Jetstream (2019-09-21 21:23) 

Jetstream

achami さん、こんなところに数日居たら帰りたくなりますよね。!(^^)! 日本だと山屋さんしか行けない領域がゴンドラで行けるんにはいいと思います。

mimimomo さん、アラリンホルンの間違いでした。訂正しておきます、ご指摘?ありがとうございます。スイスは観光地であっても伝統や日常との調和バランスがとれているのが日本と違いますね。

ma2ma2 さん、富士山登山は大変でキツイですよ。私も+4千M以上は音連れたことがないのですが、クライネマッターホルンやエギューデュミディが3,900M弱までは体験しましたが、空気が薄く苦しいです。
by Jetstream (2019-09-21 21:33) 

Jetstream

g_g さん、ロープウェイで行けるところは標高3千Mくらいですので、そのくらいの標高ならばなんとか持ちそうです。(笑) 富士山山頂レベルであれば上述の通り息苦しいはず。いろんな選択肢があるので、脚力体力に応じて楽しめそうです。

koh925 さん、ネズミ返しの家、なるほどとおもいますね。(笑) ツェルマットにもあるそうですね。日本も山岳地や過密観光地は電気自動車しか乗り入れ禁止すれば脱ガソリンが加速されるでしょう。

OJJさん、4Kメートルの標高ではネズミはいないでしょう。(笑) この町は多分標高1,800Mくらいのようです。ずいぶん高いですね。日本の山小屋にもネズミはいるようです。日本と違って冬季の間でも過ごしやすいようインフラが整備されていると思います。
by Jetstream (2019-09-21 21:44) 

Jetstream

tochimochi さん、山の楽園のような街で、世の中にはこんなところもあるんだと実感しました。健康であれば、再訪 数日は滞在したいです。元気なうちに!

のら人 さん、干草倉庫が目的で、高床式であるのは雪から守ることもありそうですし、風通しをよくして湿気から守ることになるとのこと。ネズミ返しの円盤岩石はアイデアですね。

よしころん さん、日本と違って湿気が少ないし、高床の小屋は風通しもいいんでしょう。地震のない国土なのであのような岩石板を積み上げた基礎が可能と思います。OJJさん、オーバーハングをクライミングできるネズミでないと侵入できないです。(笑) いいアイデアです。
by Jetstream (2019-09-21 21:58) 

michi

ミシャベルアルプスからアオスタに向かったんですね。次回が楽しみです。アオスタは昨年の夏に、少しだけ歩きました。
by michi (2019-09-23 10:51) 

mimimomo

おほほ、指摘したつもりはないですよ^^ 知らないから~
ただアリランと言うと、昔、戦後流行った(?)歌を思い出したもので^^
by mimimomo (2019-09-23 12:51)