SSブログ

車内改造 BEFORE-AFTER シニアのクルマ選びⅡ [My Favorite Goods]

週末の日曜日、久しぶりにスッキリした青空。ロフトのベランダに上がってみると

KP8_2295.JPG

こんな秋晴れがずっと続くといいんですが・・・  10月25日

例年とは違って今秋の天気はスッキリしないですね。秋晴れと云えるのは数日のような印象で、コロナ禍もあって出かける機会が大幅に減っています。本日はクルマに関することなので、興味がない方はどうぞ適当にスルーしてください。

K00K.jpg

新しいクルマKICKS乗ってすぐ体感するのはe-POWERドライブです。搭載されたe-POWERユニットはガソリンエンジンが発電機を駆動させ、発生した電気(バッテリー)によって大出力モーターを動かすというもので, 加速性やレスポンスのよさ、走行時の静音性は今までのハイブリッドとは異なるフィーリングです過去に違和感のあったエンジンの充電タイミングも改善され、特に一般道での走行時にはe-POWERの快適さを体感できます。高速巡行の場合はバッテリーが追い付かず発電機=エンジンがほぼフル稼働状態になるので燃費は悪化しますが、エンジン音は比較的静かな部類だと思います。また他社のハイブリッドのようにトランスミッション(変速機)はなくモーターでダイレクトに車軸を加減速します。これがワンペダル走行(アクセルのみ)を可能にしています。以前指摘されていた加減速感も修正されてマイルドになり、少し慣れれば高齢者向きかもしれません。私もほとんどワンペダルで運転してますが、ブレーキを踏む機会は激減しアクセルとブレーキを何度も踏みかえる面倒さと疲労感は軽減されました。

ノーマルモードに切り替えれば、ふつうのアクセルとブレーキを使う2ペダル運転も可能ですが、ワンペダルの使いかってにはまってしまうと他のハイブリッドには戻れなくなるかもしれません。あくまでも感覚は個人的なものですが、ハイブリッドカーとはいってもメーカー・タイプにより異なります。ハイブリッドを購入される場合はカタログ値や燃費だけでなく、かならず試乗されることをお薦めします。それぞれ好みのフィーリングと価値観で選べばいいでしょう。走行距離1,800KM を越えましたが高速巡行が多いので平均燃費はリッターあたり19.8KM、今は燃費をモニターしていますのでことさらエコ運転にこだわらず普通に運転しています。燃費の良さを重視するなら三河の徳川家康でしょう。

K01P.JPG

高速道路でもe-POWERプロパイロット(前車との車間追随、車線保持機能)との相性がいいと思います。プロパイロットでの加速・減速はトルクの強いモーターで制御するため、ギアチェンジもなくパワフルに加速しスムースに減速します。車線保持機能の信頼性も改善されているようでRのきついカーブでも驚くほど踏ん張ります。夜間でもトレース、ただし夜間の本格的な雨天時は認識レベルが低下し機能オフ警告される場合があります。プロパイロットのおかげで高速道路でのロングドライブも快適で(←この点が最大のメリット)、クルマとしての基本走行性能は期待通り。外見もコンパクトなSUVですが車内は思ったより広く高さもあり開放的です。オールラウンドに平均的優等生の他社のクルマと比較すると一長一短、見劣る点もある。SUVなのに4WDが設定されてないのは降雪地域では決定的なNG、商品戦略が欠落している? 以上が約1,800KM走行したレビューです。

また近年のネガティブなイメージや低迷する業績から、このメーカーのクルマを買ってよかったのかな?という懸念もありました。乗ってみるとそれらは相殺され+++、私にとってはいい選択肢となったように感じています。

基本性能以外では、9インチ(パナ製)ナビは大きく見やすいがルート検索はイマイチ、スマホ連携で検索した方がいいかも。まだ使いこなせない機能多し。ドラレコは前+後方カメラですが、駐車時衝撃を感知した場合録画するとなっているが本当に機能するのかな? アラウンドビューモニターは屋外や一般の駐車場では有効だが、我が家にあるビルトインの狭い駐車場ではセンサー感度を低くしないと十分に機能し得ない感じです。すべてナビの画面と連動しているのでメーカーオプションとして同時購入せざるを得ないハメになっています。

意外に便利だなと思ったのがインテリジェントルームミラー。後席やラゲッジスペースに荷物やカバンを天井まで積載しても、バックミラーから後方カメラモードに切換えれば後部視界が確認できます。

【従来のバックミラーモード】            【後方カメラでモニターに切替】

スクリーンショット 2020-10-26 211050.jpg スクリーンショット 2020-10-28 152122.jpg  

ここからが本日のテーマ。車内後部荷室の段差解消

ラゲッジ積載容量はクラス最大級だが、ダメなところは大きな段差がある荷室構造。後部がフルフラットにならず、SUVユーザーが多いであろうアウトドア派や車中泊派には不満が残るでしょう。今まで乗っていたShuttleは室内レイアウトが巧みで、後席シートはたためば段差のないフルフラットフロアになり175CMくらいの身長までカバーできほぼ完璧な車中泊ワゴンでした。

K02DSC.JPG

BEFORE: 御覧のように↑後席を前にたたむとこのように大きな段差があります。気になりましたが百名山も一巡し車中泊の機会もほぼないだろうと、e-POWERプロパイロットに惹かれて買っちゃいました。でも長距離ドライブや登山ではちょっと仮眠したい場合もあるし、これから自然災害もありそう。一時的にはコロナ禍下や混雑する避難所での滞在よりも車中の方が良いという選択もあるかもしれません。インバーターを付ければ給電も可能とのことです。

K03DSC00696.JPG

BEFORE: 段差は約17CM くらいと大きく、段差解消になにか詰め物をすれば解消するというレベルでは到底ありません、NG! これでは前席シートを後方にリクライニングするか後席にエビのように体を丸めて休むしかなく、いづれもエコノミークラス症候群となります。後部ラゲッジルームのスペースが後席をたたんだレベルと同一になるようなラゲッジトレイをオプションでもいいから着けられるようにしてあればとメーカーに望みます。コンパクトSUVクラスでは荷室積載容量はあるが、長尺モノを積むアウトドア派や車中泊派にとってはこの大きな段差は決定的なマイナスポイント。あとは後席と前席とのギャップ。積載空間を出来るだけ減らさずに段差を解消できる方法はないか? 改造できないか?

ネットで調べて思考を重ねたが、既製品のマット等では無理。いろんな方法があるが一長一短。このクルマの空間の広さを極力スポイルせず見栄えも良くしたい。結局自分でなんとかするしかない。試行錯誤の上、以下のような改造をしてみました。

K04DSC.JPG K05DSC.JPG

段差解消のためにラゲッジスペースに小径で強度のあるイレクターパイプでフレームを作りました。パイプカッターで切断し、コーナーや接続部はアタッチメントを使って組み上げます。*折り畳んだ後席シートとの角度差がないよう後部に向けて緩い斜度をつけました。このフレームの上に厚さ10㎜の合板を置くことにしました。ホームセンターでカットしてもらい、コーナーは自分でヤスリがけします。(注*登山口駐車場はバックで駐車すると後部が高くなっているところが多いので、この後部への緩斜面で幾分かオフセットされ水平に近づき寝やすくなります。)

K06DSC.JPG K07DSC00707.JPG 

フレームをラゲッジスペースに置いてみました。中央部を補強するため横方向にパイプを入れ、更に縦方向にも補強できるようジョイントを入れましたが、横方向だけで十分でなので縦方向にはパイプを入れず。その上にボードを載せてみました。

K08DSC.JPG K08DSC00722.JPG

ピッタシ設置できました。段差は合板側を意図的に数ミリ低くしてあります。合板のままでは不細工でカッコ悪いですね。ネットで購入した厚さ3mmのパンチカーペットを貼ります。色は黒とダークグレイのミックスでやや明るくしました。カーペットをカットしドライヤーで角部分温めて折り曲げやすくし、裏側でタッカー(ホッチキスのようなもの)で留めます。これで数ミリの段差も隙間もなくラゲッジボードは完成。

荷室と後部座席をたたんだスペースだけでは身長をカバーできませんので、前席とのあいだのスペースを活用することが必要です。前席と後席の隙間を解消する方法として四角いエアクッション等を入れる方法もありますが、車外へ出る際の靴類が置けなくて不便です。またサイズ・高さがピッタシ合うものがなく却下。折りたたんだ後席ヘッドレストを取り外してその部分に隙間を埋めるボードを取り付けられるよう考えましたが、ヘッドレスト取り付け部分に負荷となって損傷する可能性あり、これも却下。結局以下のようにしました。

K09DSC.JPG K11DSC.JPG 

イレクターパイプで支持するフレームを組んで、その上にパンチカーペットで覆ったボードをネジで固定し、左のメインボードは助手席側との間に置きます。ここに頭部(枕)を置く部分ですので折りたたんだ後席シートにあわせてやや角度をつけることにしました。一人車中泊の場合は助手席側に設置、二人用はパイプを延長して運転席側にサブボードを取り付けてみました。助手席側は奥行きを最大限にとりメインボードのスペースを確保します。(この場合、助手席を最前方にスライドさせておきます。)運転席側はシートポジションは変えずにすぐ運転できるよう、サブボードの奥行きは短くしてあります。この下には靴類やステッキが収納できるメリットがあります。

K13DSC.JPG K14DSC.JPG

上述のメインボードとサブボードのユニットは簡単に分解(左)、右の写真のようにラゲッジボード下に収納できます。更に余ったスペースには車のメンテナンス用品・△停止板やピッケル、ストック、枕を収納しました。こうしてフレームスペースは無駄なくアンダートレイ化ができました。

K15DSC.JPG 

後席シートはそのまま、アッパートレイ(上の棚)をつけた通常のモード。アッパートレイを外せばかなりの積載スペースがあります。例えば、アッパートレイを外して荷室に置けば段差解消できるといった工夫や方法をメーカーには考案して欲しかったです。メーカーの開発陣はこんな大きな段差に気づいていたと思いますが・・・出来ないことにチャレンジする、どうしたら出来るのか、それがこのメーカーに求められるのではないでしょうか?

作業自体は素人でも難しくありませんが、その前の採寸や位置決め・調整には腐心しました。

K12DSC.JPG

(折りたたんだ後席シート部は横たわると体重でもう少し沈みますので、角度差はなくほぼフラットになります。)

これが車中泊モード。ワゴンのようになりました。助手席側は175CM+、運転席側は160CM+のスペースあり。この上にウレタンの銀マット、エアマットを敷けば夏場はクリア、春と秋は+毛布、寝袋に潜り込めば寒さは凌げそう。冬は? 窓からの冷気対策が必要でしょう。

以上にて、車中泊改造のBEFORE-AFTERでした。積極的に車中泊する気はないが、こうして出来上がりを見ると一度トライしてみたいような気もしますが・・

nice!(39)  コメント(21) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 39

コメント 21

momotaro

凄いですねぇ新車を改造しちゃいましたか。
日産のe-POWERは、ガソリンエンジンで発電しつつ、モーターの力のみで走るんですよね。エネルギー効率は悪くないのでしょうか、ちょっと興味がありました。
お宅から見えるんですか、富士山。見事ですね!
by momotaro (2020-10-29 05:06) 

のら人

フルフラットへの工夫が素晴らしいですね。^^
by のら人 (2020-10-29 06:44) 

kuwachan

凄い!の一言です。災害時車で寝泊りがあるかもしれませんしね。今の車を買う時にいざという時車で寝られるかどうか考えました。まだやったことはないのですが、辛うじて寝られそうです(笑)
by kuwachan (2020-10-29 10:49) 

OJJ

何時もながら富士山を手に取って・・羨ましいです! Jetさん、家は改造されるワ新車も改造されるわ・・・序に内閣も(フルフラットに)改造してほしいです・・笑)
by OJJ (2020-10-29 15:12) 

ファルコ84

今日は晴天の秋空になりました、長続きすると言いにですが!
TVでe-POWERのCMを見るたびに、快適なんだろうなーと思います
使用頻度と目的から車は、もう軽に成り下がりました。
by ファルコ84 (2020-10-29 15:34) 

よしころん

うわわ~!収納も兼ねたフラット車内に改造!!素晴らしい出来映えです\(^o^)/
これはなんとしても車中泊でお出かけしないといけませんね(笑)
by よしころん (2020-10-29 19:49) 

JUNKO

何でも使いやすいように改造可能なんですね。器用でうらやましいです。
by JUNKO (2020-10-29 20:13) 

ma2ma2

車中泊出来る様にしたのですね!
前の車は3列シートでベッドに出来ましたが、今のは軽になったのでフラットには出来ないです(^^)
by ma2ma2 (2020-10-29 20:25) 

tochimochi

e-Powerの運転性能とプロパイロットは素晴らしいですね。
大いに参考になりました。
無いものはDIY、フルフラットの出来栄えがこれまた素晴らしい。
流石です。
車中泊山行で活躍されてください。
by tochimochi (2020-10-29 20:46) 

achami

車のことは良く分からないのですけど・・・(^^;;
とても素人作業とは思えませんよ!
やはり、早く車中泊を♪
by achami (2020-10-29 21:35) 

はるか

クルマのことは夫任せですが、うちは遠距離で旅する時はいつも初日は車中泊です。
そこでいつも段差問題が起きていて、これとても寝心地悪くて、クッションで補うも、なかなか解消されません。
しかしjetさん手作り。素晴らしくよいですね。
すごい、車中泊でもしっかり睡眠取れますね。
車中泊では寝袋、マット、クッション、安眠できます。
by はるか (2020-10-30 07:23) 

Jetstream

ご訪問、NICE、コメント戴きありがとうございます。
by Jetstream (2020-10-30 20:32) 

Jetstream

momotaro さん、車内改造と云っても、車体をいじった訳ではありませんのですぐ取り外せます。!(^^)! (笑) エネルギー効率ではガソリンエンジンが一番高いように思われますが・・どうなんでしょうね。ハイブリッドといってもガソリンエンジン~電動モーターに対する各社の考え方に相違がありそうです。燃費重視なら文句なくあの天下のハイブリッドメーカーでしょう。

のら人 さん、 出来はまあまあと思いますが、寝心地はまだわかりません。(笑)
by Jetstream (2020-10-30 21:43) 

michi

"車中泊改造のBEFORE-AFTER" 見せていただきました。完璧な改造ですね、遠出も楽しみになるんではないでしょうか。積極的な車中泊も試してみましょう?
by michi (2020-10-30 22:46) 

Jetstream

kuwachan さん、災害時のことを考えて、やっぱり考えてみようということになりました。報道で避難所の在り様をみるとストレスを感じそう、仕方のない事でしょうけど。楽しいことに使いたいですね。

OJJ さん、ようやく天気が良くなりましたね、富士が見える日も多くなりそうです。世の中いろいろリフォームするとことがありますね。

ファルコ84 さん、今の車は進化してますね。特に運転支援機能は助かります。近場だけなら軽自動車が一番です。
by Jetstream (2020-10-31 14:28) 

Jetstream

よしころん さん、お褒めの言葉ありがとうございます。段差をみてこれは車中泊ダメだなと思いましたが、考えればなんとかなるもんですね。(笑) 夏の車中泊はいいんですがこれからは寒いんで・・躊躇します。(笑)

JUNKO さん、下手ですが、工夫することが嫌いじゃありません。もう少し道具と器用さがあればいいんですが。

ma2ma2 さん、一時キャンピングカーかワンボックスがあればと思いましたが、大きなクルマの運転はできないです。やはり安全が大事なんで程々のサイズの車がいいですね。次の買換えはサイズダウンとなるでしょう。

tochimochi さん、e-POWERは他と比べて電動フィーリングがあります。プロパイロットでは車線変更だけで、運転疲労が大きく軽減されました。車に穴をあけて改造すればもっといい方法がありますが、新車ですので本体をいじらずになんとかトライしてみました。
by Jetstream (2020-10-31 14:57) 

Jetstream

achami さん、わからなくともいいです、楽しく安全にうんてんしましょう。!(^^)! フルフラット化は出来ましたが、寒さ対策です。車中泊、そそのかさないでください。(笑)

はるか さん、車中泊されるんですね。山では早朝に行動できるメリットは大きいです。改造コストは1万円もかかっていませんので、ご主人様に考案をお願いされたら?!(^^)!

michi さん、フルフラット化はとりあえず出来ましたが、もっといい手を昨日思いつきましたが、車に穴をあけることになるので止めます。(笑) 積極的な車中泊?しばらく見送ります。!(^^)!
by Jetstream (2020-10-31 15:07) 

teppan

こんにちはJetstreamさん、遅いコメントですみません。

 キックスのベッド、素晴らしい出来映えですね。工作も器用にこなされてお見事です。これなら緊急で車中泊という場合でも安心ですね。
 ハイブリッド車も全般的にそうですが、キックスのワンペダル走行はブレーキパッドの減りが少なくかなり長持ちすると思います。

 畳んだ時のリヤシートの段差が大きい車はキックスに限りませんが、この車は前席下にリチウムイオンバッテリーがあるので、スペース的な理由があるのかもしれませんね。その点、ほぼ完全にフラットになるホンダ車は良く考えられていると思います。
by teppan (2020-11-01 09:34) 

Jetstream

teppan さん、おはようございます。後部はまあまあだと思いますが前席のとスペースはもっと改善できないのかなと・・ ワンペダルでブレーキパッドの減りは激減しそうですね。ホンダ車の室内パッケージは巧みで抜群にいいし、試乗したらi-MMD2モーターもとても静かで快適でした。キックスがなかったら来年モデルチェンジするVにしたかもしれません。燃費も重要ですが、程々なら運転して楽しいクルマがいいと思います。クルマのことよくご存じですね、また教えてください。
by Jetstream (2020-11-01 11:37) 

八犬伝

凄いな
完全にフラットになったのですね。
それにしても
ワンペダル走行とは、初めて知りました。
便利な機能があるのですね。
by 八犬伝 (2020-11-01 11:53) 

Jetstream

八犬伝 さん、中途半端な段差でなかったから収納スペースも出来ました。もう少し改善したいところはありますがこれで様子を見てみます。
変速機を介さないモーター駆動ですのでアクセルの戻し加減に応じて減速されます。前を走行している車が急ブレーキをかけなければブレーキを踏む機会は少ないです。エンジンブレーキがかかるような制動ですがエンジンでの制御ではないので静か、慣れれば楽で便利です。
by Jetstream (2020-11-01 14:32) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。