旭岳 Ⅱ 2021 [百名山歩き]
以前の記事でふれましたが、20年ぶりの大雪山・旭岳登山です。
4日目(日曜日)は一日中で休養、午後は美瑛を散策、5日目はやはり時々の天気予報と山歩きには中途半端なので、美瑛や富良野をドライブ・散策にあてました。6日目は最後の行動日、天気予報もなので、予定通り最後に旭岳に登ります。
美瑛のレンタルハウスから車で旭岳へ。途中、忠別湖から旭岳が視界に入ります。天気予報通り、晴れのようです。
約40分ほどで旭岳温泉にあるロープウェイ乗り場に到着。隣接の旭岳ビジターセンター駐車場(無料)に駐車出来ました。多くのクルマでほぼ満車状態でしたが、運よくコーナーが空いていました。平日(火曜日)ですが、日本一早い紅葉が見られるとあって多くの登山者ハイカーが入山。駐車場のナンバーを見ると「わ」「れ」ナンバーがいっぱい。多分道外からの登山者・ハイカー、観光客でしょう。また道外ナンバーのクルマがかなり多いです・・・品川、多摩、湘南、川口・・なにわ・・名古屋・・等々。人気のある山ですね。
ロープウェイの乗車人数は定員100名の1/4に制限とWebサイトに記されてました。平日ですが紅葉期なんでもう少し詰め込まれているのかなという感じでした。
搭乗時にはマスク着用と「黙乗」です。標高1,000Mの旭岳温泉から姿見駅1,600Mまでやく10分で運んでくれます。
上空からは十勝連峰、大雪山系の山々、高度を上げるにつれて紅葉が視界に入ってきます。
眼下にはところどころ紅葉が早いナナカマドが赤く色付き、いづれ周辺の樹林も紅葉し山麓一帯が赤く染まるでしょう。ロープウェイ下のエリアから旭岳温泉のある勇駒別には湿原が多くあります。
姿見駅舎からでると、間近に迫った噴煙を上げる旭岳と姿見平の紅葉が目に飛び込んできます。
氷が張っています。日中との寒暖差が大きくなったんでこれから紅葉は急激に進むでしょう。
ナナカマドの紅葉、低木樹が草紅葉。ハイマツのグリーンとのコントラストが陽に眩しく映えてます。
遠望の山は十勝連峰。富良野平野を挟んで奥には夕張山地。草紅葉が黄金色、こんなシーンが見られるとはとてもラッキーです。姿見平の紅葉はほぼ見頃に近いかも。大雪山系の紅葉は9月末~10月初旬と云われていますが、地域も広くロケーションにもよるでしょう。
旭岳石室、避難小屋です。石造りなので噴火時のシェルターにもなりますね。
石室のある高台からは姿見ノ池が見下ろせます。噴煙を上げる旭岳が映し出されています。大雪山・旭岳は活火山で、現時点では「噴火警戒レベル1」で活火山であることに留意することが求められます。
旭岳への登山道、標高を上げていくと地獄谷の噴煙の硫黄臭が感じられ火山であるというリアル感が増します。
山頂を見ながらザレた岩石帯の尾根を登って行きます。(山頂は画像の中央奥のこんもりとしたピークです、左端のピークではありません。)3日前に登った黒岳の狭い登山道とは異なり樹木もなくオープンな尾根、開放感が一杯です。平日で人出も少なく心地よく登れます。
山頂までの往復なので時間的にも余裕あり、風も微風で穏やかな登山日和です。
尾根からは右手(南面)には南大雪から十勝連峰が一望出来ます。高原台地の中央にはトムラウシ山も見える。
旭岳~黒岳といった大雪山からトムラウシ、十勝連峰までの一帯を かつてアイヌの人たちは「カムイミンタラ」=神々の遊ぶ庭 と呼び、敬っていました。こうして眺めるとなるほどと頷きます。
8合目あたりからは金庫岩から山頂までの稜線が迫ります。
忠別川が流れる深い渓谷の向こうには戦艦の突き出した頭部の様な山、忠別岳です。その左奥は石狩岳?
忠別岳の麓、忠別川源流域の湿原と草紅葉、ハイマツ。「カムイミンタラ」神々の遊ぶ庭ですね、ヒグマ達の楽園かもしれませんね。
9号目あたり。金庫岩から地獄谷、姿見平、勇駒別の原生林を見下ろします。
山頂への最後の登りです。キツいですが、ここまで快調に登ってこれました。
旭岳山頂。標高2,271M、大雪山の主峰で北の最高峰。姿見駅から約2時間15分、10時前に到着しました。
前回は2001年、今から20年前家内と登りましたが、長年に亘って登山は封印していました。キャラバンシューズを履き、姿見駅で購入したストックで旭岳山頂へ向かいました。当時は散歩すらまともにしてない不摂生なサラリーマンでしたが、なんとか山頂にたどり着きました。頂で出会った道内の年配のご夫婦、お鉢平の端まで行って中岳温泉~裾合平から姿見まで周回されるとのこと。約4~5時間の標準コースタイムですが日照時間も長い時期で天候も穏やかなので、我々も頑張ってトライすることにしました。無事4時間ちょっとで姿見駅に戻ることが出来ました。旭岳までの登りはキツかったけど奥深い大雪山の歩き、雪渓や花畑囲まれた道を歩き抜き、久しぶりに山歩きの楽しさが甦りました。やればまだ出来る! 大雪山の歩きはいい清涼剤と喝になりました。そして後年の百名山チャレンジへの原点はこの山行にあったかもしれません。
20年前の山歩きを追憶し、再び山頂に立てたことは望外の喜びです。そして山歩きの楽しさと機会を与えてくれた旭岳に感謝したいと思います。
次回は山頂からの動画をアップしたいと思います。いま編集中。
日本の紅葉は旭岳から始まりますね
私が行ったときは、珍しいぐらい良くないと、案内してくれた
旭川のドライバーが言っていました
by koh925 (2021-10-24 09:16)
山での噴火は怖いですね!
先日も阿蘇山で噴火があり、増えていますね。
by ma2ma2 (2021-10-24 16:36)
こんにちは^^
いつもTVで観る景色。東京がまだ暑いと言っている時が多いので、北海道はもう冬に入るのだと、何となく違う世界のような
気がしていました^^
素晴らしい紅葉と荒らしい山道、そして近くで上がる噴煙、どれも臨場感があって魅せられました♪
上から見下ろした景色も素敵ですね。
by いろは (2021-10-24 17:24)
紅葉時期って意外に短いし、時期も読みづらいですよね。
そんな中で、ベストタイミングの時に行かれたんですね!
北海道のお山って、アルプスとは全く違う山容。
来年は・・・と、毎年思いますが、どうなることやら^^
by achami (2021-10-24 21:06)
お天気にも恵まれて見事なコントラストでしたね!
見頃に行くことができてよかったですね。
by kuwachan (2021-10-24 21:19)
北海道の山らしい雄大な景色と素晴らしい紅葉!
拝見するだけで癒されます。
それにしてもこれだけの噴煙を上げているところは気がかりですね。
阿蘇山の噴火もあって少し気持ちがざわつきます。
尤も、こうして間歇的にエネルギーを放出しているのだと考えれば、それはそれで自然の摂理というものかもしれませんが。
百名山チャレンジの起点となった山。20年ぶりの再来の感慨が伝わってまいりました。
by 伊閣蝶 (2021-10-25 11:56)
koh925 さん、大雪の紅葉は日本一早いと云われて、毎年マスコミに映像等で取り上げられますね。山岳地帯の紅葉時期は見定めるのが難しいですね、とくに北海道は季節がズレやすいのかな?
ma2ma2 さん、名山は火山が多いですね。旭岳も活火山、火山の功罪がありますが、火山特有の風景や温泉もあります。阿蘇の噴火で犠牲者がなかったこと、安堵しました。
by Jetstream (2021-10-25 11:56)
いろは さん、毎年富士山の初冠雪と大雪山の紅葉がメディアで報道されますが、紅葉の時期に初冠雪も重なることが多いようです。そんな風景もみてみたいような気がします。山頂からは荒々しい光景が目に入りますが、見下ろせば原生林や湖沼、渓谷も見られ変化にとんだ風景が楽しめました。
achami さん、紅葉も桜も短いですね、とくに山でのタイミングは難しいです。予定通り出かけて正解でした。10月に延期したら紅葉も終わるし厳しい季節になります。行ける機会は逃さないこと、来年こそは目途がついてなんとかという想いです。
by Jetstream (2021-10-25 12:08)
kuwachan さん、荒々しい火山景色にハイマツと紅葉のコントラストは素晴らしく感じました。見頃で 人でもそれほどなく・・スイマセン!!(^^)!
伊閣蝶 さん、 絶え間なく噴出する白煙は活火山であることを感じさせます。最近は地殻変動が観測され阿蘇のように数日前に警戒レベルが引き上げられたときは要注意、警戒ですね。被災者がなかったのは幸いでした。「老いらくは短し」という言葉が身近に迫ってきます。遠隔地で、紅葉の時期も合わせると機会は限られ、後悔のないように出かけました。本当にラッキー、手を合わせて感謝したい気持ちです。!(^^)! (笑) 百名山の功罪も取り沙汰されますが、北海道の百名山は概してハズレがないと思います。
by Jetstream (2021-10-25 12:31)
20年ぶりの旭岳山頂、感無量でしょうね。
おめでとうございます!
素晴らしい景観ですね。
by momotaro (2021-10-25 14:22)
久方ぶりでこれだけの紅葉と草紅葉、おまけに火山の噴煙まで見られたらこの景色もう満点を通り越して感激かと推察いたします。やっぱり何と言っても山は天気でナンボやね~観天望気の達人には朝飯前でしょうが。
20年以上前のニュース?ですがこの時期に好天なので姿見から軽い気持ちで上った会社員が天候急変で遭難した話を思い出しました。
by OJJ (2021-10-25 15:19)
朱色、黄色の鮮やかさがたまりませんね。(^^)
立ち上る噴煙は、やはりゾクゾクとします。
近くでじっくりとはできなそうです。(^^;)
by nousagi (2021-10-25 17:32)
ほんとに絵のような風景ですね。庭園のような湿原は原色に染められて華やかです。金色に輝く草紅葉も素晴らしい。
山頂の眺めは開放感いっぱいで爽快です。晴天を待った甲斐がありましたね。
ここが百名山の原点とはでしたか。清涼感と元気が溢れてくる山々を見ると納得です。
by tochimochi (2021-10-25 20:31)
いや~素晴らしいですね
私が行ったのは多分この少しあとです。
もう姿見駅~鏡池まで紅葉終わっていたので残念
この紅葉が見たかったなぁ
by ハイマン (2021-10-26 14:52)
秋の山登りは、またいいでね格別です。
何といても黄葉や紅葉が素晴らしい、よく百名山を見ます。
by ファルコ84 (2021-10-26 16:12)
緑とオレンジと赤のコントラスト。美しいです。
そして旭岳の山頂周辺と麓の色のギャップもまたすごい。
百名山踏破の原点のお山、再び登れて良かったですね。
by ぼの (2021-10-26 23:35)
momotaro さん、20年ぶりの登頂、感無量です。!(^^)!
体力脚力があれば、また百名山巡りをしたいもんです。
OJJ さん、仰る通り山は天気次第ですね。いかに天気の良い日に登るか、それに尽きます。いくら名山でも天気が伴わなければ印象のない山におわりますね。
nousagi さん、紅葉とハイマツのコントラストが絶妙でした。活火山である以上いつ噴火しても不思議はないし、警戒レベルが低くても地震や噴火は突発的に起こり得ますので、リスクはありますね。
by Jetstream (2021-10-27 19:40)
tochimochi さん、紅葉はほぼ期待通りでした。天気にも恵まれました。なかなか予定にお天気は合わせてくれないので、天気に合わせるしかないですね。前回は初夏で残雪、花も一杯で印象に残る山行でした。今回は紅葉とまた違った楽しみ方が出来たことに感謝しています。
ハイマンさん、たぶんハイマンさんの訪れられた2週間ほど前(9月中旬)ですが、気温低下と寒暖差の大きい北海道では紅葉の推移は早そうですね。RW下が萌えるように紅葉した素晴らしい写真を拝見しましたが、姿見駅から見下した紅葉は圧巻だったと察します。それも見たかったですね。
by Jetstream (2021-10-27 19:57)
ファルコ84 さん、秋の登山が一番。あちこちの名山で紅葉しますが、どれも見てみたいです。
ぼの さん、麓の紅葉、山頂部の荒々しさ、まわりの眺め いろいろ楽しめる旭岳です。その他にも素晴らしい名山が多いし、麓にはキャンプ場も多いので機会があればお出かけ下さい。
by Jetstream (2021-10-27 20:05)
草紅葉が素晴らしいですね。登山後の温泉入浴もいいですね・・・。
by hide-m (2021-11-02 20:14)