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「帰国困難者」にならないためにⅡ [アルプスの旅2022]

最近、メディアで「新型コロナ感染で帰国困難者が続出」が頻繁に取り上げられています。ワイドショーでも、「72時間以内のPCR検査陰性証明が必要という条件をわかって出かける訳だから帰国困難になっても自己責任」、「どんな事態になるのか理解せず出かけるのは自業自得」、「帰国できない覚悟がないなら出かけるべきでない」といった声も上がっています。旅に出かけた私自身も、こういった意見には頷けます。感染時での様々な不都合と負荷の大きさを認識すると同時に「コロナには罹らないという強い覚悟」をもって感染対策を徹底することです。その気になれば出来るはず。自信がなければ見送るという選択もあります。

私どもの18日間のスイス旅行(山歩き)で体験したこと、感じたことをお伝えし、これから出かけようと考えておられる皆様への参考となるアドバイスをお伝え出来ればと思い、急遽付けさせて戴きました。

日本と同様の基本的な感染対策をとることがボトムライン。

現在主流となっているオミクロン株はエアロゾル感染(飛沫)なのでマスクの着用、三密回避、ソーシャルディスタンスを徹底することが重要と思います。屋内施設、公共交通機関乗車時はマスク着用と距離空間をとることは必要だと思います。

■食事に際しては 密な場所は避け、外食は状況を見極めて対応すること。ツェルマットやチューリッヒ市内のレストランを覗いてみると、コロナ前の日本と同じです。ヒュッテのテラスといった換気の心配がない屋外での食事なら感染リスクは低いと思います。もっともあり得るリスクはマスクを外して話す、食べる時だと思います。適当な食事場所がない場合は、テークアウトしてホテルで食べるのもありです。

■消毒、手洗いは徹底。アルコール除菌シートは日本から持参した方がよいでしょう。体温計も要持参。

■スイスの統計では10人のうち4~5人は感染歴あり。隔離を含む感染対策義務は撤廃されています。真夏なのに咳をしている方は少なからず、過去のスイス滞在ではありえなかった風景です。まわりには無症状感染者だけでなく、潜在発症感染者も相当数いると想定して対処したほうがいいと思います。

2022-08-17産経ニュース.png最近のスパコン富岳でのシュミレーションに基づく(サンケイ新聞)















現地のマスクなし、感染対策も撤廃という開放感に飲み込まれないこと、迎合しないことだと思います。判断・対処は他人やまわりに委ねるのではなく、判断する・対処するのは自分です。コロナ前だったら現地の人々と会話したり交わったりするのも旅行の楽しみでしたが、今は関わり方に慎重さが求められると考えます。

最悪(万が一)感染した場合(どんな事態になるのか、どう対処するのか)を想定しておくこと。基本的には誰も助けてくれません、自分で対処するしかありません。大使館も現在は帰国困難者への対応で多忙、相談には応じてくれるでしょうが、対処するのは自分です。

■例え万全の対策をとったとしても、偶発的な感染リスクは在り、「絶対ない」はない

以上の基本的なスタンス、私自身も改めて肝に銘じたいと思います。

●現地から国内外にかけられる携帯電話持参すること、罹患した場合は現地日本大使館には相談のこと。

●海外旅行保険は、新型コロナに対応できること。現地サポート先、医療機関をしらべておくこと。またカバーされる範囲を確認しておくこと。付保したとしても相応の出費、自己負担があるでしょう。

●滞在国によっては厳しい隔離生活が強いられます。滞在先での延泊或いは他宿泊施設か確保できるかもある程度把握しておく必要あり。また、帰国日も未定となるので早割チケットやマイル特典航空券が使えなくなる場合もあり。出来れば変更可能な航空券で渡航されること。現地での直前新規購入は割高となるでしょう。

これらの対処は自己責任ですし、費用はすべて自己負担です。仮想ではなく、現実に降りかかってくる事態です。またお勤めの方にとっては、更なる不都合と損失を被ることも否定できないと思います。

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■必要なアプリ(出発前にインストールして、出来る段階まで確認しておくこと)

●ワクチン接種証明アプリ(マイナンバーカードが要ります)
Sherpa(任意)
たびレジ(登録、任意)
■情報は、以下のサイトで最新の情報を確認されることをお薦めします:
●日本大使館・滞在国ホームページ(例:在スイス日本国大使館
●滞在国ホームページ

渡航される方はブックマークするだけでなく、端から端、隅から隅まで読んで必要事項はメモしておかれることをお薦めします。また、状況は刻々と変わりますので最新の情報をチェックしてください。Q&Aまで読めばほぼ疑問は解消します。

こういった厄介なことが付随するのが現在の海外渡航です。どう判断されるのかは一人ひとりです。私どもは上述したような情報を把握し不測の事態を想定した上で、リスクを低減する旅行方法と感染対策を一貫して堅持しました。余分な手間、時間そしてお金もかかります。新型コロナは感染症であり、エモーショナルに陥らず疫学上の知見に基づき、割り切って対応するということに決めていました。日を追うごとに、現地での対処に確信を得ると同時に不安は解消して、旅行を楽しむことが出来たように思います。

いづれは72時間前PCR検査が入国条件から外されるでしょうが、検査の有り無しに関わらず新型コロナに罹らないことだと思います。罹ってしまえば、それなりの負荷と他人への感染リスクを生じます。概して云うと、新型コロナが収束に向かうまでの海外旅行は、先送り出来るならばそうした方がいいと思います。早く新型コロナが終息し、皆様が安心して出かけられ日が到来してほしいと願うばかりです。


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