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フィスパーターミネン  [アルプスの旅2024]

7月3日 この日はフィスプ近郊南にあるフィスパーターミネンに出かけました。

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この日は天気予報では日中は雲が多く一時シャワーの可能性もあるので、遠出や標高の高い場所はやめてフィスプ近場にあるフィスパーターミネンに行ってみることにしました。

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フィスプ駅前のバスステーション、ここからフィスパーターミネン行バスに乗車。


バス料金は1/2カードで2名往復CHF34.8- 駅前自動券売機で購入

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バスはフィスパー谷の東側山麓のくねくねと曲がった道を上がっていきます。終点まで約30分です。

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終点のフィスパーターミネン バス停、標高は1,350Mくらいです。

ここからリフト駅に向かい、ハイキングマップを入手するために直ぐ隣にある観光案内所に入りました。窓口の方は電話中なので待っていましたが、ずいぶん長電話でした。地図を入手してリフト駅へ向かったらなんとリフトが停止中でした。先ほどまで運行していたのになぜ? リフト乗車口の掲示を見ると「9時半から10時半まで1時間の休止」の案内あり。リフト客が多くないので次のバス到着に合せているようです。(+12時半~1時半の間も休止)なんてこった、まったく間が悪い。窓口担当も気が利かない!と思った。でも始発から最終までリフトが常時運行されているというのは私どもの思い込みなのかもしれない。ローカルな場所ではこういったこともあるのだと、再認識しました。 

歩いて登るコースタイムは2時間+、到底無理。1時間ほどの待ち時間にこの集落を散策してみることにしました。

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バレー州の山村にあるような典型的な木造家屋。土台は石積みで屋根の瓦も切り出した石板。

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なかなか見所のある集落です。

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10時半のリフト再開に合わせて乗車。標高差650M、晴天ならまだしも、シャワーがあるかもしれない曇天下で登っていくのはリスクあり。

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リフト上駅、GIW 標高2,000M。ここまで車でも来れる様です。ここがハイキングのスタート地点、ここからGebidumゲビドゥム峠と湖に向かいます。往復で約数時間の行程です。

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途中、山道とダートの車道を交互に歩きます。この小屋の先は再び山道に入ります。

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見下ろすとフィスパー谷Vispertalが見えます。

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沢沿いの山道にはアルペンローゼが多く咲いていました。

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ワスレナグサ でしょう。

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ヤギ?の小屋、谷底にフィスプの街が見えます。

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分岐の表示、三差路。ゲビドゥム峠への標識に沿って進みます。少し青空が見えるようになってきました。

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ゲビドゥム峠に到着、標高2,201M。このまま進むとシンプロン峠(コースタイムで4時間)、更に進むとイタリー国境。

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ここまでゆっくりペースで1時間ほどかかりました。

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峠から北へ向かうとゲビドゥムゼー(湖)。

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ベンチがあったので、ここでランチ休憩。

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ナンツ谷を挟んで、フレッシュホルンへ続く山稜。残雪が多い。

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ゲンティアナベルナ、日本名でいうと?

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湖を周回、途中で南西方向を眺めると大きな白い山、スイスで最も美しい山のひとつ、ヴァイスホルン Weisshorn のようです。すっきりと晴れていれば絶景ショットになっていたはず。

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南はロートホルン、オッシェンホルン、その先はマットヴァルトホルン3,145M、ジメリホルン3,124M。どちらを見ても 山 ヤマ やま Yama です。

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ゲビドゥムゼーの西端から谷沿いの道を下ります。

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はっとするようなブルーです。写真の撮り具合がわるい・・

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ローヌ谷向こうの山なみが雲間に見えます。晴れていれば絶景でしょう。

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まだ残雪が多く残っています。登山道にはいろんな花々が楽しめます。

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イワカガミに似てますが、ソレダネル・アルピナ?

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フィスパー谷越しにはゼネッゲンの集落。スイスにはこのような谷あいの丘陵地にある集落が多いです。

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帰路、小屋の近くにいた山羊、かわった種類なので撮ってみました。

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小川に沿ったは山道にはアルペンローゼの群生が多くみれます。

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ゼラニウム、フウロの1種?

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GIWから、フィスプからの北谷にそった3千メートル級の峰々。晴れて方角を南西に向ければ、マッターホルンも見れるそうです。

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リフトでフィスパーターミネンへ下ります。

小雨でもあるかもと想定してでかけましたが、何とかもってくれました。海外からのツーリストにはほとんど知られていない場所です。ここは日本を含むアジア、インド、中東からのビジターはまったく見かけませんでした。

交通機関がバスしかなく、宿も数件のようですが、リフトで上がれば全方位山々に囲まれた峠と湖、晴れれば遠くの山々の展望もあり。四方に延びるハイキングコース、登山道。脚力のある方なら3千M峰もあり。穴場かもしれません。また日当たりのいい丘陵地で採れる名ワイン、HEIDA(ハイドー)ワインの産地でもあります。

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フィスパーターミネンバス停近くの木造家屋。石積の土台、石瓦の屋根、たぶん乳製品の倉庫や作業場として使用されたのでしょう。背後の山はアウグストボードホルン、標高2,972M 残雪が多いように思えます。

*次回記事は:4千M峰にかこまれたザースフェー

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*Marmots in Saas-Fee

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コメント 17

tochimochi

一時間の休憩とはビックリされましたね。
でもバスの到着に合わせて運行しているのはエコでもありますね。
リフト上駅からゲビドゥム峠までのハイキングコースは見どころが多いですね。
特にゲビドゥムゼーからのヴァイスホルンが雲の中からとはいえ、圧巻です。
可憐な花もたくさん、アルペンローゼもいいですが、原色の青に近い花が印象的です。
顔の黒いヤギさんも可愛いです。
あまり知られていないところなのですね。こういうところも見つけて歩いてしまう行動力も凄いです。
紹介いただきありがとうございました。
by tochimochi (2024-08-09 11:24) 

kuwachan

その日の天候によって行く場所を臨機応変に決められるのも1か所に長期滞在のメリットですよね。
リフトの1時間休憩は日本ではまず考えられませんが、外国では有名な観光地以外では普通の事なのかもしれないですね。
by kuwachan (2024-08-09 11:59) 

いろは

こんにちは^^
スイスのこのような集落を歩いて見るのも楽しそうです。
ヤギ小屋のある景色、いかにもスイスらしい風景、素敵ですね。
ワスレナグサがとても可愛いです♪
ゲンティアナベルトというお花、濃いブルーが綺麗ですね。
イワカガミに似たお花も珍しいですね。
出来たらもう一度スイスに行きたいです^^
by いろは (2024-08-09 16:16) 

ファルコ84

アルプスの自然を、満喫ですね!
心持か、高山植物も・・・活き活き色鮮やかに観えます。
by ファルコ84 (2024-08-09 16:34) 

OJJ

写真を眺めているだけで心が透き通ったような気がします。コノ暑い元へ蒸し暑い播州の猛暑日と心の中で比べてしまいます。ヤギの毛が分厚いのも厳しい冬を過ごすための生きた知恵でしょうか?
何本か群生した鮮やかなブルーの花、主張していますね~ドレもコレも素晴らしいです!羨ましいです~
by OJJ (2024-08-09 17:36) 

八犬伝

観光案内所の人、親切じゃないですね。
リフトの休止時間なんて、わかりきったことなのに。
全く気が利きません。
でも、この集落を見れたのは
また、良かったことではありませんか。
by 八犬伝 (2024-08-09 17:52) 

Inatimy

なんて標高が高いんでしょ。残雪のある山のある風景、建築、植物、生き物、
どこを見ても非日常の世界でワクワクしますね^^。
あちこちを指している標識も、進む道の選択肢が多くて。
顔が黒い山羊さん、愛らしいですね。いいなぁ。行ってみたいです。
by Inatimy (2024-08-09 18:55) 

いっぷく

木造の家屋だけ見ると、日本の農村や漁村と言っても通用しそうですね。
by いっぷく (2024-08-09 21:57) 

Jetstream

いつもご訪問いただきありがとうございます。またナイスおよびコメントを戴き大変嬉しいです。ありがとうございます。いつもコメントへのレスポンスが遅くスイマセン。遅ればせながら必ずレスは致しますので、どうぞご容赦を。
by Jetstream (2024-08-13 22:34) 

Jetstream

tochimochi さん、一般的な常識は思い込み、需要に合わせて運行するのは本来合理的かもしれませんね。晴れていれば絶景と思われるシーンがいくつかありました。天気が良くない日は、その分足もとに目がいくので花々がたのしめした。ゲンティアナベルナの碧さも印象的でした。多様な楽しみ方がありますね。
 
kuwachan さん、山で雨の中を歩くのは極力避けています。またスーツケースを持って数日おきに移動するのは大変ですので、3年前から基本的に1カ所滞在型の旅行にしてます。行先の幅も広がり、柔軟に対応出来ます。外国人には知られないローカルな場所なので、リフトでも運行停止時間帯があるんでしょうね。

いろは さん、 スイスアルプスの花は地域と標高で見れる花がほぼ決まっていますが、背後の風景が変われば何度見ても楽しいです。なんども立ち止まるのでなかなか前に進みません。ゲンティアナベルナのブルーがきれいです。イワカガミ・・モドキなんていわれることもあるようですが、気の毒な名前に感じます。スイスはなんど行っても飽きることがありません。高齢でも気軽に参加できるツアーがあればいいですね。個人だと荷物や乗り物が面倒ですね。

ファルコ84 さん、 スイスアルプスは7月上旬が花の見頃です、今年は雪が多く残って幾分遅れているのかなと感じましたが、それでもいろんな花や動物がみれました。
by Jetstream (2024-08-13 22:42) 

Jetstream

OJJ さん、 猛暑が続くなか、一涼となれば幸いです。なんでこんなに日本は暑いのか? 湿気が少ないスイスは爽やか、疎開したいけど遠いし高いし・・・
写真を整理していますが、別世界へ戻りたいです。夢のあとはキビシイです。

八犬伝 さん、 気が利かないのか、日本人(東洋人)には親切でないのか? 欧米はダブルスタンダードが多いです。
でも、やっぱり気が利かない、悪いくじを引いたもんです。
それにしても、今回は乗り物の「間」がワルイです。

Inatimy さん、 日本にはない世界、非日常 これが旅の楽しみですね。
アルプスの自然や花、風景が楽しめ山以外にも見所があります。一見山国ですが、ヨーロッパのエッセンスがコンパクトに詰まっていると思います。そちらからならスイスは近いですね、是非お出かけください。

いっぷく さん、 部分的にみるとそうかもしれませんね。でも自然を含むまわりに溶け込んで、日本の山村とは違った異次元の世界に思えます。日本もすばらしいですが・・
by Jetstream (2024-08-13 22:48) 

imarin

タイムロスも味わいのある集落散策ができて良かったですね。
そして花も動物も風景も楽しめるゆったりハイキング・・・私もこんな山歩きをしたいです^^

by imarin (2024-08-14 07:56) 

JUNKO

素敵な集落が散策できてリフトの休憩時間もよかったですね。残雪も見える中での可愛い花々その場に立ってみたいですね。
by JUNKO (2024-08-14 12:54) 

hide-m

数々の高山植物の花々、とても美しいです!商業用看板がないのもいいですね。
by hide-m (2024-08-15 10:32) 

joyclimb

湖越に見るヴァイスホルン、迫力あります。
たくさんの山々と高山植物の花が同時に見られる良いハイキングコースですね。
by joyclimb (2024-08-15 17:14) 

drumusuko

今回も、素晴らしい場所で、素晴らしい景色や花々に出会えて良かったですね~^^。花の名前も外国語なので、調べるにしても大変ですよね~♪。
スイスもツアーではなく個人の旅行だからこそ、色々な所に行くことが出来、色々な発見もあって、より一層スイスのスイスのすばらしさを実感させていただきました(^^♪。
by drumusuko (2024-08-16 14:35) 

Jetstream

imarin さん、天気が良ければ文句なしですが・・
のんびりとハイキング、時間に捉われないのがいいですね。

JUNKO さん、 無駄と思われる時間がなければ、集落を見る機会もなかったので、いまから振り替えるとOKです。!(^^)!

hide-m さん、 知名度のないところですが、素朴で静かな散策が出来ました。

joyclimb さん、 ヴァイスホルンは大きな山でどこからでも視認できます。山頂は無理ですが、麓まで行って見たいです。

drumusuko さん、 最近はサイドバーで花写真検索してます。相当する日本語名があればいいんですが、固有種もあるので特定は難しいです。
スイスは遠いし物価が高い国ですが、それでもまた行って見たいと思う素晴らしさがありますね。
by Jetstream (2024-08-16 22:29)