あと数日で今年も終わり、暦が変わります。
2011年は余りにもいろんなことがあり、万感胸にせまる思いです。
本日は チョット気になる話題に 敢えて書かせていただきます。
↑この地図は「山と渓谷」の新年号の記事よりスキャンさせていただいたものです。
あと数日で今年も終わり、暦が変わります。
2011年は余りにもいろんなことがあり、万感胸にせまる思いです。
本日は チョット気になる話題に 敢えて書かせていただきます。
↑この地図は「山と渓谷」の新年号の記事よりスキャンさせていただいたものです。
あの3月11日、 私は秩父の棒の嶺(棒の折山)へ。 今でもその日のことは鮮明に甦ります。
静かな平日、#58945;残雪の尾根を一人で登っていく爽快感は云いようもありません。 頂上も数人で、異様に静けさがありました。 千メートルに満たない低山ですが、頂上からみた雪山、尾根の雪道とチョットスリリングなゴルジェを楽しみ、充足感に満ちて下山しました。
名栗湖には午後1時半。 ”さわらびの湯”で浸かり、丁度湯船から上がった途端、あの地震。 その時はかなりの揺れを感じましたが、意外に恐怖感はありませんでした。 フロントの方より、東北で大地震があったと聞き、急いで自宅へ向かいました。
青梅へ下る帰路#58974;、空が一面黄色になっていました。 そんな光景は見たことがありませんでした。 なんと 杉の樹林が激しく揺れて、花粉が一気に 放出されたのです。 その光景はまさに 戦慄でした。
その時、初めてこの地震が ただならぬ巨大地震であることを察したのです。
そして、下山が遅れて あの時間にゴルジェを下っていたらと思うと、ぞっとします。
日本を揺るがす大惨事のはじまりでした。 そして大津波と原発事故。
改めて、大震災により被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
原発は暴走しました。 直後は風評被害をたしなめるオピニオンが多かったのですが、 結果として風評と云われたことが、ほとんど現実のこととなってしまいました。 また、”想定外”ということで片付けられてしまいそうな空気でした。
最近TV報道で 原発事故の”真相”が取り上げられ、いろんなことがわかってきたようです。 原発に関しては、”想定外”という想定はあり得なかったのです。 また、真実がわからない以上、数値と結果しか信用はできない という思いにいたりました。 こと、経済重視・現実主義論者の私ですらも、原発は要らないという確信に至りました。
ブログでも この震災と原発への対処を巡って、直後はさまざまな意見が述べられていましたが、 本音のオピニオンは書きづらいものです。
7月 尾瀬・至仏山で 水場を通りかかった際、こんな会話を耳にしました。 「ここの水 大丈夫、飲んでいいのかしら?」
これを聞いて、私はその疑念は もっともであると思いました。 また、山ノボラーである私にとっても 無感心ではいられないことなのです。
敢えて云います。 登山にリスクは伴いますが、”放射能”という要素が加わったのです。
福島原発から250KMも離れた奥多摩の山間部にも ホットスポットに匹敵する汚染があるようです。 10月6日の日経新聞の記事にこんな記述があった。
東京都内では、奥多摩町の北端で土壌中のセシウム濃度が最も高く、1平方メートルあたり6万~10万ベクレル、放射線量は毎時0.2~0.5マイクロシーベルトだった。
東京都の汚染マップを見ても、奥多摩北西部の線量が高く、長沢背稜にはセシウムの沈着量が多いとのことで、こんなコメントがあった。
調査によると、セシウム134と137の合計蓄積量は、東京都の大半は土壌1平方メートルあたり1万ベクレル以下だった。 しかし、奥多摩町など多摩地区で10万~30万ベクレル。
素人の私が そのレベルについて これ以上言及するのは差し控えますが、 タイムリーに 山と渓谷の新年号に 今知っておきたい山の最新事情 10 のトップ項目に ”放射能汚染 登山者として いま、山の放射能汚染と向き合う” という特集が組まれています。 許容放射線量の計算、安達太良山での踏査等が掲載されて、一定の指標にはなるかも?しれません。
事実・事象を知ることは必要なことだと思います。 どうも山間部は平野部よりも放射能汚染が高いように見えます。 日本の国土を管轄する関係機関は、線量計で登山者も立ち入る登山道や水場、小屋等の主要地点も放射能を測定し、公表すべきであると思います。 このことは被災地への支援の想い、気遣いとは相反することでなく、別問題であると思います。 誤解してブログを炎上させないでくださいね。
前述の記事には、こんなような主旨で締めくくっています。
リスクの可能性を忌避して、登山の楽しみを放棄して暮らすか?
将来的にも因果関係がわからないリスクを甘受する代わりに、登山を楽しむ人生を送るか?
どちらを選ぶかは、 個々の人生観や哲学によって異なる。 異なる選択をした者どうしが反目しあうのも、正しい姿とは言えないだろう。
その通りだと思います。 個々の環境により、深刻度がことなるでしょうが、選択肢があるものはまだ幸せです。 → 追記: その後も考えてみましたが、 〇 か X か でなく、リスクコントロールしながら登山を楽しむということもできますので、突き詰めて考えるのはバカらしいことに思えます。
私は? チョット早い人生の区切りから約2年余、仕事の合間に山登りを楽しんでいます。 自分が山登りできること自体、 大変感謝しています。 でも、 仕事の合間ですから、曲解しないでください (笑)
先日の雲取山山行は区切りから100回目となりました。 今年は百名山を9座、累計で38座となりました。 年初はヘルニアで躓きのスタート#59123; でしたが、雨飾山、北岳、槍ヶ岳、奥穂、鳳凰山、苗場山・・・ と幸い天気に恵まれ、楽しむことができました。
体のあちこちガタがきていますが(笑)、無理をせず 来年も さんぽ(=山歩)を楽しみたいと思います。 チョット遠いけど、たまには東北の山にも足を延ばせればと願っています。(東北に行けないのはお金と時間がないからです (笑))
日本だけでなくグローバルに見ても、前途は厳しいものがありますが、
来年は、夢と希望がもてる年になることを願っています。
ご訪問いただいた皆さま、コメントしてくださった皆さま、
また、のぞき見していただいている皆さま、 そして、見守っていただいている方々、
ことし一年 どうもありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください。