ちょっと足を延ばして、南信州へ。 遠山郷にある下栗の里に寄ってきました。
守屋山を登り終え、国道152号線で南下。 目的地は遠山郷です。 MMLS
ナビで「遠山郷」設定すると中央道経由で逆コの字のルートとなります。 国道152号線で桜で有名な高遠をそのまま南下して大鹿村を通り遠山郷へ抜けるルートが直線。 当然、高速を使わないストレートな国道152号線を選択。←この選択は失敗でした。
高遠まではスイスイ、ところが美和湖あたりから国道なのに一車線の狭い道となります。 帰って調べてみたら、このルートは日本最大、最長の巨大断層地帯である中央構造線の真上の沿っています。 地図では一見谷沿いを走行していくショートカットルートだと思ったんですが、とんでもない!!!#59122; 日本の有数な酷道のひとつでした。#59123;
まず、「分杭峠」。 ゼロ磁場のパワースポット?として有名のようです。 この峠(標高1,424M)を抜けなければなりません。 九十九折の狭い道を登っていきますが分杭峠は駐車場がなく麓からのシャトルバスのみ。 地元の地域おこしもあり、静かな秘境いも観光客が多く入るようになったようですがエネルギーと癒しをいただけるんですかね? 幸いにも対面通行の車両も少なくてよかったんですが、道路幅も狭く路肩も崩れ小石、木の枝が散在している酷道。 週末等は通行規制してもらった方がいいかも。
峠を越えて酷道を大鹿村へ入る。 (大鹿村は「日本で最も美しい村」のひとつのようです。) とてもいい感じの山里ですが情景を楽しんでいる余裕はありません。 とにかく先を急ぎます。
ここからさらに南下しようと進みますが、ナビでは松川方面へ迂回するようナビゲーションされます。(迂回が無難です。) この先は地蔵峠でルート上いったん分断され大鹿村方面へ戻るルート表示。・・・・ まいった。#59122; (あとから地図で見たら国道152号線は地蔵峠で分断されていました。) ナビにも道の表示がなく、河原沿いは砂利道です。 引き返した方がいいのか? こんな道なら、ゲートを設け一般車両は通行禁止にした方が安全と思います。
ところが地蔵峠からくる対向車があり、進んでみるとふたたび舗装路。 谷沿いの道はさらに狭くなるがゆっくりと進みます。 山あいに入り、地蔵峠へは九十九折れの坂道が続く。 標高1,314Mの地蔵峠を越えて下ると思ったが、さらに標高を上げて1,450Mくらいまで上がってそこから徐々に下っていきます。 奥深い山岳路は紅葉が素晴らしく見事でしたが、駐車スペースも景色を楽しむ余裕もありません。 こんなところでトラブったら大変、とにかく酷道から抜け出したいが、慎重に進みます。
しらびそ高原と上村への分岐点に出ましたが、ここから上村に下ることにしました。 上村に下ると152号線秋葉街道にでました。 一息つきたいところですが、陽がおちるのが早いんでそのまま走行します。
高遠~上村までの国道152号線は国道ではなく、酷道152号です。 距離は100KM強ですが2時間半ほどかかります。 車高の高い小型4WDであればいいんですが、ここの区間は立ち入らないことをお奨めいたします。 分杭峠や大鹿村へ入るのなら、中央道・飯田線側から、地蔵峠は上村から入るのが無難です。(上の3つの写真は別のサイトから無断借用、写真撮る余裕もない酷酷々道です。)
**追記** 中央道或いは国道153号線(飯田線沿い)を使えば普通車でも積雪期でなければ 駒ヶ根から分杭峠、松川から大鹿村、飯田から遠山郷へより安全に入れます。 私のように、酷道152号線で直線ショートカットしようとすると厄介です。 急がばまわれ、中央道か国道153号線を使ってください。 コメント拝見し、誤解されている点があるので、よく読んで戴ければ幸いです。 分杭峠に行かれる方は途中でシャトルバスに乗り換えがお奨め。 よろしくお願いします。
上村から遠山郷に向かいます。 この道も狭い山岳道路ですが昨年夏通ったことがあるんで一安心。 到着はナビ到着予想時刻よりやや遅れましたが15時15分。
下栗の里 駐車場。 秋の観光シーズン、最近メディアでもとりあげています。 観光客で混雑を懸念していましたが、午後遅いので渋滞もなく、駐車場も空いていました。
天空の里ビューポイント、「おおぎびら展望台」まで約20分の歩き。 山道ですが整備されています。
樹間から集落が見えてきましたが、予期した通りもう日陰になっています。
紅葉、桜・新緑のシーズン期間中、時間帯によっては展望台まで人の列で数珠つなぎ、大渋滞することもあるようです。
展望台からの下栗の里と遠山川をはさんだ山なみを、 まずワイドで撮ります。 なるほど、天空の里。
奥深い南アルプスの山峡に切り立った崖にある山里。 遠山川をはさむ深い山峡に対面する山もでっかい。
標高800~1,000Mの遠山郷の九十九折の道沿いに畑や家が点在する集落。
傾斜度は38度! 段々となる道は石垣が積まれています。
下栗の里は日本の山村の原風景ですね。 「にほんの里100選」に選ばれています。
ビューポイントからの眺めはなかなかのものですが、午後の遅い時間帯なので日陰になって映り具合もイマイチ。 やはり朝方が一番きれいに撮れると思います。 朝陽に映えた紅葉、山峡の雲に浮かぶシーンが撮れる? 駐車場の方が、シニアの写真愛好家が早朝から展望台の場所を陣取って動かないと苦笑しておられました。
人気のスポットですね。 今回下栗の里にあるロッジか民宿に泊る予定で前月に予約をいれてみましたが、秋紅葉シーズン週末で空きはなし。 しかたなく飯田の安宿を確保しました。
次回来れる機会があれば、ロッジに2泊して近くの山麓・高原をゆっくり散策したいものです。 できればありきたりのシーンでなく山峡の反対側から下栗の里を撮ってみたい、そんなトレイルがあればいいんですが・・ 或いはドローンで空撮?(笑)
集落からは南アルプスの南端主脈が望めます。
日本のチロルとも云われる下栗の里。 牧歌的で、稜線に雪があればまさにチロルの趣きです。
左から兎岳、聖岳、上河内岳、茶臼岳。 ここからは見えませんが光岳から聖岳までの稜線を昨年夏に縦走することが出来ました。 私にとっては聖岳は日本百名山の百座目。 山頂で達成感を味わうとともに、また新たなチャレンジに向かいたいと思いました。
それを呼び起こすために、またいつか来なくては。
* 聖平小屋で隣り合せし下山中にもご一緒させていただきた方から下栗の里のことをお聞きし、写真も送っていただきました。 そんなこともあって、訪れたいと思っていました。 近年メディアでよく取り上げられる観光地になってしまっていますが、時期を選べば静かな山里の雰囲気に浸れると思います。
* ここから30分程先にある易老渡というところが聖岳、光岳への登山口です。但し、易老渡までの道はほとんど未舗装で超酷道です。登山の前或いは後泊される方はここに泊まられるのがいいと思います。