今年の夏はコロナの夏、今までとは一変した夏になりそうです。
↑昨年7月シャモニーにて(エギューデュミディ:トップバナー写真の中央やや右のピーク、シャモニーの渓谷を挟み反対側の山から撮ったショットです)
コロナの夏、現時点では感染者が全世界で1,100万人、死者が50万人を越えて感染拡大が衰える気配はありません。 日本でも5月後半には第一波が終息したかのようでしたが、再び感染が広がり東京は再燃の様相です。 4月~6月は自粛でアクティブなことは何もできず終わってしまい夏を迎えました。 地球温暖化による悪影響が顕在化しつつあることや内外の諸状況を見てみても、2020年は世紀末のはじまりではないかとすら暗示させます。
昨年の今頃はヨーロッパアルプスのトレッキングを楽しんでいました。 今年もスイスアルプスへ出かけようと昨年末には航空券を予約し、レンタカー、アパートの予約も済ませ準備万端。 今年はどのトレッキングコースを歩いてみようか、どんな絶景が見られるだろうか、どんなアルプスの花が見られるのか、連れ合いと楽しみにしていました。 まさかキャンセルすることになるとは思いもしませんでした。
ヨーロッパでは感染の勢いはペースダウンしたものの、治まっていません。 スイスでも下火になり落ち着きつつありますが、感染は続いています。 それでも観光立国なんで夏のシーズンは今月20日から一部他国からの観光客を受け入れるようになりました。 日本もリストに入っており、直行便であれば隔離は免除されるようですが、実際には運行されていませんし日本からの出入国は事実上出来ない状況です。 国内旅行ですらも大丈夫かな?と躊躇するのに、未だ感染が拡大しつつある海外へ出かける気にはなりません。 当分の間は様子見です。 個人でレンタカー移動しホテルでなくアパートに滞在すれば、人との接触はある程度コントロールできるかもしれませんが、ワクチンが出来ない限り海外を行き来するのは不安がつきまといます。 世論も来年の東京オリンピック開催は難しいという見方が多いですね。
ようやく仕事から完全解放されて、さあこれからだ、歩けれるうちは毎年トレッキングに出かけようと楽しみにしていました。 今与えられた時間がとても貴重で、楽しみは先にとっておける年代でもありません。 今回のコロナ禍は私にとって絶悪のタイミングで痛恨としか云いようがありませんが、世のすべての人に下された運命(さだめ)です。受け入れるしかすべはありません。
最近は毎年台風・風水害が頻発し、地震も日常茶飯事です。九州各地や岐阜飛騨地方での豪雨による災害は痛ましいです。 また4月以降茨城南部で地震が多発し首都圏直下型大地震との関連も囁かれています。 飛騨山脈(北アルプス)でも群発地震が続いています。 一連の地震は槍・穂高連峰や上高地に集中していて震源の深さが浅いのが特徴で岩石の崩落や土砂崩れが懸念されますね。
いづれも警戒を怠ると命を落としたり、大切なものを失う。 と云っても警戒しすぎれば分断やストレスを生じ、楽しみや心のゆとりが失われる。 今回のコロナ禍の推移をみても 危機感が高まれば自制して感染は抑えられるし、感染が下火になり規制解除されると弛んで楽観し感染は再拡大する。 人間の弱さ、愚かさを浮き彫りにしています。
この世は諸行無常、「憂き世」と「浮世」のあいだを行き来するんでしょうね。