Pという文字が見えますね。
もうチョット引いて撮ってみます。
・・・・ この写真↑のなかには N I P P O N という文字が隠されています。
更に引きます。
この正体は
五百円硬貨でした。
撮影は手持ちでフラッシュなし。 画像は縮小してありますがトリミングはしていません。
TG-4のマクロ機能は「顕微鏡」モード。 最短1CMの距離でズーム撮影が出来、この圧倒的な接写とクローズアップでの撮り映えには驚きでした。
レンズにフィルターとフィルターアダプターを付けてありますが、レンズ面からフィルター枠までの距離は約1CMでほぼ最短撮影距離。 フィルター枠を被写体につけても撮れます。
但し、五百円硬貨表面とフィルターの間に光を入れるためほんの少し隙間を空けて撮ってあります。 露出が足りないためスローシャッターですが何とか手持ちでガマン。 あまりにも超拡大撮影なので、ギリギリで接写すると暗くなり手ブレが発生したり、ブレを抑えようとすると高感度で画質が劣化します。FD-1というオプションを付ければマクロ撮影のレベルが一変すると云われています。 フラッシュディフューザーと呼ばれますが、内臓フラッシュを利用してレンズまわりを照光します。 手持ちでスローシャッターになるのを抑え、高感度にもならず接写しても鮮明でクリエイティブな画像が撮れるようです。 また、水中撮影用の防水プロテクターや望遠、魚眼コンバージョンレンズと云った豊富なオプションもありますが、しばらくは辛抱。(笑)
TG-4のマクロはなんと(左から)顕微鏡、深度合成、フォーカスブラケット、顕微鏡コントロールと選択できます。
最短距離1CMで光学ズーム4倍まで撮れる「顕微鏡」モードはデジタルズーム(2倍)を含めれば最大8倍まで。更に「顕微鏡コントロール」モードでは最大44.4倍まで超拡大撮影が出来ます。
トップの写真が「顕微鏡コントロール」で撮った写真です。フラッシュディフューザーがなくともレンズは広角端F2.0なんでそこそこのレベルでは撮れます。 3枚目~4枚目が「顕微鏡」モード。 (蛇足ですが、肉眼ではPというミクロな偽造識別文字は視認できません。 日本の造幣局の鋳造レベルの高さが伺えます。)
コンデジとしては異次元のマクロ機能、手軽にミクロの世界が写せるカメラと云ってもいいでしょう。
防水・耐衝撃・耐寒性能はコンデジで最強ともいえるが、レンズも広角端でF2.0の明るいレンズで画質もまあまあで光学ズーム4倍(35MM換算で25MM~100MM)。
こんな訳で、ちょっとミクロの世界を写してみました。
「顕微鏡モード」で接写。このレベルなら普通のコンデジでズームアップして撮れるマクロモードですが、TG-4では広角端で超接写が出来、ズームを使えばさらに4倍にクローズアップ出来ます。 他のカメラのマクロと比べたら『スーパーマクロ』と云えます。
「顕微鏡コントロールモード」で撮るとここまで超拡大、最大44倍。これがほかのコンデジでは出来ないTG-4のマクロ。
ピントの深度範囲が狭いんで前後がしっかりボケますが、 マクロとしてはボケ過ぎです。
ミニチュアカーを撮ってみるとHマークにピントが合って前後ボケ。 焦点距離範囲が狭すぎ、ボケなくしっかり撮りたい被写体もありますよね。
これを解決するのが顕微鏡モードのなかの「深度合成」モード、撮ってみると前後もピントが合います。 自動的に焦点位置をずらして連続撮影して画像を合成するモード。 超拡大撮影での前後ボケを抑えるのには威力を発揮します。 顕微鏡モードには、あと「フォーカスBKT」というモードがありピントを前後にずらして連続撮影出来ます。
他のコインを撮ってみました。
コインは平面に置いて真上から撮ることになるんですが、接写すると光が入らなくなるので寄り切れません。こんな場合はFD-1が欲しくなります。(フィルターとフィルターリングをはずせば、採光できますがギリギリに接写するんでレンズ保護のためにフィルターはつけておきたいです。) 屋外で小さな花を撮るならば、採光は問題ないのでズームアップで超接写しても撮りやすいと思います。
最近はスマホ内臓のカメラの進化で普通の被写体なら十分撮れます。 コンデジはこのTG-4のような個性的機能が求められるでしょう。
あと身近にある精緻なものと云えば
機械式時計、ガラスでシースルーになっている裏蓋側を撮ってみました。
ローターの下に調整用のテンプ、髭ゼンマイやアンクルが見えます。
「顕微鏡コントロール」モードで ガラス面の隙間がないほど寄ります。 LEDライトを補助光として照射。
文字盤側を撮ってみます。
時計の針を「顕微鏡コントロール」モードでクローズアップ。
これも時計の針。 今一歩ピントが甘い、粗い画質です。 屋外で花などのマクロ撮影する場合にはそれほどの必要ではないでしょうが、ギリギリまで接写して光が足りない場合には前途のディフューザーは効果を発揮すると思われます。
マクロでB(バルブ)撮影も出来ます。手持ちでじっとガマン(笑) 、やはり微妙にズレます。
通りの花も撮ってみました。 とても小さい花で葉まわりを含めても1CM以下。
顕微鏡コントロールモードで超拡大して撮ってみると、肉眼では視認できないミクロの世界が出現。
顕微鏡モード以外にも「水中モード 」もあるんで海で遊ぶ方にもお奨めです。 スマホ内蔵のカメラも急速に進化し多彩なピクチャーモードがついていますが 光学ズーム、明るいレンズで構えて撮るという点ではやはりデジカメです。 しかも一眼と比べると軽快。 とにかく、撮るのが楽しくなるカメラです。
光学ズーム4倍ですが、レンズが広角端でF2.0なんで画質も期待以上。アウトドア用カメラとしてはほぼ万能です。 GPS,電子コンパス、Wi-Fiも内臓されて発売後2年経っても際立った性能と個性は健在。 液晶モニターが可動しないので自撮り、ローアングルで撮りにくいことが唯一のマイナスポイントですが、文字通りタフなカメラで登山にもちょうどいいバランスのとれたカメラだと思います。→ オリンパス TG-4
結晶や葉脈、昆虫とか小さな花なんか撮ってみると更に楽しめそうです。
五百円硬貨、再び。 斜めから撮ってみたら00のなかに”500円”が浮き出てきました。