4月30日 熊野古道小辺路(こへち)の深部にある伯母子岳を目指します。
- 二百名山
熊野古道と云えば、私は那智勝浦や新宮から熊野本宮を結ぶ修験道を思い浮かべます。
吉野山から熊野本宮まで縦走する大峯奥駈道
高野山から熊野本宮まで続く小辺路(こへち)約70KM
那智・田辺から熊野本宮まで続く中辺路(なかへち)
熊野灘に沿って歩く大辺路(おおへち)、 更に紀伊路、伊勢路も含まれるようです。
四国八十八か所お遍路もいいんですが、紀伊山地の霊場と参詣道踏破に惹かれます。
いつか、熊野古道を逍遥と歩いてみたいですね。
今回は登山。 小辺路のほぼ中間に在る伯母子岳。 二百名山の一つです。
登山口はこれまた奥深い吉野郡・野迫川村の大股。
釈迦ヶ岳から下山したあと、十津川村で民宿を探したんですがGWで空いている宿はまったくありません。
とりあえず大塔町にある夢乃湯で入浴し休憩、 どうすべきか思案。
ガイドブックを見ていたら、
「大股の駐車場はトイレと4台駐車可能」
なんと、たったの4台! しかも、翌日はGWの日曜日。
翌日の食料もなく調達しなければなりませんが近辺にはスーパーもコンビニもなし。
五條市か橋本市まで戻って夕食と食料調達をして前夜に登山口駐車場まで行くことにしました。
ナビで目的地を大股にセット。
推奨ルートは高野龍神スカイライン経由で約2時間ですが、ルートは弧を描くので五條市からの距離優先でセット。 時間は若干早いのですが、真っ暗で思ったより細い山道、推奨ルート通りにすべきでした。
夜10時頃大股登山口に到着。
水洗トイレもありますが、ガイドブックの通り駐車場は4台分しかありませんでした。
既に2台駐車してありましたが、右端に停められました。
後席の片側を倒し車中泊用フルフラットモード、ウレタンマットで快適に朝まで熟睡!
左がトイレ、その横が駐車場。 朝5時過ぎに起きてみたら満車。 前夜到着は正解です。
大股登山口の標識ですが、 小辺路・伯母子峠への登山道として表記されたものと思われます。
(厳密には伯母子岳は小辺地のルート上にはありません。)
6時10分過ぎ、 この橋を渡っていきます。
橋を渡った左側に2台分の駐車スペースあり、ここもすでに満車。
満車の場合は約1KM手前のグランドに停めることになります。
小さな集落の間を登っていきます。
民宿もあるようですが、営業しているのかは?(営業していればここに泊まる選択肢もあり)
いきなり淀みのない急登、時折ジグザグはあるが真っ直ぐの坂。 これは脚・腰に負荷がかかった状態が続き意外にキツイ。 杉林の樹林帯で見透しもよくないが、整備されて古道という感じでもない。 古道と云うとやはり石畳の道を連想してしまう。
約50分(C/Tは1時間)でようやく萱小屋跡に到着。 休憩を入れずそのままスルー。
やや緩斜面の道となるが、道幅も狭くなります。
尾根が見えてくると急登。 ずっと沢筋の見透しのない道からもう少しで明るい尾根。
尾根に上がると樹間からは伯母子岳らしき山が見えてきました。(帰路撮った写真を使います、ご容赦を)
7:50 桧峠を通過。 ここから夏虫山の東をトラバースする道となりますが、ほぼフラットで快適。
ところどころ、崩落個所があります。
25分ほどで十字路にでます。
右は護摩壇山(三百名山・和歌山の最高峰1,372M)、正面が伯母子岳、左が小辺路・伯母子峠。
まず、伯母子岳へ登ります。
8:35 伯母子岳山頂。 登山口から約2時間20分。(C/Tは約2:30)
標高は1,344Mですが、三角点がありほぼ全方位見渡せる展望です。
かなたには大峯奥駈道の主稜線。 八経ヶ岳、釈迦ヶ岳も霞んではいますが見えます。
二百名山 +1。 どこまでいけるか? 頑張ってもせいぜい70~80座くらいか・・・
山頂での先客がひとり。 *百名山ハンターのようで、百名山は98座、二~三百名山は半分以上踏破、ポロシリ岳をチロル林道で日帰りしたとのことで強健ハンターとお見受けしました。残る2座は大峯山(八経ヶ岳)と阿蘇山。今回は紀伊山地の*百名山を巡りで、既に御在所岳、金剛山、大和葛城山を登り、午後には護摩壇山。 翌日からは釈迦ヶ岳、大峯山の予定とのこと。 4日間で7座! 私もたまに一日2座登りますが、連日とはパワフル! それくらいのパワーと執念がないと三百座完全踏破は無理でしょうね。
山頂から西の稜線、護摩壇山への縦走路が続きます。 天気も見晴らしもよく、つい長居しました。
ブナ林の下り、伯母子峠へ下ります。
伯母子峠、ここが小辺路のトレイルポイント。
トイレと避難小屋があります。 小辺路を大股登山口に戻ります。
桧峠から伯母子岳を見納めて、
杉林が続く小辺路を下り、
大股集落のある登山口に11時前に到着。
予定より早く着いたので、金剛山に向かいます。