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尾瀬のすぐ北なのに、遠い。 ここは奥会津、福島県。
東北自動車道・那須塩原ICを下りてから塩原から会津高原を抜けて桧枝岐村まで約2時間。 高速道路を下リてからが長い、距離も時間も。
桧枝岐村は会津駒ヶ岳や燧ケ岳(御池)の登山基地でもあります。 さらに奥へ進めば秘境である奥只見、平ヶ岳、中ノ岳、荒沢岳、越後駒ヶ岳と*百名山へのアクセスが出来ます。御池から先なら関越道の方が早いでしょう。
一般に開放された役場前の駐車場には夜9時頃到着。 既に県外ナンバーが数台駐車。
直ぐ眠りに入り熟睡できたが、寒さで朝4時過ぎに目が覚める。
車載温度計は9度。 桧枝岐村の標高は約900M。
もう、空は薄明るい。 登山口までは15KMだが、ほとんどが未舗装で砂利とダートの林道は長い。 普通車なので低速走行、40分ほどするとようやく標高1,780Mの馬坂峠に出る。
早朝5時半だが、もう5~6台ほど駐車していた。 様子からすると大半がここで夜を過ごされたようである。
温度計をみると3℃、ここで車中泊するのはいささか厳しい。
最近は登山口での車中泊は避けるようにしている。 時期や場所によっては早くいかないと駐車場が満杯で止められないというリスクはあるが、登山口まで30分くらいで着くなら、山麓の道の駅や高速のサービスエリアで車中泊した方がよい。 きれいなWCもあるし、真っ暗な林道を夜間運転することもない、標高の高い登山口に比べれば寒さはしのげる。
お湯を沸かして朝食をとっていると、あっという間に駐車場が埋まってきました。
馬坂峠登山口(標高1,780M)から6:05に出発。 帝釈山へ!
急登が続きますが距離は短い。 残雪もあります。
6:52 帝釈山山頂。 標高は2,060M. #58942;
上州・日光の山々が見えるが、このあたりはどの山か自信をもって識別できません。
尾瀬や上越国境の山、南会津の峰々が見渡せます。 至仏山や燧ケ岳、平ヶ岳も見える。
なんといっても、桧枝岐村の渓谷をはさんで眺めることが出来る会津駒ヶ岳の稜線が印象的です。
ここは二百名山。 登山口から約50分足らず。
登山口までのアクセスは大変だが、二千メートル級の二百名山のなかでは最短の距離と時間で登れる山でしょう。
二百名山のピークハントだけで終わってはあっけない。 これから先がある。
田代山へと続く稜線を下っていきます。
林間のコースで見透しも利きませんが、閉塞感のないコース。 多少アップダウンがありますが、緩やかな下り基調。 残雪がまだ多く残っていますが、久しぶりに残雪が続くコースを歩くのは爽快。 この区間が今回の歩きのハイライトです。
田代山避難小屋が見えてきました。 日差しが多くなり視界が開ける予感。
小屋の先には高層湿原が広がっていました。
ここから右手に入る道を歩きます。 反時計回り周回コースで、一方通行がルールです。
木道のあるコースは尾瀬ヶ原っぽくてあんまり私の山歩きのスタイルにはあいませんが、田代山湿原は広い尾根にあり山に囲まれた尾瀬ヶ原いとは趣きが異なり、チョットした天空感の歩き。(尾瀬が嫌いという訳ではありませんが人が多過ぎです。)
ズームアップ! この山って存在感あり。 一見武尊山と思ったが方角的には女峰山? 登ってみたい!
田代山の高層湿原を散策。
これ、チングルマ?
これは、タテヤマリンドウのはず。
わからない花。 + バイカオウレンかミツバオウレンのようです。
これヒメシャクナゲ?
イワカガミ、これくらいしか自信持って名前を識別できない花音痴の悲しさ。(笑)
湯の花温泉~猿倉登山口からの合流点で折り返し。 猿倉口から登ってくるハイカーの多いこと。
湿原や池塘のなかの木道歩きを求めてやってくるんでしょう。 猿倉口までのアクセスは馬坂峠までよりも良さそうです。
会津駒ヶ岳の稜線はまだ雪が多く残っています。
谷を隔てて山が背景となる風景は山岳らしいイメージです。
田代山頂 標高1,926M。 これが山頂? 木賊温泉登山口12KMとの分岐路。
田代山避難小屋でランチタイム後 帝釈山に戻ります。
帝釈山への途中、トラバース気味のところにいくつか「オサバ草」が見れました。 群生を期待したんですが。。
知らない花
避難小屋~帝釈山の尾根コースはオオシラビソの樹林、残雪の歩きが楽しめます。
木道歩きよりもいいです。!(^^)!
帝釈山への登り返すところから、日光連山のようです。
ハクサンシャクナゲ?
馬坂峠で、こんなバッジ戴きました。
「オサバ草まつり」が開催中で、峠で配布している方によると期間中しか入手出来ないプレミアムアイテム?とのことです。
桧枝岐への途中の林道。 新緑のライトグリーンが心地よい癒しになります。
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もし次回来れる機会があるなら、桧枝岐村~馬坂峠よりアクセスの良さそうな湯の花温泉~猿倉口で登ってみたいと思います。 この辺りの山域の山をいくつかピークハントしようとする方は桧枝岐村や銀山平で連泊してまとめて登った方がいいでしょう。 私はカメの如く一座一座の登山ですが、何度も来れる?という楽しみがあると都合よく理解します。(笑)