* * * * * * * * * * 7月13日土曜日
10:20 フレジュールに到着。例年ならトレッキングのスタートはここからです。
フレジュールからランデックへのリフト乗り場、この日が今シーズンの運航開始です。東側にロープウェイの駅と売店があります。麓のレ・プラからロープウェイが運行していればわずか十数分で上がってこれます。
長丁場になるので出来るだけ荷物は減らし水も各500mlボトル一本のみで途中の売店や小屋で補給する予定でした。ここのリフトは動いているので売店・カフェは営業していると思ったんですが閉まっていました。リフトの係員に聞いてみましたが、この上も店は開いてないとのこと。あとはラックブラン小屋が開いていることを祈るのみ。最悪は水場で給水するしかないと覚悟。
チェアリフトでランデックまで上がります。ガスに覆われてまったく見えませんでしたが標高が高くなるにつれてガスが切れエギュイルージュ(赤い針峰群)が現れます。
標高2,595M、寒いのでカッパを着ます。 アイベックスの群れがいました。角が小さいのでメスか子供のようです。
LAC BLANC の表示あり。10:35 ランデックスを出発です。
標高が高く、残雪が多くあります。
このあたりにマーモットがいました。写真を撮ろうとしたら岩の間に隠れてしまいました。この日リフトがオープンしたばかりで、人の気配にビックリしたのでしょう。
針峰群の麓を巻いていくトラバースの道が続き、山側はこんな岩壁を仰ぎながら登山道が続きます。やや下り基調で楽ですが岩場が多く足場の悪いところもありますので慎重に足運びをします。
登山道はワインディングを繰り返し、アングルが変わるにつれ風景の変化を楽しめます。
このあたりからは左に見えるヴェルト針峰群とシャモニー針峰群の間に雲がかかったグランドジョラス北壁が見えます。その間にメールドグラス氷河が視界に入ります。
山頂の雲が一瞬切れたグランドジョラスとメールドグラスをズームアップして端で撮ってみました。
谷側はシャモニーの名峰群・氷河を眺め、山側は赤い針峰群が迫る岩壁を仰いで歩く。ヨーロッパアルプスでもベストトレッキングコースのひとつ。ここを何としてでも見たかった、歩きたかったのです。
もう昼近くなのでヴェルト針峰群やメールドグラス氷河のあたりは雲でガスってきました。朝方なら、すっきりとした山容で印象が深まるでしょう。
それでも・・・言い尽くしがたい眺めです。見るたびに脚が止まって、ただただ見とれるばかりです。
ふと足下を見るとアルペンローゼ。「絶景」に目がいってしまいますが、花も・・・
谷に目をやると、フレジュールの駅。工事中です。
Tete Aubuy のケルン、「エギュイルージュ」自然保全地区のプレートが貼ってあります。キャンプ、焚火、パラグライダー等禁止、犬などのペット同伴禁止が記されてます。
こんな切り立った崖をトラバースしますが、鋼のロープが設置されています。
残雪が多くありますが、持参した簡易アイゼンは不要。ストックはあったほうがいいです。
グランドジョラス北壁からモンブランまで広角、目に焼き付くシーンです。
三差路の道標、ラックブランは近い。
LAC BLANCと大きくペンキで書かれています。 もうすぐか。
この先の岩稜帯を超えればラックブラン(白い湖)に違いない。
岩稜と雪渓をこえると 針峰群に囲まれた渓谷。その中にLAC BLANC が見えてきました。
12時過ぎ(12:05)ラックブラン小屋に着きました。ランデックスからの3.4KM、標準コースタイム通り1時間半でした。
小屋に上がってみました。 そこから見えた風景は・・・次回に続きます。