ブレイユチェルビニア * * * * * 7月18日
写真も多く、記事を二つに分けてアップしようと思いましたが、一気にアップします。記事が幾分長くなりますが、どうぞご容赦ください。また写真も多くモバイル通信では重いのでスルーして戴いても構いません。WiFi接続でPCモードで閲覧載ければ幸いです。
今回の旅行、最後のトレッキングはチェルビーノ山麓トレッキングです。アオスタから高速道路に入りサンヴィンセントという町で下りて一般道をブレイユチェルビニアに向かいます。イタリーと云ってもこのあたりの地名の多くはフランスっぽいです。
谷あいからチェルビーノが見えてきました。あれがマッターホルン? イタリア側からの山容は写真で見たことがありますが・・・
ブレイユチェルビニアに入るとチェルビーノが迫ってきます。スイス側から見るマッターホルンは、天に聳える様に尖った三角錐の様で、特にヘルンリ稜はシャープなアクセントになってます。因みに私のアイコンの写真のバックはスイス側のマッターホルンです。
イタリア側からはゴツイ イメージ、大魔神のような感じでスイス側から眺める精悍なマッターホルンとはまったく違う別の山のよう。質実剛健かな。
街の入り口。すぐ近くに無料駐車場が2台分開いてました、ラッキー。教会と鐘楼、背後にチェルビーノは絵葉書になります。でも鐘楼とチェルビーノがオーバーラップするようなアングルで撮ったほうが良かったかも。
街中の端にある観光事務所まで歩いてみます。シャモニーやツェルマットに比べて静かな街です。
チェルビーノにはまだ雲もなく大丈夫? イタリア側ではどこから見ても大魔神。
観光事務所近くから見た山なみ、3千メートル級の山々に囲まれた山岳リゾートです。観光事務所で地図をもらってトレッキングコースとゴンドラ乗り場を確認します。チェルビーノ側の山塊には雲がところどころわいてきてちょっと気がかり。
ゴンドラ乗り場は街の入り口を少し東に登ったところ。窓口でスイスと国境を接する最高点のプラトーローザまでの通し往復乗車券を買います。@€32- 約3,800円くらいです。
ロープウェイでプランメゾンへ。ブレイユチェルビニアの標高はなんと約2千Mです。
プランメゾンからのゴンドラ(↑)から、最後のロープウェイに乗り継ぎます。
最後の3番目のロープウェイ。案の定、雲がチェルビーノにかかってしまいました。
プラトーローザのピーク(標高3,480M)が見えてきます。左の湖はチーメビアンケ。
湖、ブレイユチェルビニアの街が彼方に見えます。取り巻く山は3千M級です。
三番目のロープウェイでプラトーローザに到着。なんと街との標高差は約1,500M(日本で云えば上高地から奥穂高岳まで一気に昇るという感じです)。
このゴンドラ駅がスイスとの国境ですが、NOチェック。
稜線の向こう側にはクライネ(小)マッターホルン、標高3,883M。ここプラトーローザよりも標高が約400M高いです。昔ツェルマットからゴンドラを乗り継いであの展望台に行きましたが寒くて、空気が薄くて高山病寸前で早々と下った経験があります。
北西方向に雲上から突き出た山(もうひとつ上の写真の左端)が見えたのでズームで撮ってみました。あとで調べてみたらミシャベルアルプスのドムとタッシュホルンでした。
ゴンドラ駅から南へ少し下ると小屋があります。(ここは夏スキーも出来ます、クライネマッターホルンからブライトホルンへの登山も出来ます。ピッケル・アイゼンは必須。)
一面雪山でデッキからの眺めはまぶしくも圧倒的。風もなく穏やかですが、生憎マッターホルン側はガスって見えません。
クライネマッターホルンをバックにワンショット。今回は慣れた?のか高度は順応できているようです。30分ほど滞在して、ロープウェイで下ります。
ロープウェイでひとつ下の駅、第二ゴンドラの終点 パルテンザ・トラッチアトへ下り そこからトレッキング開始です。
ラック・デ・ゴイレット、湖まで下ります。
レストランの案内標識ありました。このトレイルは誰も歩いていませんでしたが、山の麓にイタリアレストラン 'Pousset' があるようです。
雪渓が出てきました。このまま下るとそのまま街まで下ってしまうことになりますし、ダム堰の上が通行できるかわかりませんので、雪渓から右にゴイッレト湖の谷側をトラバースすることにしました。(ダム堰の上はやはり通行できないことがわかりました、正解でした。)
ラック・デ・ゴイレット、ダークブルーの湖です。トラバースの道を真っ直ぐ進むとゴンドラ直下の道でますが、登り返しがきつそうなので途中で沢沿いをショートカットして湖に近いトラバースの道にでました。
ここからのトレッキングコースは花が一杯。山側から流れ下る水で潤った肥沃な場所です。
ゴイレット湖の山側(東)、石で造られた土留めがあります。左の山はMotta di Plete Orientale 標高3,018M 、マッターホルンの展望台。
湖のダム堰の横には小屋があるようです。ここからは花が一杯でカメラでシャッターを押しっぱなしでなかなか脚が前に進みません。(花の記事は別途アップする予定です)
国境の山稜に覆われた雪を水源として、そこから流れ下った水をたたえた湖です。背後の山はプラトーローザ(右)、左にはフルゲンのピークが見えます。
沢から下った水はこの堰で留められ、ゴイッレト湖へ放流されます。
ゴイッレト湖のダムの掲示板。
ゴイッレト湖から街までの地図。
どうやら、ゴイッレト湖の水は地中に埋設された大口径パイプで街まで流されているようです。
チェルビーノの先端部はガスに覆われたままですが、岩壁は迫力あります。トレッキングコースは第二ゴンドラの下を通ります。
ゴンドラ下の尾根沿いにある登山道を下ります。
お花畑にはいろんな花が咲き競っています。
再びゴンドラの下の広々とした草原の中、残雪の残る山々を眺めながらのトレッキングは爽快です。
ゴイッレト湖の山側からプランメゾン(第二ゴンドラの駅)までのトレッキングコースは花のコースです。
ゴイレット湖の全貌をズームアップ。
一面 花 花 花。 !(^^)! アルプスの花はのちほど纏めて別にアップしたいです。
見えてきました、プランメゾン(第二ゴンドラの駅)。ロ・スタンペッコというホテルもあります。こんな山上のホテルに泊まるのもいいでしょう。レストランもありますので、そこでランチをとるつもりです。もう少しですが・・
花畑にはぎっしりと花が詰まってます。
プランメゾンへ到着。
レストランは2つありますが、駅に近いRocce Nereへ。テラスのテーブル席に案内されました。(もう一つはトルコっぽい名前で中東の音楽が騒々しく敬遠です。)
食事のプレートも黒の岩盤で太陽熱で温かく、お洒落です。
パンも白い布製の袋に入ってます、MADE IN ITALY。
相方がたのんだのはパスタとサラダで、少量に見えますがボリュームあり。
私がオーダーしたのはスパゲティボンゴーレ、お皿をもらってシェアしました。一応本場イタリアの麺ですが、すこし麺の粉の挽きが粗い感じ。アオスタで食べたスパもおんなじなんでこの地方特有の麺なのかもしれません。
チェルビーノの山頂部は変わらず雲のなかですが、山の中のオープンなデッキで絶景を見ながらのランチは最高です。日本のトレッキングツアーガイドの添乗員さんと10名くらいのグループもいました。道中出会わなかったのでパルテンザトラッチアト(第三ケーブル駅)から真っ直ぐに下ってきたんでしょう。前日もアオスタ旧市街で登山姿の日本人のグループの方を見かけましたが、トレッキングツアー会社も新しいコースを提案しないとリピーターがいなくなるんでコースにも工夫をこらしているのでしょうね。
チェルビーノから西に続くピークの連なりです。4千M級の山々を見納めて下山。
ブレイユチェルビニアのロープウェイ駅からのチェルビーノ、まだガスがかかってます。たぶん夕方になれば雲はとれるでしょう。午前中にガスのかかってないチェルビーノを撮れただけでも良しとします。
ブレイユチェルビニアの街。山歩きはこの日が最後です。
上記のブルーラインがトラックです。まっすぐのトラックはゴンドラ、歩いたのは数時間程度ですがお薦めできるコース。地図を御覧のようにこの街は3~4千クラスの山に囲まれた山岳リゾートです。数日滞在しても回り切れないトレッキングコースが多く名残は尽きないです。
帰路も高速道路でアオスタへ。ここからトリノ、ミラノへは早出すれば日帰り出来ます。シャモニーはもちろん日帰りも可能。1泊すればヴェニス観光もできるので、アオスタは意外にいいロケーションかもしれません。
右奥に見えるのはシャモニーの山、翌日はあの山の直下モンブラントンネルを抜けてジュネーブへ戻ります。
本日のブログ、とても長くなってしまいましたが最後まで拝見戴きありがとうございます。次回で今回の山旅のエンディングとなります。