調べたら前回の荒船山登山は11年前の2011年4月下旬です。その前2度挑戦したのですが、道路凍結で登山口まで辿り着かなかったり、登山口を間違えて出遅れで断念。ようやく3度目で登頂が叶った思い入れのある山です。
関越道から長野自動車道へ、下仁田ICで下りて国道254号線を西へ。内山トンネルを過ぎると内山大橋へ出ますが、橋を渡り切った直ぐ左の細い道を入ります。今回の登山口は荒船不動。ほぼ舗装路ですが、路面が凸凹で狭い道を登って行きます。冬はスタッドレスタイヤでないと走行は無理と察します。
荒船不動尊の少し手前に駐車場があります。詰めれば20台近くは駐車可能です。平日の9時前ですが晴れ日、既に7台ほど車が停まっていました。
まず荒船不動尊で参拝、安全登山を祈願。「浩宮様荒船山登山ご休憩場所」と記された白い標柱あり、1980年頃のようですね。天皇陛下は170座以上登頂という輝かしい登山歴をお持ちですが、ここにも足跡を残されています。
荒船不動登山口は標高千メートル以上、ここから荒船山のピーク経塚山までの標準コースタイムは約1時間15分、標高差は約4百M。他の内山峠、相沢口といった登山口がありますが、ここからが最短コースです。
お天気も良く、新緑がまぶしい沢沿いの登山道を登って行きます。とても歩きやすいコースです。
新緑の中にアカヤシオの花。
星尾峠にでると、荒船山の最高点ー経塚山が見えてきました。
経塚入口への木道階段。ここを上がれば荒船の甲板です。
経塚山山頂、標高1,422M。登山口を9時15分に発ち10時半前に到着、ほぼコースタイム通りです。樹林に囲まれ霞んでいましたが、樹間からは残雪の南八ヶ岳(赤岳~硫黄岳)が見れました。
狭い山頂なので、間を置かず艫岩へ向かいます。
荒船山はテーブルマウンテンでほぼフラットな登山道。新緑に囲まれて清々しい気分になります。
クリンソウのようです。 保護のため立入禁止、ロープの外から撮影。
なかには、花のつぼみが見られました
エイザンスミレ? いろんな種類があるようで、同定するのは難しいです。
艫岩に到着、ここでランチ休憩。
艫岩展望台。
見晴らしはいいんですが、ガスってます。霞んださきに見えるのは浅間山、近くは物見山・神津牧場。ここは柵もロープもありませんが先は崖っぷち。覗いてみようとしたら転落するOFF LIMIT ZONEです。ご存じかもしれませんが13年ほど前にクレヨンしんちゃんの作家がこの艫岩から墜落死しています。
神津牧場側からズームアップした艫岩、右上が展望台です。
艫岩から戻ります。苔むしています、小川も流れているところもありリッチな植生がうかがえます。
艫岩~経塚口の区間はアップダウンもなく散策路と云った感じ、森林浴を満喫できます。このあたりは広葉樹林なので秋の紅葉シーズンにも訪れてみたいと思いました。
経塚口~星尾峠、更に荒船不動まではいろんな花が見られました。
ミツバツチグリ?
クワガタ?
フジスミレ?
? いろんな花があり似た花も多く同定するのは難しいですが、ともかく楽しめます。
荒船不動尊に到着、あたりをよく見わたすと
標高千メートルでもツツジの見頃は過ぎていました。
サクラソウ
季節的にも歩きやすく、新緑と花々に癒される山行でした。
荒船不動尊からの楽々ハイキングコース、新緑と紅葉の時期はお奨めです。