7月4日 運転も2日目、ラヴォーからマルティニーに向けて南下し、ローヌの谷を東へ、フィスプからマッタータル渓谷をテッシュに向かいます。運転も慣れるにつれて、山岳のドライブも楽しくなります。
約2時間余のドライブでテッシュに着きました。谷の奥に白銀のブライトホルンとクライネマッターホルンが見えます。
ツェルマットへはクルマの乗り入れが禁止されていますので、ここで電車に乗り換えです。
ターミナル駅に付設された屋内駐車場に停めます。月曜日で駐車場は空いていました。ピークシーズンや週末は満車となり、ターミナル外の屋外駐車場に停めてシャトルバスでターミナルまで移動することになります。使わない車を5泊駐車(レンタカー+駐車代)することになりもったいないですが、テッシュで乗り捨てして、テッシュでレンタカーをピックアップするのはほぼ無理のようですので仕方ありません。
場内のカート置き場で保証金5フラン投入するとロックが解除されて、荷物カートが使えます。スーツケースは2個、車のトランクからカートへ搭載。マスクを着けてターミナルに向かいます。
ターミナル窓口で前日SBBで購入したスイストラベルパス(ハーフプライス)を提示して、ツェルマットへの往復乗車券と「ピークパスPEAKPASS」4日間カードを割引価格で購入。
PEAKPASSで4日間のゴンドラ、ロープウェイ、ケーブルカーが乗り放題ですが、割引価格でも一人@240フランと高いです。
ツェルマットへ向かう電車が入線します。
前述のカートです。カートに積んだまま乗車できるのは便利です。重いスーツケースを持って公共交通機関で移動、乗換するのはシニアにはキツいです。地方へ行くと段差のあるプラットホームやエレベーターがない場合があると大変です。それもあってレンタカーにしている訳です。ツアーならそういった面倒さはなくなりますが、車だと気ままに、自由に行きたいところへ行けます。それぞれにメリット・デメリットがありますね。
ツェルマットへ到着。ここでカートを置き場に戻すと5フランが戻ってきます。にわか雨のようです。(今回の旅行では、これが最後の雨でした。)
宿(アパート)は駅から北へ歩いて6~7分のところですが、重い荷物があるのでEタクシー(電気タクシー)でアパートへ向かいます。料金は最低ゾーンですが、それでも17フランと高いです。街の一番遠い場所へは40フランと同様に高い! ツェルマット市内の移動は無料のEバスを利用できます。
アパートに着きました。管理事務所か管理人がいるのかと思ったら、ありません。郵便受けに鍵が入っているとのメールがありましたが、名前が識別できずアパートオーナーに電話しました。やりとりしましたが、郵便受けの表示が見難くてどのボックスか特定できず。オーナーが住人のひとりに場所を特定できるよう頼んでくれました。なんと日本人の住人が出てきて郵便受けの中にあるキーボックスを開けて部屋の鍵を取り出してくれました。建物全体が貸アパートと思っていましたが、そうではなく大半が住人で(一部の)個々のオーナーの1部屋貸しのスタイルでした。3年前に滞在したアパートは1棟の1階で、オーナーは2階に居住というスタイルでした。今回違いが理解できました。いわゆる日本の民泊に近い形態なのかなとも思います。ともかく、2階(日本でいうと3階)にエレベーターで上がり、無事部屋に入ることが出来ました。
部屋は1ルームですが40M2。(写真はアパートのサイトから借用)
食器・炊事用具が完備。冷蔵庫の収納スペースは十分ありました。
そして開放的なバルコニーからの眺めはパノラマスクリーンです。稜線の左(東)にはブライトホルンの真っ白な山頂部、 右(西)はマッターホルン。このバルコニーでマッターホルン+お茶を飲んだり、朝食が食べられます。
荷物を解いてから、駅前のスーパーケットに買出し。人出がありますのでマスクは着用します。ツェルマットには大手のスーパーが3軒(コープ、ミグロ、デナー)ありますが、一番充実しているコープCOOPへ行きました。ペットボトルの水、ワイン、ヨーグルト、ジュース、ミックスサラダのパック、ハム、スモークサーモン、冷凍野菜、バナナ、朝食用ブレッド、ランチとして持参するパン、お惣菜はタコのマリネを買いました。ほかにも中華風、イカ、エビの総菜ものも置いてありました。お寿司のパックも何種類か売っていましたので、にぎりと巻きずしのセットを買ってみました。
店内には日本の方、近隣のアジアからの旅行者らしき方も見かけます。マスクを着けているのですぐわかりますが、きわめてマイノリティーです。
今回は基本的に外食はしないという前提で、日本から食料を持参しました。
非常時用に備蓄したアルファ米、フリーズドライのおかず総菜(親子煮、中華あんかけ、牛肉とじ、カレーといった総菜)味噌汁、にゅう麵、レトルトカレー、インスタントのそば、うどん、スープ、キザミのり、生姜パック、乾燥野菜ミックス、お茶のティーバッグ、さらにスーツケースの隙間にインスタント、カップラーメンを詰め込み合わせて2週間分の夕飯が食べられるよう持参しました。乾燥、加熱済みのパックで検疫にひっかからないということも加味。前述の現地で調達できる食料・野菜・果物を含めれば、我々には十分です。
もともと日本食がメインで、チーズ・バター味系の洋風料理はあまり食べません、奢侈なグルメ・ディナーも要らないです。異国でどんな料理を食べようかという楽しみもなくもありませんが、コロナ禍での外食、感染対策が撤廃された現地レストランでの食事を腐心しどの店が安全かと物色するのも一苦労です。
結果的には、これは大正解だったように思えます。マッターホルンを眺めながら、安心してのんびりワイン飲みながら食事を楽しむことが出来ました。レトルト・インスタントのまかない食ですが、これに勝る贅沢はありません。日本なら、旅行先でもテークアウト、お弁当、お寿司、総菜モノが充実していますが、海外では一工夫必要ですね。
スイスでの食事は概してとても高いです。ツェルマットなら普通の店で夕食をとるならひとり@40~50フランくらい、日本食なら定食でも60から70フラン、お酒やつまみを頼んだら100フランになるでしょう。チューリッヒのラーメン屋では25フランだそうです、Ⅹ140円で計算すると(+_+)です。ヒュッテ(山小屋)のランチでも20~30フランくらいはかかります。それでおいしい食事ならともかくスープ、パスタ・ピザ程度です。
アパートに戻ったら、トップの写真のようにマッターホルンのピークが見えました。さあ、明日は何処を歩こうか。