前々日と同じケーブルカーでスネガへ、更にゴンドラでブラウヘルト(標高2,571M)まで上がりました。ここが本日の5湖巡りハイクのスタート地点です。
前々日に行ったロートホルン(Unterrothhorn)へのロープウェイが背後に見えます。
登山・ハイキングコース方位標識がびっしり。これを見ていたら、もうあと1週間居たくなります。以前説明しましたが、ブルー標識が本格的な登山コース、赤が自転車、黄色がハイキングコースです。
まず最初のレークトレイルはステリーゼ湖へ。
ダートの車道(マウンテンバイク)の上段にある登山道を進むと、足元に・・・エーデルワイス。この標高でも咲いていました。!(^^)!
アスター(シオン属)、いろんな種類があるようです。
この山域でよくみられる花です。クモノスバンダイソウとアスター
ステリーゼが見えてきました。後景はフィンデル氷河とミシャベル南端の4千メートル峰。右側はフィンデル谷、氷河で抉られた跡が残っています。昔は谷が氷河におおわれていたんでしょう。
最初のステリーゼ湖、湖面に映るマッターホルン。5湖のなかでは2,537Mと最も標高が高く、一番大きい湖です。ブルースカイでくっきりしたコントラスト、ラッキー!
ここで新潟から来られた壮年のカップルに出逢いました。今は日本の方が少ないので多分、香港か韓国の方と思いすれ違いに「Good Day!」と声をかけたら、「日本の方ですか?」とのレスあり。マスク無しなのでソーシャルディスタンスをとって10分ほど立ち話、話が弾みました。同じくドバイ経由で来られたようで、ジュネーブからシャモニー、さらに前々日ツェルマット入り。ツェルマットではキャンプ泊で自炊。スイスの各地を山歩きし、イタリーから帰国されるとのこと。1日~31日とまる1ヶ月楽しまれるとのこと。日焼けした笑顔満面、とても微笑ましく思いました。お互い無事の山歩きにエールを送り別れました。東京からの便は満席だったようで、中東ルートが活況を呈しているようですね。
湖を時計回りに辿ります。後方の山はゲーベルホルン、左はダンブランシェ。
次のグリンジゼーに向かいます。
左はフィンデル谷、山腹を下るトラバースの道からの眺め・・・この世にこんな風景があったのかと思いながらトレイルを進みます。細く谷側に切れているところもあり、登山靴は推奨。
キジムシロ
アカバナ
2番目のグリンジゼー、樹林に囲まれた湖。樹間からのマッターホルンもいいですね。
南側はフィンデル谷を挟んだゴルナグラート山稜。
次の湖へ、フィンデル谷のレークトレイルを下ります。
この下りの途中を右に下ってしまいました。このまま真っ直ぐに進むのがトレイル。
フィンデル川を横切りフィンデル谷を下ります。
途中でおかしいなと思ってスマホのオフライン地図(Lucas Map)をチェックしましたが、地図が欠けてます。オンラインに切りかえてもダウンロードできず。データ通信はNG。別のオフライン地図でなんとか現在地を確認し、冬季リフト駅の地点であることがわかりました。引き返すには登り返しがあり。このまま行くと先のレークトレイルに合流することがわかりましたので、そのまま進みます。
ここが合流ポイント。谷の上はブラウヘルト駅のようです。逆コースになりますが、このまま登って行けば第三のグリュンゼーへ行きますが、上りで時間がかかります。もう昼過ぎですのでグリュンゼーは断念。
フィンデル谷を下るジグザグのトレイルを進みます。爽やかな林間コースで樹間からの山や沢の眺めも楽しめます。
フィンデル川にかかる橋を渡り、スネガ側の山腹を辿ります。
モスジゼー、フィンデル氷河からの融雪の水をたたえた人口湖のようです。
この湖畔でランチタイムとしました。
モスジゼーを上がったところから振り返えります。森の中の湖といった感じです。
フィンデル谷からスネガへの山腹を登り返すトラバースにも花が一杯でした。
フィンデル谷を見ながら、進行方向はマッターホルン。天空のパラダイスです。マッターホルンや4千M級の高峰、氷河を眺めながら、山腹をトラバース、沢を渡り、樹林帯を抜け、牧草地を歩くレークトレイル
・・・・・「アルプス病」という厄介な病に憑りつかれそうです。
ナデシコの花
ツェルマットの谷を挟んだ向こうにはゲーベルホルン。
爽快なレークトレイルが続きますが、そろそろフィナーレ。
最後のライゼーです。個々はスネガエクスプレスの駅から近いので、家族連れやツーリストで一杯でした。
トレイル終点のスネガエクスプレス駅に向かいます。
今回歩いたログです。グリュンゼーをカットして4湖めぐりとなりましたが、最終日のトレイルを楽しむことができました。(ドイツ語では湖のことをSeeゼー)
どんなところを歩いたのか、GoogleEarthに歩いたGPSログをインポートして、3Dマップ表示して書き加えてみました。いろんなスイスアルプスのエッセンスが詰まったハイキングコースです。ゴルナグラート~リッフェルアルプ、シュヴァルツゼーもいいですが、ツェルマットではこのトレイルが一番アルプスらしい気がします。健脚な方なら、オーバーロートホルンを組み合わせれば素晴らしいDAY HIKEは間違いなし。但し晴天の日を選んでください。
スネガからのマッターホルン、見納めです。
翌日は、ローヌ谷のシオンという街の近くの小高い丘にあるグリムシュアという村へ移動します。