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ぶどう畑に囲まれた丘陵の村へ [アルプスの旅2022]

7月9日 土曜日 ツェルマットからローヌ谷・シオン近郊、ブドウ畑丘陵にある小さな村に移動します。

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近くの丘からのグリミシュアGrimisuatのワインヤード。




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ツェルマットを発つこの日も快晴でした。マッターホルンはもう十分堪能しました。(笑)

民泊なので、ゴミ出しは借り手がすることになっています。ビン、ペットボトル、それ以外のごみを分別し、近くのごみ処分場にもっていきました。戸締りを確認し、鍵は郵便受けのキーボックスに入れてPIN CODEの番号をランダムにしてロックをかけます。

E-TAXIを呼んで、ツェルマット駅へ。

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カートをピックアップ、スーツケースを積んで乗車。

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テッシュへの車窓からはプラトーローザが見えるのみ。ツェルマットに別れです。

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ラゲッジカート、車内には専用置場がありロック出来ます。スーツケースには登山靴と食料品で結構嵩張りますが、このようなラゲッジカート乗車方法はとても便利です。スイスの鉄道は車輛もきれいで車窓からの眺めも素晴らしいですが、多くの荷物を持って乗り換えするのは楽ではありません。レンタカーでの移動なら楽ですので、今回もレンタカーにしました。 

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テッシュ駅に到着。

ターミナル駅で5日分の駐車料金をデビットカードで精算し、車をピックアップ。次の滞在先グリミシュアGrimisuatに向かいます。

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テッシュから出る交差点の真ん中にマッターホルンのオブジェがありました。

スイスの交差点はこのようなサークル状になっています。信号はありませんので、サークルに入っている車を優先させて左から来る車がないタイミングで進入し、目的地方面への出口に抜ける。出口では右ウインカーを点灯させます。これに慣れれば運転はスムーズに行きますが、出口がわからなければ見つかるまで周回しましょう。(笑)

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ローヌ谷に向かって下ります。アレッチの山が見えてきました。山岳ドライブは爽快です。

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フィスプVISPからローヌ谷の国道へ出ます。左側の道路を上がっていくと3年まえに3泊滞在したビュルヘンという山村に行きます。今回は真っ直ぐ進み高速道路をマルティーニ方向へ。

ガソリンスタンド、料金掲示板にはレギュラー2.18フラン、ハイオク2.35、ジーゼル2.29、換算すると約日本の2倍です。元々スイスの物価は高いことに加え、ウクライナ紛争に端を発した燃料費の高騰、世界的インフレ。紛争が長期化する気配です。さらに、日本にとっては更に円安が追い打ち。これがダウンブローのように効いてくるでしょう。無策で困ったもんですね。

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ローザンヌ方面へ、シオンまで13KMの地点。5日ぶりの運転ですが、前回3年前に比べるとスムーズです。左ハンドルで「右側通行」と自らに云い聞かせて安全運転します。ウインカーを点灯させたつもりがワイパーを作動させるという失態も少なくなります。(笑)

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バレール城とトルビョーン城が見えると、シオンの出口です。

シオンの北側にあるトンネルを抜けてジグザグ坂を上がって行くとグリミシュアGrimisuatという街にでます。

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シャンプランChamplanという地区に本日から滞在するアパートがあります。まわりは住宅街、シオンのセンターまで車で10分ほどです。(フランス語はカタカナに置き換えるのが難しいので、誤記はご容赦を)

シオンはバレー州(ドイツ語でヴァリス州)の州都、フランス語圏です。イタリー、フランスと国境を接するスイスアルプスが含まれます、ツェルマットもバレー州です。ベルナーオーバーラント、シャモニーもいいですがヴァレー州の山岳地帯がアルプスのコアではないでしょうか。

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アパート前に到着、13時過ぎ。

朝出る前に予定より早く着くので、出来れば入れるようにと電話でお願いしておきました。念のため電話で確認したら、まだ室内の掃除は終わっていないとのこと、結局16時にならないと入れないようです。

この日は土曜日、お店は17時に閉店しますので、近郊のスーパーマルシェをチェックし、シオンの街へ買出しに行きました。MANORというスイスでは有名なデパートです。翌日も日曜日で店は閉店となるのでまとめ買い、ミネラルウォーター、ジュース、パン、野菜・果物、総菜もの、ヨーグルト、ワイン等々。台所用品はすべて揃っているが、ランドリー洗剤は置いてないので買っておくようにとのアドバイスあったので購入。

16時にアパートに戻りました。駐車場はアパート前の指定場所に停めます。

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玄関を入ると郵便箱、オーナーのメールボックスを開けるよう指示あり。

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ボックスのフタを開けるとキーボックスが奥に固定、キーボックスのフタを空けて事前に知らされたピンコード(暗唱番号)を入れるとロックが解除され、キーを取り出すことが出来ます。これがスイスでの一般的な民泊のチェックイン方法で、ツェルマットでも同様のスタイルです。オーナーとはコンタクトレスで済ませられます。

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アパートのバルコニーからの眺め、東面の眺めが見られます。広くていいですが、ワイン畑ばかり。

標高は約700M、エアコンが設置されていないということは真夏でもなんとか過ごせるということでしょう。でも、ワイン畑があるということは比較的温暖な場所。日中はやや暑いですが夕刻になると和らぎます。また日本と違って湿気がなく爽やか、これがエアコンがなくても過ごせる訳なんでしょう。窓を開ければ涼風が入ってきますが、ハエも入って来るので全開は出来ません・・・

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アパートはテラスを除き60M2、広々としたLDKと別にベッドルームがあります。トイレも2カ所あり。ツェルマットのアパート(40M2)に比べると料金は約半額、観光地でなく田舎に泊まれば安く上がりますが車は必要となります。

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バスルームには、洗濯機と乾燥機が備わっていたこともこのアパートを選択した理由のひとつです。ツェルマットでは地下に共用の洗濯機が置いてありましたが使いませんでした。ここなら気兼ねなくいつでも使えます。早速たまった洗濯物を洗います。

6泊しますが、ここをベースにバレー州の山岳・山村へハイキングに出かける予定です。

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裏山はワイン畑の丘陵。あたり一帯は大ワインヤードが広がっています。最初に訪れたラヴォー地区と並び、このあたりはスイス屈指のワインの産地です。

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この日買った地元ヴァレー州のワイン、Rives du Bisse シオンの直ぐ西にあるワインヤードの白ワイン、安くて美味しいです。 

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斗夢

民泊は、長い休暇、長期のスティに対応できるようになっているんですね。
by 斗夢 (2022-09-07 05:07) 

伊閣蝶

移動にレンタカー、民泊で6泊、さすがに旅慣れておられると感動しました。
サークルの交差点は、私も英国で経験しましたが、慣れるのに時間がかかるものの、仕組みを知ればスムーズだなと感じました。
スイスのワイン、私も現地に行くまでは飲んだことがなかったのですが、試みにスーパーで購入してみて、その美味しさに舌鼓を打ったものです。

by 伊閣蝶 (2022-09-07 10:30) 

kuwachan

下界に下りてきたって感じがしますが、田園風景がいい雰囲気ですね。
レンタカーに民泊はトラブった時の言葉の問題もあるのでなかなかハードルが高いですが、生活するように滞在できるのがいいですね。
スイスのワインは、日本でチーズフォンデュに合うワインということで飲んだことがありますが、美味しかったです。
by kuwachan (2022-09-07 11:47) 

michi

マッターホルンは十分に堪能したようですね。いろんな花も、日本にあるものとよく似ているものがあったり、全く予想もつかない花だったりと、ブログをみていても楽しめましたよ。このあとのハイキングも楽しみにしています。ゆっくりとスイスワインも堪能したんでしょうね。
by michi (2022-09-07 12:00) 

ma2ma2

民泊にしたのですね。
スイスのワインはどんな感じなのだろう?
by ma2ma2 (2022-09-07 15:30) 

koh925

高齢者になって行けるわけはないですが
妻と、時々もう一度スイスへ行きたいね、と話をすることが有ります
10月には国内旅行を四つ計画しています
by koh925 (2022-09-07 16:30) 

achami

旅慣れたJetさんならではの、チョイスですね〜
まず、言葉が通じないので実現は不可能です(^^;;
というか円高の状況も加味されて、厳しいですね〜長生きしないと(笑)
by achami (2022-09-07 17:12) 

八犬伝

ラゲッジカートですか
これは便利そうですね。
そうか、スイスもラウンドアバウトなのですね。
あれは慣れてしまえば、とても使いやすいし信号要らずで良いですね。
by 八犬伝 (2022-09-07 20:24) 

OJJ

叶うならもう一度スイスへ行きたい。アルプスを見たい!氷河特急乗りたい!フォンジュ食いたい! 行けない理由は即座に10は出てくるやろ・・
Jetさんはエライ!良くぞ決断された~  続きを楽しませて下さい!
by OJJ (2022-09-08 16:26) 

asa

マッターホルンはもう十分堪能しました。
なんて、言ってみたいですね。
一度は行きたいスイス。
by asa (2022-09-08 17:42) 

Jetstream

斗夢さん、スイスの民泊(アパート貸し)はポピュラーです。週単位、1ヶ月といったより長い滞在にはいいですね。

伊閣蝶さん、サークル交差点を経験されてましたか、十字型交差点よりもいい方法かもしれません。譲り合いの精神を想定した欧州らしいシステムのように思えます。
スイスのワイン、特に白はおいしいです。キッチン付きのアパートは、外食する必要もなく他の宿泊客との接近もありません。アパートでのんびりと安心して寛げました。

kuwachan さん、牧草地だけでなく、ブドウ畑に囲まれた丘陵地も目を引きますね。民泊のほとんどのオーナーは英語を話せますが、対面でないと理解できない点もあるのが不安かもしれないですね。シオンのスーパーでも寿司パックが買えます。外食はとても高いし、仰る通り普段の生活が出来るのがいいです。フォンジュはワインに合いますね。
by Jetstream (2022-09-09 09:19) 

Jetstream

michi さん、マッターホルンの眺めはたっぷり楽しめました。でも、まだ魅力的なハイキングコースが多くあります。切りがありませんが・・・ このあとはツェルマットとは違った魅力のハイキングが楽しめました。
山域の風土が似ているところには同じ花が咲きますね。エーデルワイスはスイスでも希少です。スイスワイン、とくに白ワインはドイツワインに比べると渋みがまろやかで飲みやすいです。

ma2ma2 さん、日本での民泊のイメージは、「都会のマンションにインバウンド」でしょうね。(笑) スイスの民泊はリゾート型で過ごしやすいです。スイスワインは白がお奨めです。

koh925 さん、ツアーも再開されるようです。まだ行けるんじゃないですかね。来月は4つのご旅行、紅葉シーズンはたのしめますね。
by Jetstream (2022-09-09 09:25) 

Jetstream

achami さん、これからの旅行スタイルの選択肢のひとつかもしれません。言葉?スマホという通訳があるではないですか。!(^^)! (笑)
「元気」というリミットが吾輩にあり。円安、インフレもありますが、行ける時に行くしかないですね。まだ時間があれば、時間もあるし自分の意思と頑張りで実現できますよ。

OJJ さん、とにかく思い切り、踏ん切りしかありません。(笑) 先はないです。行けない?・・・ツアーも再開されるようですし、まだ行けるでしょう。
若い時は先憂後楽でしたので、今は先楽後無で向き合うしかないです。(笑)

asa さん、スイマセン。。。まだまだ歩きたいコースは一杯残ってます。
行きたいという欲求の高まりと踏ん切り、それが出かけ時なんでしょう。
私も、また行きたいです。
by Jetstream (2022-09-09 09:31) 

tochimochi

鉄道での移動にこのカートは便利なようですが、大荷物になると大変でしょうね。レンタカーの長期ユースも高くつくでしょうが便利になりますね。
さらに民泊もゆったりとした作りのようで寛げそうです。ブドウ畑の眺めも素晴らしいです。食材のまとめ買いにも車は必需品ですね。
ここからまた山旅が始まるのですね。期待しています。
by tochimochi (2022-09-09 16:05) 

Jetstream

tochimochi さん、こんばんは、このカートかなり頑丈ですが、日本のように凸凹な路面、電車の間の隙間もなく操作しやすいです。今回は運よく値上がり前にチケット、レンタカーが確保出来ました。鉄道・バスでは無理な場所なので車が要りますね。このあとは、日本では知られていない場所・秘境に出かけます。拝見戴ければ嬉しいです。
by Jetstream (2022-09-09 22:38) 

nousagi

左ハンドルに右側通行、
それだけでもう、無理です。。。(^^;)
充分な計画を練って行かれたのでしょうが、
宿泊、レンタカー、そしてハイキング
万全なんですね。
by nousagi (2022-09-10 21:45) 

Jetstream

nousagi さん、やはり今の旅行は安全を優先しないと安心して楽しめないと思います。その点で取捨選択も必要だと感じました。飲み食いや見物もいいんですが、それよりもハイキング、山歩きが目的なんであっさりしたもんです。(笑)
by Jetstream (2022-09-10 22:09) 

プー太の父

マッタ―ホルンを見ながらの山歩きでしたか。
まだ小学生の低学年のころでしたが、映画ですごい
カタチした山を観たのがいつまでも記憶に残っていましたが
何年も経ってからマッタ―ホルンという名だったことを知りました。
私は実物を見てませんがきっと夢のような景色でしょうね。
by プー太の父 (2022-09-12 06:29) 

ファルコ84

海辺の宿もいいが、山間の宿もいいですね。
民宿やアパートの選択、普通の人では ・・・
みんな自分でするところが素晴らしい、見習いたい。
by ファルコ84 (2022-09-12 09:04) 

テリー

コンタクトレスの民泊ですか、どんどん進んでいますね。
免許とって、初めて車を借りて運転した場所が新婚旅行で行ったスイスでした。もう、50数年前のこと。最初の夜しかホテルの予約をせず、後は、適当に泊まりました。
by テリー (2022-09-13 09:48) 

Jetstream

プー太の父さん、私も幼少時絵本を見て憧れました。登ることは出来ない山ですが、近くで楽しむことが出来ました。初日に雲がとれてスッキリしたマッターホルンを眺めて、なぜかジーンときました。感謝です。

ファルコ84さん、泊まって食事、温泉、物見だけでなく、なにか目的があれば一層いい旅になりますね。レディーメードのツアーは楽で割安ですが、団体旅行はあまり好きではないのです。自分でデザインし実行するのはやはり大変ですが、それに見合う感動・価値が見いだせたらとチャレンジしています。!(^^)!

テリーさん、今は安全な旅が安心で楽しめる旅だと思います。日本でもリゾート地での民泊ならしたいですね。
by Jetstream (2022-09-13 11:54)