ローヌ谷越しにはヴァリスの山なみ [アルプスの旅2023]
前回の記事(ゲンミ峠)の続きです。
ゲンミ峠からはローヌの谷越しヴァリスの高峰群が一望。7月14日
スンビュールから歩き続け約3時間。
ダウベンゼーの南端からは緩斜面の登り、ダウベンホルンが迫ります。
峠はもうすぐ。
ゲンミ峠 標高2,315Mに到着、12時前です。 スンビュールから約3時間15分かかりましたが、なんとか歩き通せました。
峠からは目に飛び込んできた眺め。ローヌ谷を挟んだ向こう側は、イタリアとの境界線上に連なるアルプス3ー4千M級の高峰群。陽が眩しくやや霞んでますが、もう正午なのでこんなもんでしょう。
東にある展望デッキに向かいます。尖った尾根はプラッテンホルナー、切れた稜線。その左奥はリンダーホルン3,449Mと思われます。
西側を眺めるとシュヴァルツホルン3,105Mからヴィルドスツルーベル3,244Mに続く稜線。
展望台からの眺め、眼下にはロイカバードの街並み。ローマ時代に発見された温泉地で、現在は温泉プールで有名なリゾート地です。おや右には・・・
拡大してみると、ハシゴを登っています。 追: なんと縄梯子(ロープかワイヤー)のようです。(+_+)
直ぐ横にあるレストランでランチをとることにしました。人気のスポットのようで大きなセルフサービスのレストランです。いつも通り肉・野菜の入ったグラーシュスープとサラダとなりましたが、ここのスープはうまい。
展望台からのショット、150mmの望遠側端でアルプスの名峰群を撮って、少しコントラストを加味しました。
一番東からミシャベルアルプスの山群。中央のドム4,545Mを挟んで左はネーデルホルン4,327M、デュレンホルン4、034M、ホフベルクホルン4,219M。前衛の山のピークはシュワルツホルン3,201M。 (展望台にあった山座名入りの写真に基づいています。)
真ん中に聳えるのはヴァイスホルン4,506M、左下のピークはビシュホルン4,153M、右奥のツインピークはシャリホルン3,974M。前衛の山左がブルネットホルン2,952M、右がボルターホルン2,971M。
左から尖ったジナルホルン4,221M、オーバーゲーベルホルン4,063M、そしてマッターホルン4,478M。マッターホルンの山頂部には雲がかかっていることが多いです。ツェルマット側(ヘッドの写真)とは幾分ことなったプロファイルです。
マッターホルンの右は、デントブランシェ4,357M。一見マッターホルンと見間違えるほどの存在感があります。
ランチを終えたら13時過ぎ。どうするか?
ここからロイカバードへロープウエイで下り、バスでローヌ側の鉄道駅ロイクへ、鉄道を乗り継いでカンダーシュテークへ向かうと到着は16時14分。乗継待ち時間含めて約3時間かかります。ここからスンビュールまで折り返すか。パートナーと相談、ここから下って歩こうということになりました。距離が9KM近くと長いが緩やかな下りなのでいけると判断。13時15分過ぎに峠を出発。
再びダウベンゼー、陽の射す方向が変わって青っぽく見えます。
往路では見たものの、やはり花々には目がいきます。
バーグホテル(山宿)シュヴァルツバッハ、がっしりとした感じの石造りのホテル。ここを14:40に通過。ここから約4KMの表示。
コルを下ったあたりからの眺め。
牧場近くを流れる川。透き通った清流です。
山座は特定出来ませんが往路で見た山、スンビュールは近いはず。
スンビュール・ロープウエイ駅には16時前に到着。約2時間45分かかりました。往復約17KM、歩行時間は6時間余でした。
樹間からはガステルン谷が見えました。翌日に谷を歩く予定です。
16時過ぎ発の下りに乗車しましたが、ロープウエイ山麓駅からカンダーシュテーク行バスは1時間おきで30分余待つことになりました。休憩しようと思ったレストランは運悪く閉まってました。こんなことならもう1便遅らせて山上のバーグレストランで休めばよかったのですが、下って来るハイカーも多く定員オーバーで乗れないこともあります。やはり次の便で下りてきた乗員が多く、カンダーシュテーク駅行のバスはほぼ満員でした。
駅のひとつ前のバス停(教会前)で下車、アパートに戻ったのはちょうど17時と幾分か長い一日となりました。
翌日はガステルン谷へのハイクです。
* * * * * 余 談
パソコンデータのバックアップ用外付けHDD(ハードディスクドライブ)への接続が遅く直ぐ立ち上がらないことが多くなりました。元々TV録画用に使っていたものを再初期化してパソコン用に転用したHDDで経時劣化が気になっていました。パソコン本体のディスクももう4分の3くらい使用しています。HDDがNGとなる前にバックアップしておこうと新しい外付けドライブを購入しました。
今回購入した製品はSSD(ソリッドステートドライブ、上に挿してあるユニット)です。容量は1TBですが、USBメモリーのサイズとほぼ変わらず。なんと小さいことか! 以前のようにパソコンの横に置いてAC電源をとる必要もないし、USBコードも不要です。
HDDに対して衝撃に強く省電で静か、場所もとらず、読み込み書き込みのスピードが速いというメリットがある。一方、フラッシュメモリーなので熱・電気に弱い、空き容量が少なくなるとエラーになるというデメリットもあるようです。注意点はHDD、SSDそれぞれの長所・短所を理解して使用することのようです。とりあえずHDDとSSD両方でバックアップを撮っておくことにしたいと思っています。読み書き回数ではSSDの耐久度は短いですが、毎日重いデータを書き込むこともないです。何といっても軽薄短小でUSBメモリーのように簡便に使えるし、読み書きの速度が抜群に速いという点でSSDにしてみました。プラグ変換すればスマホのデータもバックアップ出来ました。今は少し値上がりしているようですが、何年か前に買ったHDD・1TBの価格レベルとほぼ同じです。
先日、卓上カレンダーが送られてきました。あ~もうあと2カ月なんだ・・・と改めて気づかされました。
縄梯子のようなモノを登って何をするんでしょう。
この一枚を見たら膝から桃が震えました。高度恐怖症ですから?
by 斗夢 (2023-11-03 05:29)
岩の白さが目立つところですね。
たっぷり歩いたあと、こんな景色のよいところでの温かいスープやサラダは飛び切り美味しかったでしょうね。(^^)
梯子、クネッと曲がってませんか?
ぞっとします。(^^;)
by nousagi (2023-11-03 11:14)
5時間余りの歩行、しかも足場の不安定な岩場が多く大変ですね。鍛えた強靭な体をお持ちなんですね。見せていただいて何時も興奮しています。
by JUNKO (2023-11-03 11:27)
登った先には雄大な景色が広がっていて素晴らしいですね。歩き甲斐があるって感じがします。また、レストランがいい所にありますね。この景色を見ながらのランチは最高だったことでしょう。
バーグホテルシュヴァルツバッハの看板、センスがありますね。
by kuwachan (2023-11-03 11:35)
梯子を使って山登り
スイスにとって山は親しむとこと、登山者への配慮が出来ていますね
by koh925 (2023-11-03 12:41)
こんにちは^^
スイスの景色は本当に素晴らしいですね♪
見たことのない風景にうっとりです^^
石造りのホテルいいですね。スイスの国旗があると嬉しくなります。
by いろは (2023-11-03 16:46)
ゴツゴツした岩盤に緑、いい風景ですね。
遠くに見える、ツンツンと尖った白い山々もいい眺めで^^。
山の上に自転車のような標識があることにも驚きです。
by Inatimy (2023-11-03 17:25)
激しい山並みですね! ここが遠い昔に海底だったとは ・・・
とうてい、想像も出来ません。
by ファルコ84 (2023-11-03 17:32)
ゲンミ峠からの眺めは素晴らしいですね。
白銀の山々が眩しいです。
マッターホルンも懐かしく眺められたことでしょう。
縄梯子はどの位の高さが有るのでしょう。
切り立った岸壁ですからぞっとしますね。
調べてみたらSSDはかなり安くなってますね。
HDDとあまり変わらないのにはびっくりです。
私もサボっていたバックアップを取ってみようと思ってます。
by tochimochi (2023-11-03 19:58)
スイスアルプスと聞くと鋭鋒が先ず連想されますが今日拝見した平らな無限の岩、想像を絶する規模の堆積岩ですよね~スゴイ!
by OJJ (2023-11-03 21:17)
三つの峰が連なる風景をこの目で観てみたい!夢で終わるかしら^^;
同じSSDを持ってます。信じられないスピードで進化しますよね。
タイムラプスするのでデータが半端なく、6TBのSSDがいくつあることか。
さらに進化してその小さなSSDが10TBくらいになることを期待してますw
by imarin (2023-11-04 17:04)
山の形はマッターホルンくらいしか知りませんでしたが
同じように尖った山がたくさんあって壮観ですね。
by プー太の父 (2023-11-05 12:42)
ご訪問、NICE、コメントまで戴きありがとうございます。
斗夢 さん、よくわかりましたね。不安定な縄梯子です。(+_+) ハーネスで支持されているようなので事故には至らないけど、怖いです。遠慮しま(笑)
nousagi さん、岩盤が削り取られて地層が露出、隆起してアルプスが形成されたのがわかります。もともとは海の地層だったようです。日本にはないので別世界のようでした。レストランもいいですが、やはりおにぎりが食べたいです。;;
JUNKO さん、 最近は楽なハイキングコースを選んでますよ。普通の方でもちょっと頑張れば絶景を歩けるところがいっぱいです。
kuwachan さん、 スケールの大きな眺め、わくわくさせるような絶景が見れる峠です。歩き甲斐もありますが、バレー側からはロープウェイで一気に昇れます。レストランもモダンで快適です。
シュヴァルツバッハの石造りの建物、看板も昔の馬車で行き来した様子を描きノスタルジーを感じます。
koh925 さん、 縄梯子はちょっとこわいですが、スイスはアウトドアを楽しむように演出されてますね。日本は山岳観光振興にはいまひとつのような気がします。
by Jetstream (2023-11-05 17:26)
いろは さん、歩くごとに次から次へと素晴らしい風景が連続します。
山に囲まれた石造りのホテル、泊まってみたい気がしました。
スイス国旗や州旗が飾られてイメージ作りが上手いですね。国旗掲揚しなさいといっても、心から自然に支持できる国であってほしいですね、日本も。
inatimy さん、雪や氷河が山を引き立て、いいアクセントになってますね。4千M級の山々が屏風のようにみられるなんて夢のようです。
スイスの山道はサイクリング出来る道を限定しています。ハイカーとしては・・道が並走している場合は、サイクリング通行可の道は避けてます。
by Jetstream (2023-11-05 17:40)
ファルコ84 さん、昨年TV番組でヨーロッパアルプス成り立ちの歴史を取り上げていました。その時に私も初めてしりました、アルプスの断層、地層から海の生物の化石が多く発見されてます。ほんとに想像できませんね。(+_+)
tochimochi さん、 眺めのいい峠は多くあるようですが、ゲンミパスはその一つに上げられるでしょう。マッターホルンは印象に残るので遠くからみても直ぐ識別出来るようになりました。この風景みて晩秋、早春に登った美ヶ原からの冠雪の北アルプスを思い出しました。槍ヶ岳がマッターホルンですね。
縄梯子はどこまで・・写真拡大してみたら、かなり長いようです。(+_+)
SSDはサイズだけでなくアクセス速度が圧倒的に速いですね。PC本体もSSDに変えたいくらいです。
OJJ さん、スイスアルプスは造山運動にともなう隆起・褶曲が見られる希少な場所とも云われています。いろんな風景を見せてくれますね。ユーラシアプレートの堆積帯がアフリカプレートに沈み込む過程で衝突し隆起したもので、地層が斜めになっているのを見るとなるほど・・それ以上は?
imarin さん、 4千M級の峰々、遠巻きながら眺めているとだんだんプロファイルが出来てきます。見れてよかったです。
SSDはPC本体に組み込まれていましたが、こんなに小さくなるとは思いませんでした。速度も速い、容量も増えるでしょう。あとは耐久性ですね。
プー太の父 さん、マッターホルンは尖ってどこから見ても分かりやすい、北アの槍ヶ岳のようです。他にも名峰は多くありますが、ジナルホルンの鋭さとデントブランシェのボリューム感に惹かれます。
by Jetstream (2023-11-05 21:01)
素敵な景色の数々に癒されましたが、兎にも角にもお天気が最高でよかったですね!
by トモミ (2023-11-07 13:50)
トモミ さん、ゲンミ峠は歩きたかったコース、天気がよくて幸い。風景を眺めながら快適に歩けました。!(^^)!
by Jetstream (2023-11-09 12:30)