エッシネンゼー、絶景の湖は雲のなか

7月15日　絶景の湖とも云われるエッシネンゼーのトレイルをハイクしてきました。

＊しばらくのインタバル、さぼってましたが取り急ぎアップします。加筆・訂正するかもしれませんがなにとぞご容赦お願いいたします。

この日は朝方雨でしたが、雨も9時頃上がりました。カンダーシュテークでの行動できる日は本日と翌日ですが、最後の日は片付けを含め予備としておきたいのでこの日が山歩き出来る最後の日。当地での最大の見どころエッシネンゼーOeschinenseeへ出かけました。

エッシネンゼーへのゴンドラ山麓駅まではヒュッテから徒歩で１５分くらいです。

途中には石造りの教会もあり、散歩コースとしても楽します。

エッシネンゼーへのゴンドラ駅前、日曜日で多くの車が駐車し、観光客も多いようです。それでも多連式のゴンドラなので待ち時間はなく搭乗できました。エッシネンゼーにも雲が覆われているようで気懸かりです。

エッシネン駅の地図。標高１６８２M、ここから黄色の矢印の順に歩く予定です。断崖の上部を辿って谷を下る中級コース。表示コースタイムは３時間ですが、４時間半くらいみておいた方が安全。初級レベルから中級へ難度が上がるほど、余裕のマージンをとったほうがいいです。

ゴンドラ駅には売店・レストラン、その隣に牛舎。観光客向けに放牧されています。遅出となりましたが１１時前にスタート。

ほどなく分岐。真っ直ぐ進めばエッシネンゼーの湖畔に下る道 No.5、ほとんどの観光客・ハイカーはこの道を進みます。曇ってガスってますが、私どもは左（北側）の山道（Mountain Trail No.8)を登っていきます。

マツムシソウ？　ベルナーオーバーラントではどこの山でもほぼ同じ種類の花がみられます。

標高を上げていくとエッシネンゼーと手前のレーゲルLaegerにあるバーグハウスが視界に入ります。時間が十分撮れない方や上り下りしたくない方はバーグハウス前からの眺めでも楽しめるでしょう。

アルプスの山々に囲まれた神秘的な世界遺産の湖と云われていますが、残念ながら湖面を取り巻く３千M峰は雲に覆われています。

山の斜面をトラバースして登って行く道、登りにつれて険しくなる中級コースのトレイルが続きます。

ひとつ前の写真の右奥から回り込むと断崖に刻まれたトレイル、スリル満点でした。一息ついたところから振り返って撮った写真です。

ヒューベルグHeubergの見晴らし台　標高１９４１M。雲の切れ間からのエッシネンゼーが時折見えます。ガスって神秘感は深まりますが、晴れていれば絶景ポイントです。１２時前ですがここでランチタイム休憩。

ゴルジェに咲く花々。

ゴルジェを抜けた先にも花畑が続きます。晴れていれば別世界のような素晴らしい展望が見られるはずですが・・・

湖の北東側、ベルグリBergliを流れる川が見えてきました。草原が続き、花々が途絶えることなく咲いています、

アベウィードから見下ろしたオーバーベルグリ小屋。

雲の下に湖の東側が見えてきました。

オーバーベルグリOberbergli 標高１９７８M、ここがほぼ行程の中間点、１３時２０分と約２時間２５分かかりました。バーグハウスがありますので、食事休憩もできます。

ここからエッシネンゼーへ下ります。　

エッシネンゼーには薄日が射しだして、湖面がエメラルドブルーに映えています。氷河から融水で潤った谷には花がいっぱい咲いていました。

カンパネラ科の花

シレネブルガリス　（シラタマソウ？）

ナデシコ科の花

断層がむき出しになった断崖の間を下る道。

道幅も広く整備されてオーバーベルグリまで往復するハイカーも多いようです。

断崖のわきにさくナデシコ？

崖の上から流れる幾筋もの滝、迫力あり。

山から流れるままの川、手が加えられていない自然のままの風景は素晴らしいです。

歩いたトレイルは断崖の上に在ります。細く切れた滑りやすいところもある中級コースなので、すくなくとも軽登山靴は必要と思います。

エッシネンゼーの東に下ってきました。左はロートホルン下の断崖、斜めに登るフリュンデンシュヌールと呼ばれる断崖回廊があるようです。

湖へ流れ込むせせらぎが心地よいです。

幾分か青空が増えてきました。たぶん、中央の山がドルデンホルン3,638M 左がフリュンデンホルン3,369M

ドルデンホルンをズームアップ

エッシネンゼー沿いの道にはいろんな花が咲いていました。

エッシネンゼーの湖面に映える花

セントレア

湖畔の草原に咲く花々はいちめんに続いています。そして、湖面のエメラルドブルーに惹きつけられます。

左のブリュームリザルプホルン3,663M、エッシネンゼーを取り巻く高峰群のなかでも最高峰の山。そして、ヒュッテのトップライト（天窓）から見えた山です。

前掲したフリュンデンホルンとドルデンホルン、徐々に雲がとれてきました。

残雪の高峰群とエメラルドブルーに輝くエッシネンゼー、終盤になんとか見ることが出来ました。

オーバーハングの岩下が日陰の休憩地となっています。

湖畔に下るコースもありましたが、観光客が多そうなのでレーガーに向かう山道を登って戻ることにしました。

レーゲルからのエッシネンゼー、ここで最後の見納めです。

エッシネン駅近くからののどかなアルプス風景。奥の山はバルムホルン（中央）、ドルデンホルン（左）、その間にある深い谷が前日訪れたガステルン谷です。

この日歩いたトレイルのログ、なぜか湖畔の部分が飛んでます。　エッシネン駅へは１５：３５に戻りました。行動時間は約4時間40分、ランチタイムを除くと約4時間10分　自然の山々を眺め花々を見ながら歩く、ちょうどいい程々の距離と時間でした。

カンダー谷を隔てた西側の山並み。カンダーシュテークはまわりが山、ヤマ、やま・・です。

すっきりした天気ではありませんでしたが、ガスってややフェードアウトした眺めも神秘感でした。そして、未知のトレイルを歩きながら大自然の壮大さと花々にふれることが出来、別世界のようでした。これぞ日常からの脱却、旅の楽しみのひとつなんだと今回つくづく実感しました。

タグ：Fruedenhorn Fruendenschnur Doldenhorn Bluemlisalp Kandersteg Oberbergli Heuberg LAGER Oeschinensee エッシネン湖 エッシネンゼー

コメント 21

湖面の色合いが何とも素晴らしいです！まさに神秘的！！

by トモミ (2023-11-21 13:50) 

エメラルドブルーの湖面、美しいですね
時間がゆっくり流れているようです
by koh925 (2023-11-21 15:38) 

日本では、観られないような素晴らしい景色ですね！
わが市の花は、カワラナデシコです。
観たことが有るような花でした、こちらから来たのかな！
by ファルコ８４ (2023-11-21 16:49) 

残雪の山々ととエメラルドブルーの湖面のコラボが絶景ですね！
雄大な景色の思わず息を呑みそうです。
そして日本では見たことがないような花々も眼を楽しませてくれますね。
by kuwachan (2023-11-22 01:02) 

歩いていてずーっと景色を楽しめるなんて
素晴らしいところ、何か所も行かれてうらやましい限りです。
花も多いですね。
あちこちで止まって、進まなそうです。(^^)
by nousagi (2023-11-22 12:17) 

トラバース道はスリル満点ですね。
道幅も狭そうで無事通過できて良かったです。
エッシネンゼーの上を廻って下りてくるコースなんですね。
ガスった湖も神秘的です。
花と牛を見ながらのんびり歩くのも気持ちよさそうです。
最後に晴れてきたのもいいですね。

by tochimochi (2023-11-22 16:24) 

神秘の湖、エッシネンゼー。
はじめは靄でガスっていて
惜しくも山々が見えなかったけれど
靄に包まれた青い湖もまた幻想的で
いい雰囲気だなぁ(´ー｀)
・・・と思って読み進めていたら、
終盤にはガスが晴れてきて
アルプスの高峰と湖のコラボによる
見事な絶景が拝めましたね！(*´▽｀*)
雄大で素晴らしいです☆
by あおたけ (2023-11-23 05:55) 

ご訪問、ＮＩＣＥ、コメント戴きとても嬉しいです、ありがとうございます。

トモミ　さん、　神父的なエメラルドブルーの湖、晴れていれば一層映えるのではないかとおもいます。

koh925 さん、　ここで悠久の時を持てたらいいですね。山歩きしなくとも一見の価値ある世界遺産の湖です。

ファルコ８４　さん、やっぱり、これって絶景なんでしょう。ナデシコは可憐な花、癒されますね。
by Jetstream (2023-11-23 20:35) 

kuwachan さん、自然の為せることとは云え、スイスに高峰の山々、青々とした湖、高山植物の花々の恵みとはチョットアンフェア(笑)ですが、山岳観光立国にした人知には敬服します。

nousagi さん、コメント通り、歩くコースによどみのなく景観を楽しめる場所ってなかなかないですね。急いで歩くのがもったいないです。こんな機会が持ててほんとうに感謝です。
by Jetstream (2023-11-23 20:50) 

tochimochi さん、断崖のトラバース、登り基調の右回りで幸いでした、左回りの下りトラバースは厳しそうです。晴れていれば断崖の上からの眺めは絶景ですが、湖面近くからの眺めもよしです。ここはゆっくりと歩いてこそ楽しめるコースだと思いました。自然の恵みに感謝です。

あおたけ　さん、ゴンドラが天上の湖へ楽々運んでくれます。スイスの山岳交通機関の充実ぶりは素晴らしいです。これが目が覚めるような絶景を演出してくれます。山歩きは厳しいシニア夫婦でもちょっと頑張れば楽しめると思いました。今回トラベルパスを購入しましたが大正解、スイス鉄道の素晴らしさを満喫し鉄旅の楽しさの一端に触れることが出来ました。
by Jetstream (2023-11-23 21:07) 

スイスの湖水の色合いは我が単細胞の頭では表現のしようがない絶妙な青さが有りますね～　♪♬山の淋しい湖に～が連想されますが結構賑わっているようで・。
この断崖というか険しい道、地震国日本では絶対に有り得ない！
綺麗な花が多いのにびっくりです！
by ＯＪＪ (2023-11-24 09:44) 

こんにちは＾＾
湖の色の美しさに息を呑む思いです。
とても素晴らしい風景ですね♪
可憐な高山植物に魅せられました。
日本にはないお花が多いようですね。
ドルデンホルンのお写真、迫力ありますね。
霧が立ち込めていた時も幻想的でしたが、晴れた時も素敵ですね。拝見できて嬉しいです^^
by いろは (2023-11-24 16:37) 

ＯＪＪさん、　いろんなブルー・グリーンの湖、エメラルドかターコイズ、いろんな色彩の湖、私もどう表現してよいか？です。仰せの通り、地震がないのがいいですね。危ないのは氷河融解による落石、人による落石です。
花も知らない花が多いです。Ｗｅｂ検索しても日本名ではなかなか出てきません。；；

いろは　さん、似た花はあるんですが、咲き具合によって変わるのでなかなか確信がもてません。(笑)　とにかく花がいっぱい、脚が止まります。
最期に幾分晴れ間が広がり、エッシネン湖と残雪の山々の絶景が見れてよかったです。スイスの湖の色彩が素晴らしく印象に残ります。
by Jetstream (2023-11-24 22:28) 

高山植物の花が咲き乱れ、すばらしいトレッキングですね。
by テリー (2023-11-24 22:44) 

美しいですね。
きっとガスが湖面に陰影の流れを作ったりして、実際の目にはさらに美しく見えられたでしょうね。
by テクテクフロッグ (2023-11-25 06:36) 

美しい色の湖ですね、まわりにかすかすの花々、絶景です。行ける人がうらやましいです。
by JUNKO (2023-11-25 19:27) 

あのオーバーハングのところはちょっと恐ろしくて
歩きたくないようなところですね。
by プー太の父 (2023-11-26 14:44) 

とてつもなく美しい湖ですね
この色合いに吸い込まれそうですね。
by 八犬伝 (2023-11-28 21:22) 

テリー　さん、花畑が続き、脚が進みませんでした。!(^^)!

テクテクフロッグ　さん、ガスった湖と山も神秘的ですが、晴れた時のながめは圧巻でした。

JUNKO さん、　こんな湖は稀有です、訪れられてほんとうに感謝です。

プー太の父　さん、　オーバハングのところは落石がないので、むしろ安全でしょう。(笑)

八犬伝　さん、　いつまでも佇んで居たい気分になります。世界遺産に偽りなし、歩く価値見る価値アリですね。海外ツアーも三大峰だけでなくこのような場所を組み込めば新たなスイスの魅力が生まれるでしょう。
by Jetstream (2023-11-30 11:55) 

素晴らしい山の景色の中で、お花畑を見ながら歩くのが
楽しそうです(^^♪
良い旅をされましたね。
by tarou (2023-12-03 21:43) 

tarou さん、どうせ旅をするなら別世界へ、いろんなハードルがありますが、自分ならではの旅づくりが出来て良かったとおもいます。今振り返れば夢の中のようです。
by Jetstream (2023-12-03 22:44)