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スネガのレークトレイル [アルプスの旅2022]

7月8日、本日がツェルマットでの最終行動日となりました。

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最終日はアルプスの雰囲気をのんびりと楽しみたいということで、スネガのレークトレイル(5湖巡り)に決めていました。マッターホルンを眺めながらの山歩きです。(上の写真はステリーゼ湖)



前々日と同じケーブルカーでスネガへ、更にゴンドラでブラウヘルト(標高2,571M)まで上がりました。ここが本日の5湖巡りハイクのスタート地点です。

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前々日に行ったロートホルン(Unterrothhorn)へのロープウェイが背後に見えます。

登山・ハイキングコース方位標識がびっしり。これを見ていたら、もうあと1週間居たくなります。以前説明しましたが、ブルー標識が本格的な登山コース、赤が自転車、黄色がハイキングコースです。

まず最初のレークトレイルはステリーゼ湖へ。

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ダートの車道(マウンテンバイク)の上段にある登山道を進むと、足元に・・・エーデルワイス。この標高でも咲いていました。!(^^)!

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アスター(シオン属)、いろんな種類があるようです。

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この山域でよくみられる花です。クモノスバンダイソウとアスター

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ステリーゼが見えてきました。後景はフィンデル氷河とミシャベル南端の4千メートル峰。右側はフィンデル谷、氷河で抉られた跡が残っています。昔は谷が氷河におおわれていたんでしょう。

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最初のステリーゼ湖、湖面に映るマッターホルン。5湖のなかでは2,537Mと最も標高が高く、一番大きい湖です。ブルースカイでくっきりしたコントラスト、ラッキー!

ここで新潟から来られた壮年のカップルに出逢いました。今は日本の方が少ないので多分、香港か韓国の方と思いすれ違いに「Good Day!」と声をかけたら、「日本の方ですか?」とのレスあり。マスク無しなのでソーシャルディスタンスをとって10分ほど立ち話、話が弾みました。同じくドバイ経由で来られたようで、ジュネーブからシャモニー、さらに前々日ツェルマット入り。ツェルマットではキャンプ泊で自炊。スイスの各地を山歩きし、イタリーから帰国されるとのこと。1日~31日とまる1ヶ月楽しまれるとのこと。日焼けした笑顔満面、とても微笑ましく思いました。お互い無事の山歩きにエールを送り別れました。東京からの便は満席だったようで、中東ルートが活況を呈しているようですね。

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湖を時計回りに辿ります。後方の山はゲーベルホルン、左はダンブランシェ。

次のグリンジゼーに向かいます。

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左はフィンデル谷、山腹を下るトラバースの道からの眺め・・・この世にこんな風景があったのかと思いながらトレイルを進みます。細く谷側に切れているところもあり、登山靴は推奨。

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キジムシロ

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アカバナ

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2番目のグリンジゼー、樹林に囲まれた湖。樹間からのマッターホルンもいいですね。

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南側はフィンデル谷を挟んだゴルナグラート山稜。

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次の湖へ、フィンデル谷のレークトレイルを下ります。

この下りの途中を右に下ってしまいました。このまま真っ直ぐに進むのがトレイル。

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フィンデル川を横切りフィンデル谷を下ります。

途中でおかしいなと思ってスマホのオフライン地図(Lucas Map)をチェックしましたが、地図が欠けてます。オンラインに切りかえてもダウンロードできず。データ通信はNG。別のオフライン地図でなんとか現在地を確認し、冬季リフト駅の地点であることがわかりました。引き返すには登り返しがあり。このまま行くと先のレークトレイルに合流することがわかりましたので、そのまま進みます。

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ここが合流ポイント。谷の上はブラウヘルト駅のようです。逆コースになりますが、このまま登って行けば第三のグリュンゼーへ行きますが、上りで時間がかかります。もう昼過ぎですのでグリュンゼーは断念。

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フィンデル谷を下るジグザグのトレイルを進みます。爽やかな林間コースで樹間からの山や沢の眺めも楽しめます。

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フィンデル川にかかる橋を渡り、スネガ側の山腹を辿ります。

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モスジゼー、フィンデル氷河からの融雪の水をたたえた人口湖のようです。

この湖畔でランチタイムとしました。

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モスジゼーを上がったところから振り返えります。森の中の湖といった感じです。

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フィンデル谷からスネガへの山腹を登り返すトラバースにも花が一杯でした。

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フィンデル谷を見ながら、進行方向はマッターホルン。天空のパラダイスです。マッターホルンや4千M級の高峰、氷河を眺めながら、山腹をトラバース、沢を渡り、樹林帯を抜け、牧草地を歩くレークトレイル 

・・・・・「アルプス病」という厄介な病に憑りつかれそうです。

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ナデシコの花

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ツェルマットの谷を挟んだ向こうにはゲーベルホルン。

爽快なレークトレイルが続きますが、そろそろフィナーレ。

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最後のライゼーです。個々はスネガエクスプレスの駅から近いので、家族連れやツーリストで一杯でした。

トレイル終点のスネガエクスプレス駅に向かいます。

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今回歩いたログです。グリュンゼーをカットして4湖めぐりとなりましたが、最終日のトレイルを楽しむことができました。(ドイツ語では湖のことをSeeゼー)

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どんなところを歩いたのか、GoogleEarthに歩いたGPSログをインポートして、3Dマップ表示して書き加えてみました。いろんなスイスアルプスのエッセンスが詰まったハイキングコースです。ゴルナグラート~リッフェルアルプ、シュヴァルツゼーもいいですが、ツェルマットではこのトレイルが一番アルプスらしい気がします。健脚な方なら、オーバーロートホルンを組み合わせれば素晴らしいDAY HIKEは間違いなし。但し晴天の日を選んでください。

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スネガからのマッターホルン、見納めです。

翌日は、ローヌ谷のシオンという街の近くの小高い丘にあるグリムシュアという村へ移動します。

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コメント 16

ma2ma2

色んな場所から見るマッターホルンを見るのも良い感じですね。
ここから移動するのですね。
by ma2ma2 (2022-09-02 17:51) 

八犬伝

実に綺麗な風景ですね。
逆さマッターホルン
いいなあ。
by 八犬伝 (2022-09-02 20:41) 

tochimochi

素晴らしい5湖、いや4湖巡りでしたね。マッターホルンや周囲の高峰を裾野から見ながらのトレイルは爽快そのものだったでしょう。
帰りたくなくなる気持ちも分かります。
花もいっぱい、アザミやマツムシソウは日本と同じですね。キジムシロはキンポウゲに似てますね。
気になるのは氷河の後退、フィンデル谷を見るといかに温暖化が進んでるかが分かります。何とかここで食い止めたいですね。
by tochimochi (2022-09-02 21:23) 

kuwachan

お花を愛でながら湖巡り。湖面に映ったマッターホルンが素晴らしくうっとりと眺めてしまいました。爽やかな空気を感じながらの山歩きは最高の気分だったことでしょう。これ以上はないというお天気に恵まれましたね。
by kuwachan (2022-09-02 21:30) 

OJJ

登山・ハイキングコース方位標識が無造作に2時間3時間と表示してありますがこの高さを考えると,なめたらあかんで~のコースでしょうね。池に写りこんだ山がくっきりと映えて文句ないお天気だったのですね~羨ましい限り! 花、少しは分るのも有りまっせ~
アルプス病はカメラのレンズ沼より深そうです‥笑。湖はゼーって言うのですね、Jetさんが登り返しを避けられたの納得です。
by OJJ (2022-09-03 06:46) 

ファルコ84

マッターホルンを見ているだけで、ヨーロッパの山に行った気分です
本当に美しい、向こうでは日本の富士山と同じなんですかね。
by ファルコ84 (2022-09-03 08:52) 

伊閣蝶

四つの湖を回りながらマッターホルンを眺める。
最高の贅沢な時間ですね。
鹿も絶好のお天気で、本当に素敵なひと時を過ごされたことと存じます。
やはりマッターホルンの雄姿に目が釘付けとなりましたが、エーデルワイスには心を奪われます。
しみじみ美しい花だなと感じました。
by 伊閣蝶 (2022-09-03 09:41) 

koh925

マッターホルンを遠望しながら、湖めぐり
山岳のスケールはまるで違いますが、富士五湖めぐりのようですね
by koh925 (2022-09-04 08:55) 

Jetstream

ma2ma2 さん、この辺りではマッターホルンが盟主、どの登山道からも見える傑出した山容です。 ハイ、ツェルマットから移動します。

八犬伝さん、雲ひとつないブルースカイ、風もなく湖面には綺麗なマッターホルンが移っていました。
by Jetstream (2022-09-04 20:15) 

Jetstream

tochimochi さん、レイクトレイルはいろんな山歩きの楽しみが詰まっていました。まだ多くのトレッキングコース、未練もありまだまだ居たいです。標高が下がると日本で見られるような花が多く見られます。気象変動による温暖化、困ったもんですね。氷河が後退したあとは岩礫のやま、無味乾燥で殺伐とした風景に変っているのでしょうね。
早くCO2を削減、自然エネルギーに転換しなければいけないです。

kuwachan さん、お陰様でお天気には恵まれました。ツェルマットの市内巡り、山岳博物館を雨天に予定していましたが、その機会はありませんでした。
毎日がとても楽しく過ごせました、天の恵みに感謝です。
by Jetstream (2022-09-04 20:16) 

Jetstream

OJJさん、ハイキングコースならばバリバリの登山者でなくとも楽しめます。但しコースタイムは多分日本の8掛けくらい、1.25倍くらい見ておく必要ありますが、風景や花に溺れるとそれに+++。今回は数時間の歩きがほとんどでしたが、ここはガツガツ歩くより楽しんだ方がいいです。!(^^)! 急登もなく、息を切らすこともなかったです、(笑)
私は「レンズ」のような物欲はなし、心に残るメモリーを増やしたいです。!(^^)! アルプス病にかかったほうがマシですが・・○○○

ファルコ84さん、マッターホルンは富士山か、いや槍ヶ岳と云った感じでしょうね。日本アルプスへ行けば、槍ヶ岳はどこかと探しますがマッターホルンはそんな存在だと思います。アルプスのシンボルですね。
by Jetstream (2022-09-04 20:17) 

Jetstream

伊閣蝶さん、スカイブルーでマッターホルンを見ながらの歩きは贅沢ですね。マッターホルンを取り巻く風景の変化を楽しみながら、次はどんなシーンかと期待を抱かせます。でも、マッターホルン以外にも素晴らしい山々があり、どの方向を見てもアルプスの眺めは超絶感一杯です。エーデルワイス、季節的には6月のようですが標高を上げると7月でも見れるようです。歩き出した途端足下にありました。!(^^)!

koh925 さん、富士五湖巡りもいいですね。ヨーロッパアルプスは広大で奥深いですが山岳交通発達します。日本なら5時間くらい登らなければ稜線に立てませんが、スイスでは楽々です。こんな楽しみ方が出来るのは素晴らしいといつも感嘆します。
by Jetstream (2022-09-04 20:18) 

achami

グリンジゼーに映ってるマッターホルンの風景、去年行った鏡池に映った槍様の写真を思い出します^^
こんなにハイキングコースがあるのなら、あと1週間、いや2週間滞在しても飽きないですよね〜。
by achami (2022-09-04 21:03) 

Jetstream

achami さん、そうですね、鏡池の樹間に映る槍ヶ岳のイメージに似てますね。クライミングコース除けばachamiさんの踏破力ならすべてクリアできるでしょう。まだ、歩きたいコースが残ってます。;;機会には限りがありますので、仕方ないですね。
by Jetstream (2022-09-04 23:22) 

nousagi

周囲が外人さんばかりの海外で
日本の方に出会うとなんだか親近感がわいて嬉しくなりますね。
話も弾むでしょう。(^^)
ハイキングコース、ほんとにいくつもあって
1週間でも1カ月でも滞在して制覇できたらいいですね~
by nousagi (2022-09-10 21:39) 

Jetstream

nousagi さん、こんばんは、日本人の方は少なく、韓国の方の方がずっと多いです。新潟の山好きカップルでしたが、氷河トレッキングをすると云っておられたので、かなりの熟練者なんでしょう。短い間でしたが楽しく会話しました。歩くコースは無尽蔵、余力と懐があれば長く居たいですね。
by Jetstream (2022-09-10 23:39)