ツェルマットを発つこの日も快晴でした。マッターホルンはもう十分堪能しました。(笑)
民泊なので、ゴミ出しは借り手がすることになっています。ビン、ペットボトル、それ以外のごみを分別し、近くのごみ処分場にもっていきました。戸締りを確認し、鍵は郵便受けのキーボックスに入れてPIN CODEの番号をランダムにしてロックをかけます。
E-TAXIを呼んで、ツェルマット駅へ。
カートをピックアップ、スーツケースを積んで乗車。
テッシュへの車窓からはプラトーローザが見えるのみ。ツェルマットに別れです。
ラゲッジカート、車内には専用置場がありロック出来ます。スーツケースには登山靴と食料品で結構嵩張りますが、このようなラゲッジカート乗車方法はとても便利です。スイスの鉄道は車輛もきれいで車窓からの眺めも素晴らしいですが、多くの荷物を持って乗り換えするのは楽ではありません。レンタカーでの移動なら楽ですので、今回もレンタカーにしました。
テッシュ駅に到着。
ターミナル駅で5日分の駐車料金をデビットカードで精算し、車をピックアップ。次の滞在先グリミシュアGrimisuatに向かいます。
テッシュから出る交差点の真ん中にマッターホルンのオブジェがありました。
スイスの交差点はこのようなサークル状になっています。信号はありませんので、サークルに入っている車を優先させて左から来る車がないタイミングで進入し、目的地方面への出口に抜ける。出口では右ウインカーを点灯させます。これに慣れれば運転はスムーズに行きますが、出口がわからなければ見つかるまで周回しましょう。(笑)
ローヌ谷に向かって下ります。アレッチの山が見えてきました。山岳ドライブは爽快です。
フィスプVISPからローヌ谷の国道へ出ます。左側の道路を上がっていくと3年まえに3泊滞在したビュルヘンという山村に行きます。今回は真っ直ぐ進み高速道路をマルティーニ方向へ。
ガソリンスタンド、料金掲示板にはレギュラー2.18フラン、ハイオク2.35、ジーゼル2.29、換算すると約日本の2倍です。元々スイスの物価は高いことに加え、ウクライナ紛争に端を発した燃料費の高騰、世界的インフレ。紛争が長期化する気配です。さらに、日本にとっては更に円安が追い打ち。これがダウンブローのように効いてくるでしょう。無策で困ったもんですね。
ローザンヌ方面へ、シオンまで13KMの地点。5日ぶりの運転ですが、前回3年前に比べるとスムーズです。左ハンドルで「右側通行」と自らに云い聞かせて安全運転します。ウインカーを点灯させたつもりがワイパーを作動させるという失態も少なくなります。(笑)
バレール城とトルビョーン城が見えると、シオンの出口です。
シオンの北側にあるトンネルを抜けてジグザグ坂を上がって行くとグリミシュアGrimisuatという街にでます。
シャンプランChamplanという地区に本日から滞在するアパートがあります。まわりは住宅街、シオンのセンターまで車で10分ほどです。(フランス語はカタカナに置き換えるのが難しいので、誤記はご容赦を)
シオンはバレー州(ドイツ語でヴァリス州)の州都、フランス語圏です。イタリー、フランスと国境を接するスイスアルプスが含まれます、ツェルマットもバレー州です。ベルナーオーバーラント、シャモニーもいいですがヴァレー州の山岳地帯がアルプスのコアではないでしょうか。
アパート前に到着、13時過ぎ。
朝出る前に予定より早く着くので、出来れば入れるようにと電話でお願いしておきました。念のため電話で確認したら、まだ室内の掃除は終わっていないとのこと、結局16時にならないと入れないようです。
この日は土曜日、お店は17時に閉店しますので、近郊のスーパーマルシェをチェックし、シオンの街へ買出しに行きました。MANORというスイスでは有名なデパートです。翌日も日曜日で店は閉店となるのでまとめ買い、ミネラルウォーター、ジュース、パン、野菜・果物、総菜もの、ヨーグルト、ワイン等々。台所用品はすべて揃っているが、ランドリー洗剤は置いてないので買っておくようにとのアドバイスあったので購入。
16時にアパートに戻りました。駐車場はアパート前の指定場所に停めます。
玄関を入ると郵便箱、オーナーのメールボックスを開けるよう指示あり。
ボックスのフタを開けるとキーボックスが奥に固定、キーボックスのフタを空けて事前に知らされたピンコード(暗唱番号)を入れるとロックが解除され、キーを取り出すことが出来ます。これがスイスでの一般的な民泊のチェックイン方法で、ツェルマットでも同様のスタイルです。オーナーとはコンタクトレスで済ませられます。
アパートのバルコニーからの眺め、東面の眺めが見られます。広くていいですが、ワイン畑ばかり。
標高は約700M、エアコンが設置されていないということは真夏でもなんとか過ごせるということでしょう。でも、ワイン畑があるということは比較的温暖な場所。日中はやや暑いですが夕刻になると和らぎます。また日本と違って湿気がなく爽やか、これがエアコンがなくても過ごせる訳なんでしょう。窓を開ければ涼風が入ってきますが、ハエも入って来るので全開は出来ません・・・
アパートはテラスを除き60M2、広々としたLDKと別にベッドルームがあります。トイレも2カ所あり。ツェルマットのアパート(40M2)に比べると料金は約半額、観光地でなく田舎に泊まれば安く上がりますが車は必要となります。
バスルームには、洗濯機と乾燥機が備わっていたこともこのアパートを選択した理由のひとつです。ツェルマットでは地下に共用の洗濯機が置いてありましたが使いませんでした。ここなら気兼ねなくいつでも使えます。早速たまった洗濯物を洗います。
6泊しますが、ここをベースにバレー州の山岳・山村へハイキングに出かける予定です。
裏山はワイン畑の丘陵。あたり一帯は大ワインヤードが広がっています。最初に訪れたラヴォー地区と並び、このあたりはスイス屈指のワインの産地です。
この日買った地元ヴァレー州のワイン、Rives du Bisse シオンの直ぐ西にあるワインヤードの白ワイン、安くて美味しいです。