7月17日 Allmenalp
カンダーシュテーク滞在最後の日、翌日は午前の早い時間にチューリッヒへ向かう予定です。部屋の片づけやスーツケースのパッキングもあるので予備日としていました。朝起きたら天気も良さそう、数時間ほどで戻って来れるアルメナルプ(Allmenalp アルメンアルプとも表示 )まで出かけることにしました。
シャレーからも見えるアルメナルプ、カンダー谷の西側にあります。(左の建物が宿泊先)
駅のアンダーパスを西側に抜けて線路沿いの道を歩いていくとカンダー川にでます。
カンダー川から離れて右に入る道がアルメナルプへの道、清々しい気分の散策です。
途中に石造りのレトロな教会がありました。
大きな断崖が立ちはだかります。この崖上がアルメナルプです。
ゆっくり歩いて30分ほどでロープウェイの駅。崖がクローズアップ、滝の音も聞こえてきます。滝の左上にはスイス国旗が見える、なんだろう?
ロープウェイと云っても7~8名くらいしか乗れない小型のゴンドラです。カンダー川とカンダーシュテークの街が眼下に入り、ブリュームリーザルプの山群も見れます。
ゴンドラのキャビン右手には落差の大きな滝が見れます。
BLSのサイトからお借りした写真です。年季のいった感のある小型ゴンドラです。
ロープウェイ山上駅、アルメナルプ。無人駅なので、下りの場合は呼び鈴を押します。
標高1,723M 。いろんなハイキングコースがあります。カンダーシュテークまで2時間15分、アデルボーデンまでが4時間45分のコースタイム。歩くところは尽きないですね。
アルメナルプのバーグハウス(山小屋)。山には放牧された牛、のどかな風景です。
小屋から少し下ったところにある展望ベンチへ。アルプスを見納めるにはいい場所です。
カンダー谷を挟んでブリュームリザルプの山群が望めます。囲まれた山のくぼんだところが前日訪れたエッシネン湖。湖の一部がなんとか視認できます。左の岩峰はBireビレ標高2,502Mです。
アルメナルプは山々に囲まれた牧草地、多くの牛が放牧されています。西側の尾根はアルメグラート、その中央の山はブンダーシュピッツ2,546M 。コースタイムは2時間15分、とてもその時間ではいけそうもない感じに見えますが日帰りならちょうどいいですね。尾根を越えればアデルボーデンに下ることも出来、帰路はバスで駅前まで戻ってこれます。
アルプスを眺めながらの過ぎ行く時間は心地よさと名残惜しさが入り混じります。
山々を見納めてゴンドラで下ります。
アルメナルプの断崖にはロッククライミングコースがあります。いろんな梯子が付けられています。スイス国旗がゴールなんでしょうか。
滝に沿ってクライミングコースがあるようです。この写真の範囲だけでも8名、滝壺のあたりを渡渉しているクライマーもいます。このあたりから左へエスケープ出来るルートがありそうです。
ゴンドラ山麓駅からはカンダー川沿いに戻ります。右はゲリホール、真ん中のピラミッドのような山がリンダーホルン。その間の谷が初日に歩いたゲンミパスへの道です。
ツーン湖へ流れ下るカンダー川。川沿いにはヒュッテが多くあります。冬はスキーリゾートへ変貌。右のピークはビレ。
カンダーシュテークの街に戻りました。街なかの水場、スイスでは風景の一部になっています。
飲み水としてはOKのようですが、カルキ(石灰)が含まれていますので長年飲み水として飲用すると骨に石灰質成分がついて関節に不具合がでると云われています。スイスでは山中でも生水を飲んだことはありませんが、旅行や登山程度なら問題はないかもしれませんね。但し、場所によっては NO FILTER フィルターを透してないと記されている水場は避けたほうが無難でしょう。
ホテルシュバイツァー、現在はホテルではなくレストランの営業のみのようです。後景の山ビレは街のどこからでも見えて存在感たっぷりです。
オイセレルドルフ通り、ホテルやスーパーマーケットがある目抜き通りですが平日なのか閑静です。
エヴァンゲリッシュ プロテスタント教会。ブリュームリーザルプを背景にした白壁と時計台の尖塔が印象的です。もともと16世紀にマリア礼拝堂として建てられ20世紀初頭にベルンの建築家によって側廊と尖塔が加えられた歴史ある教会のようです。
午後は部屋の片づけ、旅行カバンのパッキング、ゴミ出しをすませました。(チェックアウトの翌日オーナーの奥様からメールあり、「とても綺麗して戴きました。また是非お越し下さい、大歓迎です。」とのお礼のメッセージでした。立つ鳥跡を濁さずですね。)
とても素晴らしいカンダーシュテークの街、見晴らしのいい快適なシャレーともお別れ。名残惜しい気分ですが、翌朝は列車でチューリッヒ空港へ向かいます。