連日、暑い日が続きます。 昨年盆前に北アルプス表銀座の燕岳に登りました。 合戦小屋の冷たいスイカと稜線の涼しさと眺望を求めて、今年も行ってきました。
今回は一泊二日で白馬岳か、大天井岳を登ろうと考えていました。 山の天気予報を見ると白馬岳は幾分不安定。 白馬のあたりは雲にかかっていることが多いようです。 北アルプス南部は晴れということで、 先週登った槍に近いのですが燕岳~大天井岳を計画。
朝5時前に中房温泉登山口を出発し、チョット厳しいけど燕山荘から往復。(先週の槍沢登りに匹敵するキツサ? バテタラ大天井荘で宿泊も覚悟) 翌早朝に下山し、高速渋滞を回避するというシナリオでした。
中房温泉登山口駐車場は、朝までに満車となるので、深夜着。 朝まで仮眠するも、意外に寒くてすぐ寝付かれず・・・。 目が覚めたら6時過ぎという失態。#59122; #59121; 結局登山口を出たのはほぼ7時(06:55)。 シナリオは出発前から崩れました。 (笑)
いきなり急登が続きます。 知らなかったのですが、ここは北アルプス三大急登のひとつ。 標高差約1,300Mを燕山荘まで、コースタイムは4:10。 靴もやっと慣れてきた重い靴、一泊二日の装備でザックも重い。 天気がよく暑い。 少し時間がかかるかな?
第一ベンチを過ぎ、荷揚げ用ケーブルの音が聞こえると、第二ベンチ。 ここで小休憩。 第三ベンチを経て、富士見ベンチ。 今回も富士が見えませんが、常念が見えます。 そろそろ合戦尾根。 ここまでよどみのない急登が続きます。 とにかくマイペースで登ります。
合戦小屋まで7分、 3分の標識。 ケーブルの音が聞こえると開けた合戦小屋に着きました(09:45)。
早速、スイカ1カット頂きます。 たかがスイカ、でもなんとおいしいことか!#59120; チョット高いんだけど、このハイシーズン、猛暑の中を登って、2、380Mにある合戦小屋で食べるのはクールダウンに最高です。 これで頂上までの水分補給は十分。 ハーフカットのサイズもありますが、チョット物足りないかも。
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燕山荘の食材、飲料が豊富なのも、ここのスイカも、荷揚げ用のケーブルのおかげと聞いています。 あのケーブル荷揚げ専用ですが、一人くらい乗れるかも? 本音の冗談です。(笑)
スイカを堪能して(10:05)尾根歩きがはじまります。 三角点のある沢ノ頭に出ると左は大天井岳、 そしてその稜線超えに、 先週登った槍が見えます。
正面は燕山荘、右は燕の稜線。
花々の咲く尾根の右に沿って進むと、燕山荘に到着(11:10)。 合戦小屋での休憩20分を入れて登りは4時間15分、ほぼコースタイム通りです。
山荘の裏手の小山に登ってみると、 常念~大天井からの稜線。 その稜線越えに穂高、南岳、中岳。 そして槍と東鎌、北鎌尾根。 表銀座の稜線には蛙岩、大下りの頭。 気持ちよさそうな稜線が誘っています。
双六、三俣蓮華、黒部五郎、鷲羽岳。 水晶岳、野口五郎岳等の裏銀座の山々、そして立山連峰が一望できます。
天気は持ちそうなので、山荘からアタックザックで行けば、大天井まで往復し6時迄には戻れそうだ。 山荘で混み具合をきいてみると、「そんなに混んでいません。」との返事。 「では一人布団一枚はOKですね。」 と聞いてみると「それは何とも云えません。」 と手のひら返したように否定的な、矛盾する回答。 とにかく詰め込むだけという状況。 この時期がピークになるのは当然で、混むのは仕方ないのだが・・・(午後からも登ってくる登山者の多さを考えると、云えないんでしょうが、過去のデータからもある程度はわかると思います。)
という訳で、燕山荘での宿泊は止めて、ベンチでのんびりと昼食。 燕岳を往復し、夕方までに下山することにしました。
花崗岩の奇岩が林立する中、白砂の山頂への道を登っていきます。
穂高~槍をバックにした イルカ岩! イルカそっくり!#59120;
窓がある花崗岩のオブジェ。 窓越しに燕岳、燕山荘が撮れます。(槍はチョット無理でした。)
林立するナイフのような岩峰。
この稜線にはコマクサが一杯咲いてますがが、チョット遅し。 枯れコマクサになっています。(ピントも外れ)
頂上からは、立山連峰、そして剣岳が見えます。 見事な大展望です。 もっとも早く表銀座の稜線に立てて、眺望は一級品。 燕岳も特徴ある美しい山。 これが百名山に入っていないのは?(今人気投票したら、必ず新百名山になるでしょう。)
燕山荘に戻り、14:07 この素晴らしい眺望に後ろ髪をひかれながら下山。 今度はスイカの季節を外してこようかな。 でも、合戦小屋のスイカの味は一度食べるとやめられそうにない。 (笑)
花もきれいです。 でも、ピンボケ、接写が下手なようです。 (笑)
中房温泉登山口には16:37 下りは2時間半。 登山口でかき氷を食べたかったが、地場の水を使った氷が在庫切れ。 帰路、穂高温泉#59127;にゆったりと浸かり、 信州そばで空腹を癒して、 家路へ#58974;。 夏の一日が終わりました。
昨年の燕岳山行記事は: ここをクリックしてください。