名栗・有間ダムから渓流釣り場を過ぎると、林道へのゲートがあります。
ゲートは開放されていますが、 白板に小さく掲示。
7.5KM先土砂崩れで通行不能(冬季は凍結でゲートが閉鎖されていると思います。)
通行禁止とは書いてありませんので、行けるところまで行って
みようと、林道を進みました。
ほぼ9割以上は舗装路ですが、小さな落石もいたるところに
あります。
ワインディングロードを登ってどんどん高度をかせぎます。
7.5KMほど進んだ地点に小さな土砂崩れの箇所がありますが、問題なく通過できました。
有間山稜にそった東側の道の終点が有間峠です。
東を見下ろすと名栗湖と関東平野。
秩父側へ下る道はゲートがおりています。 山稜に沿った林道へのゲートも同様に閉まっています。
車が路肩に5台程度駐車できそう。 この時点では、私が最初のようです。
峠には7時前に着いたのですが、ラジオで淡路島を震源とした強度の地震の報道が気になり、しばらくニュースに聞き入っていました。 どうやら、あの阪神大震災のような大きな被害はないよう。(被災された地域の方には心よりお見舞い申し上げます。)
ひとまづ安堵して、7時40分頃有間峠を出発。
ここからの標準コースタイムは蕎麦粒山までなんと1:50。 奥多摩の川乗橋から鳥屋戸尾根からは3時間くらいかかりそうです。 それに比べると峠からは最短のショートカットコースです。
林道を十数分いくと、右手に
蕎麦粒山 川苔山方面と書かれた小さな標識があるところを登っていきます。
雪道用の革靴からスリーシーズンの軽量Sportivaに履き替え、足取りも軽く感じます。
見通しの開けた中腹の小山にでると、送電線鉄塔(東電51号鉄塔)があります。
ここの鉄塔からの見晴らし、 なかなかいい。
北東には浅間山。 あれーあんなに雪があったのかな?
北は上州の山、日光連山がおぼろげに望めます。 行く手には間近に日向沢ノ峰と県境尾根。
有間峠から45分ほどで日向沢ノ峰への尾根分岐にでました。
ここから西へ蕎麦粒山への尾根を辿ります。 見通しのよい気持ちのいい尾根歩きが続きます。
南側にくっきりと富士山がみえますが、木の枝が邪魔。 ここまで、誰とも出会わない静かな歩き。
蕎麦粒山1,472Mへは9:10。
この山頂は木々に覆われ、かろうじて枝の間から富士が望めますが 新緑の葉がつく頃になると展望はのぞめないかもしれません。
予想はしていたが、余りにもあっけなく蕎麦粒山。 このまま、折り返しては物足りない山行になってしまう。
川苔山へ行くか、それとも天目山か? 今日は富士山がみえる、 やはりあの悪名高き天目山へ足が向いた。
仙元峠を過ぎると、三ツドッケが見えてきた。(真ん中のピークが天目山)
一杯水への道へは進まず、地図上にない三ツドッケへの尾根を直登します。(1ヵ月前に間違えて下ってしまったところです。)
途中で一杯水避難小屋からの道にでます。 ここは意外と時間が掛かってしまいました。
最初のドッケを超えます。 ドッケの北側はまだ雪が残っています。
最後の急登を登ると 天目山1,576M頂上10:30。
期待に違わぬ開放感のある山頂。 雲取山まで続く石尾根がいい感じ!
チョット霞が出てきましたが、 鷹ノ巣山の左に富士山↑。 東は蕎麦粒山↓。
やはり、奥多摩一のパノラマビューです。 #59120; でも、この景観をあまり喜ぶと、叩かれますので ここで止めておきます。 (笑)
食事をすませて折り返しです。11:10
帰路、仙元峠から手書きで
巻道と書かれたルートを辿りました。 ところが、この巻道は細くて崩れています。 一部雪が残っていますが、この日は誰も歩いた形跡はなし。 凍結時は、この巻道は危ない。
とんでもない道を辿ってしまった。#59123;
蕎麦粒山南の分岐にでましたが、 地図でみるとそのまま行くと踊平に出てしまう。 大回りして有間山分岐(日向沢ノ峰尾根分岐)にでるか、途中で藪漕ぎして分岐に這い上がるかしかない。
仕方なく蕎麦粒山へVの字に登り返しました。#59124;
注: この巻道は尾根の稜線(一般登山道)の切れ込んだすぐ真下をトラバースしているので、距離的にメリットはあまりないと思います。 踊平へ抜けられる方も、いったん尾根道を蕎麦粒山頂へでて下った方が正解と思います。ここからは順調に有間峠へ13:55到着。 以下がこの日のトラックです。
<私のコースタイム>
有間峠7:40 東電鉄塔8:05~8:10 日向沢ノ峰尾根分岐8:25~8:32 蕎麦粒山9:10~9:15 天目山10:30~11:10 蕎麦粒山南巻道分岐12:25 蕎麦粒山12:35~12:40 日向沢ノ峰尾根分岐13:05~13:15 東電鉄塔13:25 有間峠13:55
体調はまだイマイチですが、この距離ならなんとかダマしダマし 踏破できました。
奥多摩側か秩父側へ下ればおもしろいコース取りが出来そうですが、 車でしか行けない峠なので ピストンするしかありません。(タクシーで行ってくれるかどうか?)
マイカー登山者の悲しき定めですが、 それでもこのコースは長沢背稜への最短コースで標高差もわずか、 見晴らしのいい山稜、アップダウンもあり 十分楽しめます。