今回の西日本への山行、 雨が予想された日は休養日で、それ以外は晴れか曇り。 天候に恵まれた。
予備日2日を残し、最後の山、恵那山に向かった。
My Truck:
#58974;中央道上り・園原ICで下ります。 恵那山トンネルを抜けたとたん、直ぐ出口です。
花桃の里を通り、広河原駐車場へ7時過ぎに到着。 実家から2時間程だ。
GW連休後半の初日、 駐車場はほぼ満車。 一台分スペースあり そこへ駐車。
天気予報は晴れ、 青空が広がっている。
高速道からみた恵那山は頂上部が積雪、 アイゼンは4本爪の簡易アイゼンを選択。
前夜駐車場に到着されたというお隣の広島から来られたご夫婦、 ヤマレコをみてアイゼンは持ってこなかったとのこと。 大丈夫かな?
今回遠征の山は、どこも長時間の歩きではないので、 22LのOspray Talonという750Gの軽量ザックを購入。 これを使うことにした。 マイカー山行のメリットは、 登山口で状況を判断し装備を取捨選択できることである。 その日の最悪のレベルを想定しつつも、 取捨選択し軽量化。
GPSをONし、ゲートの横のポストに登山届けを投函、 7:40過ぎに駐車場(1,150M)を出発。
広河原の登山口まで、峰越林道(舗装路)を歩かされます。
途中 大きく崩落したところがあり 岩石が道路にはみ出しています。 危ない!
更なる崩落の危険性もあり、広河原まで車での乗り入れが出来ないようです。
トンネルを抜けると程なく 登山口(1,266M)8:15前。 黒沢に架かる木橋を渡る。
急登がはじまります。 樹林帯のなかをつづら折りに南に向って 尾根筋に登っていきます。
残雪がところどころある。
9:25 - 5/10の標識(標高約1,700M)を過ぎると、尾根は南西に折れて、
稜線に出ると南アルプスの南部が視界に入ります。 いい眺めです。#59120;
ここから残雪の稜線が続く。
笹原を進んで 振り返れば南アルプスの北から南までのパノラマ展望。#58942;
高度を上げると、 背後の視界が広がり 木曽御嶽山。
乗鞍岳。
乗鞍の先には 北アルプス南部。 奥穂高~前穂の吊尾根、 東鎌尾根~大天井岳、 燕岳? 常念岳? 蝶ヶ岳?がなんとなく見えます。
稜線の残雪も多くなり、急勾配となりますので アイゼンを着けます。
ここで立ち往生して引き返す若いカップルがいました。 格好は山ガール、山ボーイ。
でも、アイゼンを持ってこなかったとのこと。 「 またリベンジします。」 と 半泣き状態で下って行った。
駐車場でお隣に居合わせた広島県からのご夫婦、 アイゼンなしで大丈夫かと気になりました。
(結局「7合目手前より上に登れずリタイア。」と下山時お聞きしました。 なんとお気の毒なこと。 熟練者・健脚が多いヤマレコメンバーの記事は割り引いて受け止めたほうが賢明です。)
残雪の稜線は急登で、雪がやや緩んで上りにくい。 ここはキツい。
下山する方が右の樹林帯(夏道)からつめた方がいいですよとアドバイスあり。 途中で夏道へトラバース。
樹間なので登りやすいですが、 日当たりが悪くカチカチに凍結している岩場があります。#59122;
ここは4本ではちょっと不安でしたが、 ゆっくり刻みながら登ります。
7/10の標識(10:04)を過ぎると道は北西に折れ、 残雪の樹林帯となる。
丸っこい山頂がかすかに見えますが、この区間の登りは思ったより時間が掛かる。
最後なだらかな道を進むと、恵那山の標識。 (11:10 広河原登山口から約3時間。)
ヤグラの展望台、 恵那山神社奥宮の祠もある。
なんだ、この標識は?
東濃森林管理署の標識は恵那山 2,190M。
その上に赤丸の標識 日本百名山 恵那山 2,191M。 ← これは後付らしい。
この近くに一等三角点△があるはず。 雪に埋もれているようです。
ここは聞いていた通り、木々に囲まれ見晴らしはありません。
展望台がありますが、 展望台に登っても木々が視界を遮っています。
展望のない展望台。 (笑)
ここで休憩はとらず、もう少し先にある避難小屋に進みます。 10分程で着きます。
山頂?のすぐ麓に避難小屋。 そしてその裏にある岩の高台が絶好の展望地。
とりあえず高台にザックをおろして場所を確保。 GPSだけを持って北西の山頂に向かいます。
途中祠があります。 一等三角点△から三つ目です。 更に進むと小山らしきところが▲と重なります。 標高も2,191Mを示しています。
標識もないので、もう少し先に行くとまた祠を見かけました。
北側の展望が開けますが、この先はくだっているので折り返します。
GPSが再び2,191M前後を表示し、▲の上を指しています。
このあたりが恵那山山頂のようですが、 なんの測量点も標識もないので確認できません。
私のGPSには国土地理院の9千分の一の地図を切り抜いて入れてあります。
恵那山には三角点が置かれたいわゆる山頂△2189.8mと、
最高点▲2191mという二つの山頂が存在するようです。
一般的には、多分一等三角点△と奥宮のある地点がハンティングポイントなのかもしれませんが、極めて惑わせる山頂です。 約一年前に登った上越の
巻機山(←クリック)を想いだしました。 あの山頂と状況が酷似しています。 (笑)
そんなことはさておき、避難小屋裏の岩の高台に戻って、ランチ休憩しながら中央・南アルプスの展望を楽しみます。
ここからは南アルプス南部がよく見えます。 如何せん この山域に百名山は5座ありますが、脚を踏み入れたことすらありません。 どの山もアプローチが長そうです。 今回登った5山の数倍のキツさはありそうです。 +山小屋連泊が苦手な私には 超難関にちがいありません。
地図を出して山座固定してみると、 伊那谷を挟んで
荒川岳、 赤石岳、 聖岳、 その南が光岳だが・・・ おや~
なんとその間に お~、 富士山の頭が見えるではないか! #59120;
標高二千M余の恵那山では 三千M級の南アルプスに遮られて見えないだろうと思った。
丁度、聖岳と光岳と間の稜線越しに見えた。
こんなに展望があるとは思いもしなかった恵那山。
(三角点の標識で写真を撮って帰らないで、ぜひ避難小屋裏の高台までぜひ脚を延ばしてください。)
そして中央アルプス主要部。
昔私が過ごしたふるさとは 百名山がひとつもない県ですが、 西に伊吹山、 北東に木曽御嶽山
そして、東に恵那山が見えました。
よく通る中央道と恵那山トンネル、 いつも見るだけに終わっていた恵那山。
いつか登ってみたい山でした。
ようやく登れました。
*登頂記念のショットは露出OV、設定を戻し忘れ。登ってみた感想は、 なかなかいい山。 なぜかほっとしました。 #59120;
下山の帰路は、花桃の里~、最後は昼神温泉に入ってきました。
入浴後、 体重計に乗ってみた。 ガッカリ!#59123;
遠征前と変わらず、 体重は65KG近く。
一週間で5つも山を歩いたのに、体重は減っていない。
ほぼ適正体重の範囲内だが、もっと身軽にしたい。
今回遠征の山はそれ程キツいコースでもないし、 長時間の山歩きでもない。
下界で当地のおいしいモノを食べたり、立ち寄る先で間食をしていてはダメだ。
もっとハードなコースを歩き、山小屋の素食を食べなければ減らないのか。
味噌カツを食べたいと思ったが、 翻意して天ざる蕎麦にした。
・・・・・ 天ぷらは余分であったかも。