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#58974;深田記念公園の駐車場までは、路肩にすら雪もなくまったく問題なし。
女岩経由のコースで行こうと思ったが、やはり見通しのよい南尾根コースにしました。
登山道も雪が多いと思ったら、ごくわずかで簡易アイゼンすら使わなかった。
フリースもダウンもザックにいれたまま。
南アルプスと甲府盆地を時折ふり返りながら登山口を出て2時間10分、
頂上に上がった時は誰もいなかった。 #59120;
いつも通り浅間山の頭、瑞牆~金峰山~国師・北千丈と云った奥秩父の山、
大菩薩、富士山、南アルプス、 入笠山越しに乗鞍岳、南八ヶ岳 と360度の展望。
スッキリした青空でもない、それ程寒くもなく風もほとんどないのに遠く北アルプスの槍穂が見える。
いつも思うんですが、あと300M標高が高ければ アサヨ峰越しには仙丈岳、鳳凰三山越しに白根三山がそろって出現する壮観なパノラマ。 さらに悪沢岳、赤石岳も鮮明に、 西は八ヶ岳全山が連なる、 北は浅間山のより大きな山容が見れる2千Mの超展望の名山となったかも。 ひょとして百名山にノミネートされた?
そんな妄想も、次から次へと登ってくる登山者の喧騒で吹っ飛んだ。 (笑)
帰路は「深田久弥先生終焉の地」の石碑の前で合掌。 彼が最後に見た山は多分金峰山だったでしょう。
見納めておこうと百名山のいくつかを眺めに山頂に向かったのではないか? とすら思えます。
女岩への分岐へ。
このまま女岩経由の一般道を下っても、印象の残らない山行に終わるだろう。
天気もOK、凍結もなし、視界もよし。 下調べしたプランどおり、女岩へ下らずそのまま”東尾根”へ直進。(尾根の名称はわかりませんので、東尾根と勝手に呼びます。)
小ピークまでは雪の尾根、北東側は切れ込んでいます。 登山靴の跡はなし。
ケモノ(鹿?)の足跡と落し物のみ。 この山域にはクマも出没するようですが、クマの足跡ではないようです。
途中尾根がリッジ状になり”通行不可”の掲示があるところから右(西)に少し下りてトラバース気味に巻く。
ところが急斜面になっているのでブッシュの間を尾根に戻ろうとするが、結構キツイ。#59124;
*下から撮った写真です。一部尾根が広いところは反対の沢側(東)に入り込む不安感から西側を辿るが、切れ込んだところがあるんでブッシュの登り返しをして尾根中央部に戻るという繰り返し。#59124;
ここは出来るだけ尾根のセンターを歩くのがよさそうだ。
切り立った左は怖い、右にいったら登りかえすのが大変。 どっちへ行ってもアブない。(笑)
点と点を線で辿りその先を見通し潜在的な危険を察知することが必要である。
また木を見て森を見ずなんてことわざもある。
山登りは奥深く いろいろと教えられるし、面白い。
山のベテラン、先輩諸氏はこんなことを長年にわたり経験を積まれている。 また相当のパワー、胆力と判断力を要する。 改めて敬意を表します。
尾根は細くなり、なだらかで歩きやすくなり緩やかになります。
どこかで右の沢に下りなければなりませんが、右(西側)は急斜面なんでとにかく尾根を下る。
数か所小さな赤テープがありました。
地図には東尾根は破線すら描いてありませんが,ヤマレコで下られた方の記事がありました。
今回は念のため国土地理院の1/9000地図と ログをGPSにアップロード。
尾根の末端に近づいたようです。 ここで初めてGPSを見ました。
アップロードしたトラックは尾根の末端からそのまま真直ぐ急坂を道路まで下っているが、地図をみると末端から西側へおりたほう緩やかで近道となりそうなんで、ここで西側をジグザグに下りました。
正解だったようです。 道路が見えた時は、ホットしました。
落葉した樹間から見通しがきくこの時期の尾根だからできますが、見通しのきかない季節、気候や地形では踏み込めません。
ところで、上りの取付き地点はどのなんだろう? と振り返ってみました。
尾根に上がるまでは急登。 ここを登るのは意外にキツイかも。。。
頂上から駐車場まで1:45。 歩行時間は短い山行でしたが、久しぶりに山歩きをしたという実感!
ログは一見きれいなトラックですが、拡大してみるとジグザグです。
山登りは楽過ぎると物足りない、キツすぎるのもご勘弁。 勝手なもんです。 (笑)
自分の身の程をわきまえて、程ほどにチャレンジし、楽しんで歩くことが 山歩きを長く続けられることになるんでしょう。
自己を過信し、調子に乗ってイケイケでいったらとんでもないことになる。
やはり山への畏敬の念をもって 謙虚な心構えで臨むべしと自戒。
”驕るものは久しからず” そういえば~、下界では・・・・・。