シルエットをみると富士山にそっくり。 火口も大きく見える。
登山口は東西南北4カ所、 どの登山口から登っても大差はありません。
半月湖からの比羅夫登山口も考えましたが、西側から登るんで午前中は風を受けやすいとの判断。
結局 南から登る代表的な真狩登山口からのぼることにしました。
真狩へ向かう途中のニセコ大橋も朝靄のなか。
5:30 真狩コースの登山口 羊蹄自然公園の駐車場は7割くらいは埋まっていました。(この日は休日)
羊蹄自然の家にはトイレ、洗い場があります。 水場はコース途中にはありませんので 必要な方はここで補給しておく必要あり。
登山口はキャンプ場内の舗装路を進んだ奥にあります。 山頂も見え、天気は良さそうです。
ここの標高は370M、山頂は1,893M。 標高差は1、500M以上。
ガイドブックのコースタイムは上り300分、 下り230分 計530分 約9時間。
山容は富士の如く美しい円錐型で、ルート図をみるとほぼ直登。
私の苦手なタイプかも?
避難小屋しかなく、 基本的には日帰り登山なんで 決して楽な山ではありません。
ダケカンバの林を進みます。 途中防火帯があり 急登が1合目から続きます。
4合目からは雲海にかかったニセコ方面が望めます。 風もなく、思ったより暑い。
結構キツイ上り。#59124; 半月湖から登った方が良かったのかな?
5合目、 ここまで2時間弱。 淀みのない登りが続きます。 #59124;
樹林の切れ間からは、時折 洞爺湖が見えてきます。 晴れてはいますが霞がかかっています。
つづら折れになった急坂の登ります。
7合目を過ぎ もう少しジグザグの坂を登りきると ガレた火山礫のトラバース。
だんだん展望が開けてきます。 このあたりから、風も出てきました。
小山を上り切ると再び低木樹林帯、 岩がごろごろした道になり、 9合目の標識にでる。
ここは避難小屋への分岐でもあります。 御来光を見るために泊まる方もいらっしゃるようですが、水場がないのが難点かも。
小ピークにでると山頂への標識があり、 火口縁も真近です。 洞爺湖がまた見えます。
ふり返ると、避難小屋、 その稜線の向こうはニセコの街とニセコアンヌプリ。 スキーリゾートで有名です。
以前ニセコのホテル日航(現在のニセコノーザンリゾート)に泊まった時、ホテルからの羊蹄山の眺めは印象に残りました。 アンヌプリ山頂からの羊蹄山はきっと素晴らしい予感がします。
ようやく外輪山の縁にでました。 時計回り(左手)だと比羅夫コースからの火口縁に合流し山頂へ、反時計回り(右手)だと岩場経由で山頂へでます。
スケールの大きなカルデラ火口です。 最後の噴火は5~6千年前と云われています。
山頂は ほぼ真向いより30°ほど右のピークです。(上の写真、右端から1/4あたりにあるピーク?)
南には洞爺湖、 カルデラ湖と中央に浮かぶ中島がのぞけます。
右手の岩場経由で山頂に向かいます。 外輪山なのに、これだけでも一つの山という感じです。
山頂が見えてきました。
山頂の手前で稜線をふり返ると、岩場・・・ なだらかな火口縁の稜線歩きをイメージしていたんですが 大違いでした。
羊蹄山 山頂1,898M。#59120;
比羅夫コース、 京極コースからの登山者も含め にぎわっています。 登頂写真は順番待ち。
外輪山の縁を一周します。 もう一つのピーク真狩岳を通り 北山へ。
真狩コースの分岐とはほぼ正反対の縁にきました。 スッキリとした空なら利尻山まで見れる?はず。
山頂の北側の縁は歩きやすい道です。
真狩への分岐で、 火口を見納め。
真狩コースを下ります。
まだらになった紅葉が綺麗です。
リスを多く見かけました。
下りは結構急坂に感じます。 とにかく長~い下りが続く・・・・
これ ダケカンバ?の群生。
14:40 登山口に戻りました。 6時過ぎに登山開始から約8時間半。
数日おきに登り続けていたんで体が慣れて なんとか登りきれましたが、 いきなり登ったらこの山はキツそう。 楽をさせてくれる百名山はなかなかないですね。
やはり標高差1,500Mを超える日帰りは生易しくないです。
山容は成層火山(+カルデラ)タイプの富士山に似ていますが、 富士山の上部が無機質な様相を召せているのとは異なって 外輪山の近くまで樹林、植生があり 登山道自体は歩きやすい。 火口縁の岩登りもおもしろい。
そして、 登り終えたら 不思議とキツサが残らない(忘れる?)という奇妙な感覚はいったいなんでしょうね。
キャンプ場の東屋で羊蹄山を眺めながら休憩しながら・・・
この日の宿をネットで検索。
安い宿は素泊まりが多い、 温泉#59127;付きの宿はないか?
・・・・・ 見つかりました!
近くにある羊蹄山の湧き水。 看板をみると 真狩は ”細川たかしのふる里” なんですね。
ここで水をくみ コンビニでサラダと煮物を買ってキャンプ場へ戻る。
16時過ぎ、チョット早いがキャンプ場で夕飯。 今回の旅で初めての自炊です。
アルファ米の白飯にレトルトのカレーライス。 それでも美味しく感じました。
予約した洞爺湖湖畔の天然温泉付宿に向かいます。
古い宿で素泊まりですが・・・・ なんと@3,500円。
今回最後の宿ですが 一番安い。 それでもかけ流しの天然温泉#59127;、10畳以上の広い部屋。
設備も古く 階段もきしむ音。 でも車中泊に比べると天国です。
#58994;ながら 宿の窓から湖畔を眺めると、花火大会#59130;・・・・・
秋の洞爺湖に夜が更けていきます。