7月4日 阿寒岳の主峰 雌阿寒岳1,499Mへ。
今年の北海道遠征の手はじめは 道東部中央にある活火山です。 雌阿寒岳の近くに阿寒富士(1,476m)、少し離れて雄阿寒岳(1,371m)がありますが、 日本百名山としてのハンティングピークは最高峰であるこの雌阿寒岳(1,499M)です。
7月4日 阿寒岳の主峰 雌阿寒岳1,499Mへ。
今年の北海道遠征の手はじめは 道東部中央にある活火山です。 雌阿寒岳の近くに阿寒富士(1,476m)、少し離れて雄阿寒岳(1,371m)がありますが、 日本百名山としてのハンティングピークは最高峰であるこの雌阿寒岳(1,499M)です。
前泊した足寄から レンタカーで約1時間で雌阿寒温泉へ。
登山者・観光客用の駐車場とトイレは約二百メートル先にあります。
雌阿寒岳登山口はこの案内標の手前200M。
ここが登山口、 登山届に記入。 この日は登山者も多くなく 熊出没地域なんでやっぱり気になります。 丁度同年輩の単独の方がいらっしゃったので、一緒に登ろうということなりました。 道内の方ですが、雌阿寒岳は今回初めてとのことです。
3合目あたりまではこんな深い原生林が続きます。 エゾアカマツの森です。 急登はあまりありませんが、淀みのないジグザグの上りが続きます。
低木帯からハイマツ帯となり 曇天下ですが展望が少しずつ開けてきます。
4合目を過ぎると雌阿寒岳の火口縁?が見えてきます。 登山道の脇に目をやると・・・
活火山なんで、あまり高山植物は見られないだろう思っていましたが、いろんな花が咲いてました。
マルバシモツケ。 あたりに一杯咲いてました。
メアカンフスマという花のようです。
メアカンキンバイ。 防水コンデジのマクロなんで撮り映えしませんがご容赦を!
見下ろせば原生林の樹海、 そしてオンネトー。 曇天でガスっているため、エメラルドブルーと云われる湖面が映えず。
月世界のような荒涼とした景観。
ようやく8合目。 このあたりから急登。
この先の火口縁稜線(外輪山)が9合目。
9合目から火口縁稜線へ、 右手にはポンマチネシリ火口、赤沼。 ゴーゴーと音を立てて噴煙が立ち上っています。
もうすぐ頂上。 火口縁の内側は切りたっていますのでロープが張ってあります。
雌阿寒岳山頂に到着。 +1
中マチネシリ火口、 その先の雲の切れ間からは阿寒湖。 残念ながら天気予報通りで、遠望はまったくききませんが 晴れていれば 大雪山系、 日高山脈、 摩周、 知床の山が見えるハズ。 せめて他の山からこの阿寒岳をみれたら・・・・
火口底の赤沼。 今にもぶくぶく吹き出しそうな不気味さ。 地球は生きていることを感じさせます。
南には阿寒富士。 元々のプランは火口縁をまわって阿寒富士を往復してオンネトーに下る予定でしたが、昼ごろから天気が悪化するという予報。 雨は必至なので、山頂から雌阿寒温泉へ下ることにします。
やはり3合目あたりから雨が降ってきました。 レインジャケットとザックカバーをつけて下山。 登山口に着くころには雨は上がっていました。 野中温泉の湯量豊富な硫黄泉、露天風呂に浸かってリフレッシュ。
私のコースタイム: 雌阿寒温泉登山口 5:55 雌阿寒岳山頂 8:10 ~ 8:50 登山口 10:30
札幌管区気象台は14日、十勝岳と雌阿寒岳で小規模な火山性地震が増えていると発表した。ともに直ちに噴火する兆候は見られないが、「火山活動に変化があるため、今後の推移に注意を」と呼びかけている。 雌阿寒岳でも13日午後3時ごろから、火口付近のやや深い所を震源とする地震が増え、13日は82回、14日は午後6時までに95回に上った。十勝岳、雌阿寒岳とも地下のマグマ活動を示す火山性微動は発生していない。気象台は5段階ある噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)に据え置いている。
帰路オンネトーに寄りましたが、天気予報通り曇。 雌阿寒岳は雲に覆われて 湖面もエメラルドブルーにならず。
この日の天気は織り込み済み。 実は最初に登ろうとしたのは今回の最大の難関、トムラウシ山でしたが この日の天気は良くなく、 翌日が晴れの予報。
急遽予定を変更し、順序を入れ替え。 比較的登りやすい雌阿寒岳をこの日にクリアして 難関のトムラウシは天候が回復する翌日に変更しました。 昨年のように一筆書きで巡回しようとしましたが、初っ端から非効率な山旅になってしまいました。
北海道への往復の移動日を除くと6日間、 登る山は4座ですべて日帰りコース。 移動と予備日は2日間ですが、 天気もあるんで無理はせず。 最悪の場合 トムラウシと羅臼岳だけは登っておきたいとの目論見でした。
登山口であるトムラウシ温泉へ向かいます。 路面を見るとかなり雨が降ったようです。
トムラウシ温泉の手前10KMくらいから、未舗装路。 パンクしたら万事窮すなんで、ゆっく~り走行します。
トムラウシ温泉から更にトムラウシ登山口まで約10KM、道幅は更に狭くなり凸凹道。 ここは夜間走行はお奨めしません。 また友人からは、小屋もなく日帰りしか選択肢のないコースなんで前日に登山口へ入って前泊し、早朝に出るようアドバイスがありました。 (友人はなんと早朝3:30に出発したとのこと)
暗くなる前に登山口到着し、夕食を済ませました。 空が赤く染まっているようなんで、天気は良さそうです。
でも雨上がりで登山道がぬかるんでいそうなことと、暑くなりそうなのが気懸かりです。
それにしても、この登山口、 トムラウシ ”短縮登山口” と呼ばれていますが、なんかカッコ悪い。 トムラウシ温泉からスタートすると余分に往復約3時間かかり、 休憩なしのコースタイム約14時間となってしまう。 私の脚力では日帰り圏外となってしまう。 カッコ悪い名前の登山口だが、私にとってはありがたく敢えて甘受しよう。(笑)
それでも、往復のコースタイム約11時間。 やはり小屋のない同等の歩行時間で日帰り最難関と云われる平ヶ岳が思い起こされる。 バテはしないか? アップダウンも雪渓もある。
不安はよぎる。 でも、頑張ってみよう。 トムラウシへ!