トムラウシ山 山頂、 360度のパノラマです。
まず目に飛び込んでくるのは、
なんといっても 北に見える残雪の大雪山が素晴らしい。 左端の旭岳から間宮岳、 北海岳、 白雲岳。 トムラウシから化雲岳への岩稜の尾根、 さらに天人峡へ下るは稜線は北海道らしい広大さが感ぜられる。
ここからの十勝岳、 美瑛岳の眺めも秀逸。 トムラウシ山が大雪山系の交差点であることが実感でき、 大雪の奥座敷と呼ばれるのも頷ける。
トムラウシ南峰越しには東大雪山系、 日高方面は雲にかかっているのが残念。
防水コンデジで山頂から動画で撮ってみました。 ブレている上 レンズがお粗末で歪曲してますがご容赦を。
腹ごしらえしながら、 山頂の空気と展望を楽しめる様になりました。
バテた私を分岐手前で追い抜いて行った山ガール、 埼玉と横浜からこられたお二人 大感激のようです。 三連休にポロシリを新冠側から登る予定をしている健脚のようです。 私に、「やっぱり百名山巡りですか? いくつ登ったんですか?」 と揶揄的に聞かれました。(笑) → 「この山で ようやく XX座目です。」 山ガール様も啞然(@_@;)。 → 「もう少しなんですよ。 でも厄介な山が残っていてね。。」 → 「頑張ってください。」 (笑)
下山のデッドラインは 11:30 と決めていたが、 下りも2カ所大きな登り返しがある。 11時過ぎに下山を開始した。 こんなキツイ思いをした山はもう来ることはないだろうと思いながら。。。 名残惜しさも湧いてくる。
トムラウシ分岐からトムラウシ公園まで沿道の花と 展望を見下ろしながら下ります。 午後にかけてガスってきましたが風もなく穏やかです、 が 念のためジャケットは着けたまま。
上りのあの強風と寒さは一体なんだったんだろう。 下りはなんとなく楽しく 沿道の花がしっかり目に入ります。 やっぱり、上りのパワー不足が 難関の山では 見事に露呈したんだろう。
エゾシャクナゲ
よく見る花だけで、名前を知らない花。 ミラーレス一眼は車に置いてきましたので、 コンデジのマクロで撮りました。
エゾハクサンイチゲ?
チシマキンバイ(ミヤマキンバイ?)
トムラウシ公園上まではお花畑が続く。 キバナシャクナゲの繚乱。
エゾハクサンイチゲ
山の花って似た花があるんですが、 よく見るとちょっと違うんですすね。
メアカンキンバイ?
? 知らない花
群生ですが、知らない花。
トムラウシ公園はこれから、もっといろんな花が見られるでしょう。
トムラウシ公園の標からの登り返しは思ったより楽でした。
前トム平から雪渓へ下る岩石帯の下りは事故が多発するようですので、慎重に下ります。
雪渓の下り、 標高差200Mの急斜面なんでコケたら止るのは大変です。 でも、、先行の方は駆けて下りて行きました。
コマドリ沢分岐から、再び登り返し。 標高差は約100M、ここが帰路で一番キツイところ。
なんとか20数分で登り返すことが出来ました。 一息入れ、 樹林の上を覗くと前トム平からケルンへの稜線。
ここからはもう登りはありません、 後は下りのみでほっとするところです。
樹林の間からは、 まだトムラウシが見えた。 アングルが違うと山の形状が大きく変わる。 ここでいよいよ見納めです。
カムイ天上からは展望もなく、 面白みのない下り。 緩斜面ですが、 健脚派はここも飛ばしていくようです。
あとは登山口まで半乾きの泥道をひたすら下山するだけです。 でも、急がない。
15:45 ”短縮登山口” に生還。 登山届に下山時間を記入、 出発から約12時間かかりました。
バテたが、滑り、躓きもなく 転倒することもなく下山出来た。 無事、これ名馬と 自ら慰めよう。 (笑)
そしてザックを下した時の安堵感と開放感 !
最初にガイドブックで 短縮登山口という名前を目にして せいぜい8時間くらいで往復できるコースという印象を抱いた。 手早く登れるなんてことはまったくない。 短縮登山口なんて名前はやめて欲しいのだが。 (笑)
気掛かりであった飲料はペットボトル1本の1/2が残りなんとかセーフ。 帰路がカンカン照りの日差しだったら水切れになっていたかもしれません。
やっぱりトムラウシ山は私には難関であった。
トムラウシ分岐へのトラバース道では完全にへばって、もうトムラウシは登るまいと思った。 登山口へのアクセスも悪く もう登ることもないだろう。 前トム平からの展望の歩きと厳しさは名残惜しいが・・ (笑)
トムラウシをクリア出来たことにより、また一歩前進できた。