美ヶ原高原。
台地の直下まで車で行けますが、それではピークハンターとして余りにも俗っぽいハイキングになるんで、前回同様三城牧場からのダテ河原コースで登ることにしました。
三連休は天気がよさそうな初日、高速道路は今回も渋滞で三城牧場に着いたのは9時15分ごろ。 駐車スペースには5台停められますが、3台目。
9時25分頃に登山口を出発。 目的の台地には青空もみえ、すぐ近くに見える様な距離感ですが・・・
このコースは沢から離れると急登が続きます。
標高を上げるにつれて山々が頭を出してくる。 彼方は中央アルプス、 そして登山口の三城牧場が眼下に望めます。
11時過ぎに王ヶ頭直下分岐に到着。 雪もなく 暑くもないこの季節 予定より早く登れました。
スッキリとした青空ではありませんが、雲は切れています。!(^^)! 晴れているうちに王ヶ鼻に向かいます。
鉄塔が邪魔してますが、見えました! 槍穂の峰々。
進む先には開かれた展望の予感。
王ヶ鼻(標高2,008M)に出ると 雲上の山々のパノラマ。 正面には北アルプス。 広角アングルなので距離感を感じますが肉眼ではずっと近くに見えます。
安曇野がすっぽりと雲で覆われてしまった北アルプスも幻想的。
東からぐるっと時計回りに眺めます。 まず 八ケ岳、 その右向かいには富士山。 (写真には写っていませんが東には蓼科山、 富士山の手前に霧ヶ峰・車山が雲の中)
南アルプスのシルエット。 最北の甲斐駒ヶ岳・鳳凰山から 北岳、間ノ岳、仙丈岳、塩見岳、悪沢岳、赤石岳、最後に登った百座目の聖岳まで9座が見えます。 でもまだ未踏の名山・ピークは残っている。
中央アルプス。 木曽駒ヶ岳と空木岳。 ここも未踏の名山がいくつかある。
御嶽山、合掌。 右手には乗鞍岳。
真ん中は鉢盛山、登ってみたい山ですがアプローチが大変そうです。
穂高連峰と槍ヶ岳。 パソコンで見ていらっしゃる方なら、肉眼で見るとこんな程度の距離感 ? 槍の右は常念岳。 右端の山は大天井岳。 (鷲羽岳、 水晶岳も微かに見えます。)
今年は降雪が遅いと云われていますが、標高の高いところは雪をかぶっています。 前衛の常念山脈の稜線には(この日の時点で)まだ積っていないようです。
北アルプス北部。 針ノ木岳の稜線~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳~五竜岳~白馬三山。 針ノ木の右の稜線越しに剣岳も頭をチョット出してます。
まだまだ登っていない山は一杯ある。 登り尽くすことがないのが山登りだ。
立山三山(雄山、大汝山、富士ノ折立)をズームでパチリ。 パソコン画面で1,605万画素のオリジナルサイズで見ると なんと雄山神社と社務所が写ってました。
右手前は針ノ木岳。 左奥は竜王岳。
白馬三山(左から 鑓ヶ岳、 杓子岳、 白馬岳)。
これも100%サイズですと白馬岳南斜面にぼんやりと白馬山荘が写ってました。 ミラーレス一眼(4/3センサー)+望遠ズームで手持ち撮影。
槍ヶ岳をズーム端までアップすると神々しい眺め、 鋭くとがった存在感は抜群! アルプスの座標軸です。
100%サイズで見ると肩にうっすらと槍ヶ岳山荘が写ってました。 ミラーレスで三脚なしではこれが限界?
北~東面側はガスに覆われてしまって見れません。 前回は頸城の4座、浅間山が見れました。 東京都の雲取山まで見えるそうです。
百名山を30座以上をパノラマで眺められる百名山は数少ないと思います。 多分この美ヶ原からのアングルとロケーションがベストではないでしょうか。
自分が歩いて登った山はなぜかよくわかります。 そんな山が増えていくのは楽しい。
そして 未知・未踏の山を眺めていつか登ってみたいという思いに駆られる。
こんな眺めを目にすれば、 なぜ山に魅かれ登るのかということの一端がわかるんじゃないでしょうか。
ここは自分が登った山を眺めたくて、再び来たくなる場所です。
ショートカットすれば駐車場(天狗の露路)から1時間もかからず山頂へ来れます。 後年 長い距離を歩く脚力がなくなってからでも、山が恋しくなったら カメラをもって 杖をついてでもなんとか辿り着けそうな希望の山です。
王ヶ鼻での眺めを楽しんでから 鉄塔との中間にあるベンチで昼食をとっていると、だんだんガスってきました。 天気予報では安曇野地方は曇から午後になって晴れてくるという予報でしたが、全くハズレ。 王ヶ鼻の滞在は絶好のタイミングでした。。
高原最高点の王ヶ頭でもガスってました。 この山頂直下にある王ヶ頭ホテル、冬期は雪上車で送迎してくれるそうです。悠々自適の方向きかも。好天が保証されているんなら(笑)、泊まる価値あり。。
高原台地を塩くれ場まで横切ります。 この台地の広々感もいいんですが、平坦な整備された砂利道は退屈。
前回歩いた崖沿いを進む登山道(地図には載ってません)への分岐を見落としたようです。
塩くれ場から百曲りを下って三城牧場へ向かって下ります。
広小場からの川沿いを下れば登山口近くの駐車場です。 上りも下りも誰とも会うことのない静寂の中の歩きでした。
麓も雲っていました。 今年の天気予報はアテにならないですね。
前回は3月末、残雪一杯でしたが 今回は晩秋の歩き。 三連休初日にも係わらず 登山者も多くなく静かな山歩き、これもよし!
追記: ここ数日急速に冷え込み、標高の高い山は雪に覆われ冬山に入りますね。 今年のピークハントは終了、近場の山にシフトします。 でも、 朝が寒くて起きられません。(笑)