5月2日 稜線からの好展望と沿道の花々、 金剛堂山は富山、いや北陸の名山です。
記事を前半、後半に分けてアップするつもりでしたが まとめて一気にアップします。
5月2日 稜線からの好展望と沿道の花々、 金剛堂山は富山、いや北陸の名山です。
記事を前半、後半に分けてアップするつもりでしたが まとめて一気にアップします。
金剛堂山、私も最近までこの山の存在を知りませんでした。 金剛というと奈良の山が浮かんできますが、金剛堂山は富山県南部 南砺市利賀村 岐阜県境の近くにある山です。
前夜は天竺温泉の郷で1泊。
いくつか登山ルートがありますが、もっとも一般的な栃谷登山口から尾根の稜線を辿っていくコースです。
前日に登山口は確認済み。 天竺温泉から百瀬集落に出て、百瀬川沿いの舗装林道を上流へ向かいます。
その終点が金剛堂山の栃谷登山口。 ここから先は一般車の通行止め。
登山口には、WCと水場があります。
6:39 百瀬川に架かる鉄製の橋を渡ると、再び金剛堂山登山道の標識。
栃谷の左岸沿いの登山道を登り、
すぐ沢を渡渉して左岸の尾根をジグザグに登っていきます。 尾根までは急登。
7:09 尾根にとりつくとまもなく1KM地点の標柱。 この登山道は1KMごとに標柱が建てられています。
ここから少し緩斜面。 新緑の季節になりますが、まだぎっしりと葉で覆い尽くされてはおらず、樹間からはなんとなく見通せます。 基本的にはずっと尾根が続くので気分のいい解放感が感じられますが 、 この日は気温が上昇。 暑いくらいです。
コブシの花??? タムシバかもしれません。
イワウチワの群生。
いろんな花が目に入ってきます。 ここは花の宝庫の予感。 写真は帰路での楽しみにとっておきます。
7:45 2KM地点を過ぎると
木々のあいだに金剛堂山らしき山が見えます。
再び標高1,150Mあたりまで急登。
そこから尾根が細くなり南方向に向きを変えて登っていきます。 気分のいい尾根歩きです。
例年のGWの時期なら、このあたりからずっと残雪の道が続くようです。
8:05 片倉岳と書かれた木製の標識、 どうやらここが▲1,346Mのピーク。 別名 一服金剛だがゆっくり休むようなところはない。
ここから低灌木帯になり、金剛堂山の山頂が見えてきた。 標高を50Mほど下って、また標高1,460Mの峰まで登り返し。 8:45 ▲1,460Mピーク
3KMを過ぎると残雪が一部ありますが、アイゼンをつけるほどではありません。
この小ピークを過ぎると、視界は開けてきた。 向かって右手には残雪の白山。
なんとカタクリの花も・・・ でも、写真は後回しで 目指すは頂上だ。
8:57 4KM地点からは左手に白馬~剣岳~立山あたりが視界に入ります。
灌木帯となり、 山頂はもうすぐ。
9:25 前金剛1,638Mに到着。 登り2時間45分。
祠に金剛堂山の標識、 三角点、方位盤もある。
まずは金剛蔵王権現にお参り。 私より少し早く登山口を発たれた富山の方が既に先着、数分後の石川県の方が到着。
東側の北アルプスは霞んでいる。 若干コントラストをつけデフォルメしますがコントラストが不十分。
左端から剣岳、 薬師岳、 黒部五郎岳、右端が槍ヶ岳。 見えたでしょうか?
槍ヶ岳から、キレット、穂高連峰をアップ。
標高最高点の中金剛へ向かう。 9:41
前金剛からは一見遠くにみえましたが、あっという間に中金剛が近づいてきました。
9:55 中金剛(標高1,650M)に到着。 木製の板キレに”中金剛”と書かれた標識が灌木につけられているのみ。
西側には 白山の峰々。
白山の北方には山なみが連なる。
たぶん・・・ 三方岩山、大笠山。 前山は人形山。 ここの山座固定は難しい! どの山か識別しがたい。
中金剛からの前金剛(金剛堂山)。 この稜線歩きは標高以上の天空感。
中金剛のピーク自体、藪に覆われて休憩するスペースもない。 ここでリターン。 10:00
前金剛との中ほどにある歌碑のピークは展望にもってこいの休憩場所。
昼食をとることにしました。 10:05 ~ 10:45
ここで休憩されていた石川県の方と談笑。 私より3つほど先輩の方で、すでに百名山を制覇されて二百名山を登ってらっしゃるとのこと、100+60座。 スゴイ! 車中泊で全国の山を登られている。 私はこの山でまだ24座目。
金剛堂山はなんども登られているとのこと。 やっぱりいい山なんだ。
お互い百名山を踏破したんで、話は弾む。
気になる笈ヶ岳について伺ってみました。 「笈ヶ岳はGWに登った。」 やはり 「今年はもう残雪もなく、登ることが出来ないでしょう。 」とのことです。 「でも、それほど難しくない山です。」
「百名山をクリアされたなら笈ヶ岳は登れます。 但し、残雪期に早出する必要あり。」 とのアドバイス。
話は尽きることなく、気づかないうちに40分近く経ってしまいました。
この展望を目に焼き付けておこう! といっても北アルプス側は幾分霞んでいる。
槍ヶ岳~穂高岳。 槍は双六小屋からの西鎌尾根を登ってみたい、 秋の涸沢にまた行ってみたい。
白山をアップ。 晴れた日に再登したい。
歌碑からの金剛堂山をバックに撮って戻ります。。
前金剛に戻り 方位盤を見るが わかりにくい。 少し方位がずれてるような気がする。
11:05 下山開始です。
それほどの急な下りもなく程々、 開放感のある尾根を下ります。
そろそろ、あの花があるはず。 まさか、こんなところで見れるとは!
① カタクリ。
もう1ショット。
② イワウチワ。 あっちこっちに咲いてます。
③ この黄色い花は? ミヤマキンポウゲ? → イワキンバイのようです。
④ ショウジョウバカマ。
⑤ コブシの花が繚乱。 → カタバミのようです。
イワウチワ、 これほど多く見たことがありません。
ショウジョウバカマとイワウチワ。
これは⑥ カメノキの花ですよね。
⑦ XXXツツジ?
⑧ 名前わからない花。 ムラサキカタバミ? オオタチツボスミレかもしれません。
⑨ これもわかんない。 バイカオウレン? ニリンソウのようです。
⑩ 名前がわからない。 → コミヤマカタバミのようです。
わかんない花が多い無粋な私でも、色とりどりの花は癒しです。 !(^^)!
12:55 杤谷登山口へ帰還。 下りは1時間50分。
思っていたよりずっと楽で快適な山歩きが出来ました。 花もこんなにいっぱい見られるなんて嬉しい誤算でした。
厳冬期はともかく、残雪期、 新緑の季節、 紅葉から晩秋の秋 季節を問わずいい歩きが出来そうな山です。 特に晩秋と残雪期は好展望が期待出来そうです。 地元の方が何度も登られるというのはよくわかります。
天竺温泉にまた浸かって次の目的地へ。