やや低木帯となり空が見えてきました。 富士見平も近い。
前回は雪が多く一面雪原でしたが、今回は夏山登山道です。
富士見平の分岐を高谷池へ向かいます。 標高は既に2,050Mを超えています。
ここからがハイライトです。
花がいっぱい。 眺望もよく涼感あり。
黒沢岳西側のトラバース道からは、雪がまだらに残った火打山、焼山。
オオバミゾホウズキ、このトラバースに群生しています。
火打山の右はライチョウ平。
ミヤマツボスミレ
高谷池ヒュッテも見えてきました。
イワカガミ
焼山から天狗の庭への乗越までワイドに撮ってみました。 いい眺め、来てよかった。
キヌガサソウ、 ユリ科の花ですがはじめて?みました。 いや見たことがあるかもしれませんが、認識はなかったようです。・・・ これ国会答弁のような言い方ですね、(笑)
丁度9時に高谷池ヒュッテに到着。 標高約2,100Mです。
ここでひと休みしていると、Mさんはもう火打山を往復してヒュッテに戻ってきました。 (@_@;) Mさんはこのあと黒沢池へ向かい大倉乗越から妙高山を目指します。
私は30分程休んで、火打山へ向かいます。
今回は火打山も見えてラッキー。
天狗の庭への雪渓歩きも爽快。
天狗の庭には池塘が多く、高山植物が咲き誇っています。 これは イワイチョウかな?
「逆さ火打」も見れました。 いつも通りコンデジTG-4で撮っています。
こんな景観と素敵な花が見れるんだったら、頑張ってミラーレス一眼を持ってくるべきとチョット後悔。
天狗の池にはハクサンコザクラの群落。
いつもはもう少し早いようですが間に合いました。例年より雪渓の溶けが遅いようです。
この笹ヶ峰からのコース、富士見平の手前からライチョウ沢への取りつきまで標高差はわずか100Mのほぼ水平道、アップダウンは若干ありますが楽なコースです。
ここからは登りが続きます。
ライチョウ平への尾根からの天狗の庭。
ライチョウ平への上り、前回はこの尾根には深いガスがかかって別世界のようでした。
ライチョウ平の取りつき。 前回は雪が多い時期でこの雪渓をずっと登り詰めましたが今回は左の夏山登山道に入ります。
ここの雪が解けるのは8月でしょうか?
おや、ガスが出てきました。 山頂に着くまで雲がかからないでほしい。
お花畑がいたるところにあります。
ライチョウ平の尾根には高山植物が咲き乱れています。
山頂への最後の上り、急登ですが頑張ります。
火打山のライチョウ平が雷鳥生息の北限です。山頂近くで一瞬ゲロッという声を耳にしましたがライチョウはみることはできませんでした。地球温暖化の影響でライチョウの生息地域は減少しているかもしれませんね。
10:55 火打山山頂到着。 標高2,462M、この山域での最高峰です。
残念ながら山頂部は雲で覆われて展望はありません。 1時間遅かった!
でも穏やかな山頂です。 朝方には北アルプスが見えたようです。くっきり晴れれば佐渡島はもちろん富士山までみれるようです。
Ospray Stratos26、前週初めて使った新しいザックは軽量ですが肩のハーネスが幾分弱く食い込みますので以前のザックに使っていたメッシュのパッドを装着、ハーネスの背面ポジションも変えフィット感が改善し登りやすくなりました。 GPS、カメラケース、小物用アタッチメントも取り付けました。
11時半前に下山開始。 花々を見ながらのんびり漫歩、写真を撮りながらゆっくりと下山しました。 笹ヶ峰には16時前に到着。
冬の豪雪は融雪とともに夏の高原・湿原を潤わせ高山の花を咲かせます。
富士見平~高谷池~天狗の庭~ライチョウ平にはいろんな花がぎっしりと詰まっていました。 見落としたりコンデジゆえ撮りきれなかった花もありますが、それでも一度で掲載しきれませんので、火打の花をメインとした記事は次回とさせて戴きます。
まさに「花の火打」、高山植物の宝庫で花に疎い私でも感動させられました。
季節は変わっても火打山のアルペンムードを感じさせるルート、初夏の花々の繚乱。百名山のなかでも比較的静かな歩きが楽しめ、名山と呼ぶにふさわしい山だと思います。
*日帰りで2座百名山登頂を目指したMさん、残念ながら黒沢池から妙高山への難関大倉乗越を下ったあたりで撤退。登り返しがキツイ妙高山を先に登る方が多いようで、妙高→火打だったら2座踏破できたかも。超健脚のMさんでも・・万全ではなかったのかな? 次の機会は問題ないでしょう。
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