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菅平牧場登山口に8時過ぎに到着。雪は思ったより少ないが風が強い。登山天気アプリで山麓のスポット観測をチェックしたら毎秒風速14M、体感温度は間違いなく零下。標高は1,590Mです。
この日登る予定の山は四阿山(あずまやさん)、日本百名山です。菅平牧場登山口~中四阿~四阿山、下山は根子岳経由で牧場に戻るルートです。
風が穏やかになるまで待機することにしました。 風が強いだけあって、視界はスッキリ。 標高1,590M、遮るものがない牧場からの視界は抜群です。東側は根子岳・四阿山、西側は北アルプスの北から南まで全域が見渡せます。北側は頚城・志賀の山々、南は美ヶ原、八ヶ岳、北信の湯の丸、烏帽子岳。超寒いけど、一眼を取り出してシャッターを切り続けました。(別途掲載いたします) 撮り終えて車の中でしばしうたた寝待機。
9時を過ぎても強風はおさまりそうにありませんが、松本ナンバーの車の二人組みが到着。春休み中の大学生? 「メチャ寒~い」と云いながら身支度して元気に四阿山へ向かっていきました。彼らの出かける様をみて・・・・百名山制覇に向き合っていた頃はもっと厳しい風雨や低温下でも自分は出かけたんだと、思い起こされました。制覇してからは、無理して登らなくてもいいという退いた気持ちが心の片隅にあるのかも。とは云うものの年を重ねるほどリスクのマージンはより多くとっておく事も必要です。再度登山天気アプリでチェックしましたが、日中にかけて風はやや弱まるようです。
出発することにしました。既に10時過ぎ、時間的に四阿山はキツイので目指す山を根子岳に変更、撤退覚悟で行けるところまで行こう。防寒衣類以外は出来るだけ車に置いて身軽にし、重い一眼もザックから取り除いた。
10:09 根子岳登山口の標識から牧場に柵に沿って登ります。 風を遮る樹林もないフラットな牧草地のなかの登山道を進む。
予想したよりずっと雪が少ない感じ、温暖な日が続き雪解けが早いようです。
遮るものもないパノラマ。 前日までは温暖な日が続いたんですがこの日は寒気団が入って気温が急降下し、風も強い。
ちょっと傾斜が強くなってきたところで定番の4本爪簡易アイゼンを着けます。
途中の東屋で小休止。根子岳山頂は右奥のようです。
南には湯の丸山と烏帽子岳。 全方位素晴らしい眺め・・・コンデジで撮ります。一眼があればと悔やむが、二兎を追うもの一途を得ず。
東屋から先は柵もなく、完全な雪道ですがここ数日の温暖な天気でトレースはほとんど消えている。尾根沿いであるが、尾根の緩やかな稜線がルートではなさそうで、右側に沿って上っていくのがどうやら正解のようです。 樹林帯に入り風も幾分か遮られ、降り注ぐ日差しで予想外に暖かい。
標高を上げルートは尾根のなだらかな稜線のセンターを辿ることにり、再び風がに吹きつける。風対策にゴーグルを着けましたが紫外線も強く正解でした。このあたりは急登な雪道が続きますが眺めの良さに後押しされて頑張ります。
浅間山の頂上火口、外輪山が見えてきました。標高を上がると眺めも変わる。
山頂らしき祠?がかすかに見えました。もうすぐだ!
根子岳山頂です。時刻12:25 2時間16分かかってしまいした。右手にはもともと予定していた四阿山。
なんと、四阿山へ向かった地元二人組は既に折り返して根子岳山頂にいました。超速!スピード違反です。(笑) 多分標準のコースタイム X0.5~0.6くらいのスピードです。羨ましい超健脚!
根子岳は「花の百名山」、はじめて知りました。新緑の季節に登った方がよかったですね。
お見苦しいですが、撮ってもらった写真。久しぶりに健在ぶりをアップします。
まずは北アルプスの屏風展望、写真では伝えきれない圧巻のパノラマ。
四阿山への稜線越しには浅間山。右は浅間山外輪山、その右端の山頂は黒斑山。
テレコンバーター(1.7倍レンズ)を付けて浅間山火口をアップして撮ってみました。左が本火口(第一外輪山)ー入山禁止、右が第二外輪山、ピークは浅間山山頂標識のある前掛山ーここも入山禁止。幸い私は前掛山を登ることが出来ました。
湯の丸山と烏帽子岳、奥は南八ケ岳~蓼科山。更にその奥は南アルプス。
左の台地は美ヶ原高原、その奥は中央アルプス。麓は真田の里、そして上田市の街並み。
北アルプスお馴染みの稜線、穂高連峰~大キレット~槍ヶ岳をアップ。一眼ズームでなくテレコンバーターではこれが限界です。
後立山南部。爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳のあいだに剣岳山頂部が見えます。
頸城(くびき)の名峰群。焼山、花の火打山そして妙高山。アングルには入りませんが、雨飾山、高妻山と頸城のすべての百名山が見れます。
北側は志賀の横手山、草津白根山方面。
山頂の祠の横で風をよけると日差しが心地よくあっという間に時間が過ぎます。
あっという間に時間が過ぎた。 13:35 下山します。
午後の下りは踏み抜かないよう足運びしますが、たまにスボッ!
帰路は2人組の足跡を辿って尾根のセンターをトレースしましたが、誤り。私が辿った往路のトラックが正しいようです。いづれにせよ、それほど雪も程々なので問題なし。
菅平牧場には14:52到着。途中東屋で休憩を入れましたが下りは早い。
地図のコースタイムを見たら、根子岳まで上り2時間、下り1時間半。四阿山までの上りは2時間25分、下り1時間40分とそれほど大差はないので、四阿山まで直登でピストンしてもよかったのだが根子岳は一度登ってみたいと思っていたので今回はこれでよしとします。短時間で登れて気持ちのいいコースですが、難点は東京からは長野自動車道を使って2時間半~3時間近くかかりチョット遠いこと。でも、天気が良ければ素晴らしい展望が待っています。
真っ青な青空と残雪は清々しい、残雪の山としては時期的には賞味期限ぎりぎりだったかも。
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