一切経山、ここは噴煙を上げている活火山。
山頂稜線からは吾妻小富士のカルデラが見下ろせるユニークなアングルで撮れます。
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新潟から磐越道で猪苗代へ。そこから磐梯吾妻スカイラインで浄土平に到着。時刻は既に10時半、連休前半の中日で大駐車場(利用料は5百円)は多くの車で埋まっていました。大半は吾妻小富士見物のツーリスト。
10時55分に出発。ビジターセンター横から登山口へ抜けます。
噴煙を上げる噴火口そばを通る直登ルートは禁止、「アウト」です。蓬莱山との間の沢が一切経山への登山道です。一昨年秋に噴火警戒レベルが1に引き下げられて登山が可能になりました。
酸ヶ平へは残雪の道が続きます。つぼ足でも登れますが、途中で簡易アイゼンをつけます。ここは一部崩落しそうなところがあるので、気をつけてトラバース。
酸ヶ平避難小屋を右に進み主稜線に向かいます。
稜線に上がると岩礫の登山道になります。山頂がみえます。
酸ヶ平から鎌沼の湿原と針葉樹の原生林がなんともいい眺めです。左は東吾妻山、右は中吾妻山のようです。ここは通行禁止の直登ルートと交わるところで地殻活動を監視する機器が近くに設置されています。
火山礫が散らばる焼けた稜線を進むと右手(東側)には吾妻小富士を見下ろせます。カルデラが見えるユニークなビューポイントです。
一切経山、標高1,949M。 浄土平駐車場の標高は1,580Mなので標高差はわずか370M、登山口から約1時間半です。この山頂に一切経を埋めたことから名付けられたようです。
東吾妻山から中吾妻山。霞んだお天気で、磐梯山はその間にうっすらと見えます。 酸ヶ平越しには吾妻山。百名山のハンティングポイント標高2,035M、6年前のGW連休に登ったんですが、山頂標識は雪に埋もれていました。こうして眺めると山頂には雪が多く残りひときわ高度感を感じさせる、吾妻連峰の盟主という風貌です。 右手の家形山から左(西)へ続く稜線は吾妻山への縦走路。
そして一切経山山頂、北側からのもうひとつの見どころは
五色沼、通称「魔女の瞳」。
ズームアップ、沼の湖面のまわりは凍結しているようですが深い碧さ。瞳が目覚めつつあるのかな?
山頂稜線からの眺めを楽しみながら、下山します。
鎌沼の湖面が澄んだ姥ヶ原の残雪と針葉樹林を映しています。もっと朝早く出かければ姥ヶ原までの散策を楽しむことができますが、もう昼過ぎなのでそのまま酸ヶ平から下ります。姥ヶ原から東吾妻山に登って周回して浄土平へも下れます。
浄土平への下りからも吾妻小富士が見れます。麓は浄土平の湿原。
浄土平駐車場に戻り、スカイラインを福島側へ下ります。
途中にある高湯温泉に浸かって寛ぎました、いい湯#59127;だな。
高湯温泉の源泉。火山地帯にはやはりいい温泉がありますね。
麓から眺めた吾妻小富士と一切経山。
この日の朝通った磐越道、猪苗代SAからの磐梯山。6年前のGWに登った時の写真と見比べると雪が少ないように見えます。今年の夏は猛暑になるのかな・・・