* * * * * * * * * *
7月第二週の山行、本来なら連休と被らないよう木曜日に入山し土曜日に下山の山行を予定していましたが、予定ができてズレてしまいました。と云うことは3連休に被ってしまい天気予報も#58942;#58942;#58942;。混雑は間違いなく、小屋泊まりの山行プランは断念し、日帰りで登れる山に急遽変更。稜線の爽快な山岳風景と涼感をもとめて後立山の爺ヶ岳に登ることにしました。
登山口は信濃大町の扇沢ですが、登山する前に立ちはだかる難関は連休の#58988;駐車場。扇沢は黒部立山アルペンルートの長野側玄関口に加えて、針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳への登山口です。山登りされる多くの方は扇沢駅手前の無料駐車場に停めますがシーズンの週末は一杯で、駅前の有料駐車場でも満車待ちの状態です。
信濃大町へは関越道、中央道どちらの高速道路を選んでも料金は同じ、時間もほとんど同じで変わらず、距離が中央道の方がやや短いんで中央道であずみのICでおりて扇沢へ。#58974;前夜の早いうちに駐車場に到着したかったんですが自宅を出遅れて到着したのは深夜1時前。
登山口のある扇沢出合・扇沢橋を挟んで東側(P4)に10数台、西側(P3)に40数台停められる無料駐車場がありますが既に満車。扇沢橋から200Mほど扇沢駅寄りに市営第二駐車場(P2:50台程停められます)もほぼ一杯でしたが、奥に数台のスペースが空いていて運よく停めることができました。(隣に停められた方によると市営第一(P1)は200台程停められますが既に満車とのことでした)
スマホのアラームを5時にセット、遅くとも6時に出発を予定。一旦は5時に目を覚ましましたが再び寝入ってしまいました。#59137;再び起きたのは7時です。#59122;#59123; この時点で爺ヶ岳日帰りは断念しようかとも思いましたが、朝食を摂って登山支度して7:35に出発。
左がマイカーをとめた市営第二駐車場(P2)です。道路の右路肩にはオーバーフローした不適当な(違法?)駐車の列。
扇沢橋西側(P3)の駐車場。橋を渡った右(南)側にP4がありますがすべて満車。
扇沢橋からの扇沢。左(西)に見えるのはP3。
扇沢出合、柏原新道入口で登山届を提出し7:48に出発。種池山荘までのコースタイムは約4時間ですが、シュミレーションしますと12時に山荘、爺ヶ岳13時(登山口17時)がデッドライン。扇沢出合(標高は1,350M)から右手の尾根を登っていきますがいきなり急登。#59124; 樹林帯の尾根を登っていきますが標高1,800M近いケルンに出るまでは風も通らずサウナの如く蒸し暑い。#59124;この日の下界は真夏日です。
つづら折りの展望が開けた場所からは針ノ木岳と針ノ木雪渓が見える。こんな日は雪渓歩きのほうがよかったか・・・怨めしや。稜線の種池山荘までの標高差は約1,100M、水平距離は約4.5KMとキツいコースではないが、コースタイムは約4時間。登山届を受付されていた方曰く、こんな暑い日は5時間かかることもありとのこと。
「ケルン」から尾根の扇沢側をトラバースしていくと、沢からの涼風が稀に抜ける。
向かう稜線に種池山荘が豆粒のように見える。時間を確認すると8:53、1時間5分と前回4年前に登った通過時間と比べても15分以上速く予想外にいいペース。#59120; 寝すぎたのがよかったのか? 前回は山小屋2泊装備だったが、今回は日帰り装備で比較的楽になったのか? 持参した経口補水飲料が効いているのか?
ゴゼンタチバナ。この登山道にはあまり花が見られない。
岩が多くなり、石畳の道。 飲料水は惜しまず飲む、高いけど小屋で補給すればよい。
「水平道」・・・喜ばせてくれる標識ですが、文字通りフラットではなく緩斜面の登りです。トラバース道といっても、樹林に覆われて風はなく暑いよ~。
後方には蓮華岳と針ノ木岳、スバリ岳から鳴沢岳へ続く稜線が涼しげに見えます。時折こんな開けたところには風が通りますが、微風です。(笑)
アザミ沢の雪渓。涼みたいところですが先を急ぎます。
? ちょっと紛らわしい花。→ オトギリソウのようです。(教えて戴いた皆様、ありがとうございます。)
ガレた細い道は雪渓をトラバースしていきます。涼風が抜ける場所で涼んでいたいですが落石多発ヵ所なんで素早くわたります。
最後の「鉄砲坂」。嫌な名前ですね。(笑) 最後の胸突き八丁。あまり汗をかかないタイプの私でも、この日はどっと汗がでる。飲料水を飲む。下界の毒気が抜けるようだ。(笑)
樹林帯から笹・低木帯にですと山荘への石畳の階段。
ミヤマキンポウゲ、稜線に咲く花。お花畑がでてきます。
種池山荘到着です。時刻は11:11、登山口から3時間23分と私には早い。どうやら爺ヶ岳への稜線に立つことが出来そうである。
この種池山荘には4年前に鹿島槍ヶ岳への途中一泊(←クリックすると4年前の記事)お世話になりましたが、私にとっては因縁ある悪夢が甦ります。たまたま運悪く イビッキーガエルとカバが爆裂! 半端じゃない! ガマンできず(笑)冷風を入れれば目覚めてイビッキーは止むだろうと窓を開けても効果なし。一時的におさまっても数分後にはカエル様+カバ様の大合唱が再開。為すすべは無く”泣き寝入”ることも出来ません。小屋のせいではないが、週末の山小屋は避けたいというのが結論です。山小屋では温かいごはんも食べられるし、お酒も飲めるし、同宿の方との話も楽しく過ごせれます。朝夕の素晴らしい山岳風景を堪能できるのは山小屋泊りです。失望させられるのが「過度のイビキ」に遭遇した時の不運です。私の偏見かもしれませんが、酷いイビキをかく方に限って早くグーグー寝てしまい、朝は早く起きてガサガサ。空気が読めなくて気配りもない自己中タイプ、バブリーな方に多いように見受けます。何か因果関係があるんでしょうかね。私の偏見ご容赦を、でも書いちゃいました。そうでない方、ほんとうにゴメンナサイ! 追:テント泊なら大丈夫と思ってましたが、某記事によるとテン場でもイビッキーがすぐ隣にいれば同じのようです。涸沢、槍沢や薬師沢といった混雑するテン場は可能性おおありですね。
脱線した記事を本筋に戻します。(笑)
小屋前は暑そうなんで、自炊室でランチ。といってもソーセージ入りのパンを齧りますがお暑さのせいかおいしく感じない。小屋のラーメンかカレーにした方がよかった。休憩させて戴いたので、飲料水と手ぬぐいを買いました。小屋番の方によるとこの日はほぼもう定員、まだ昼前なんでふとん一枚のスペースは無理でしょうね。
11:35 種池山荘を出発。E-M10にズームを付けて爺ヶ岳へ。
稜線にはどんな景色と花が待っているのか、期待が高まります。 Ⅱへつづく。