トレッキングの初日午前はまずエギューデュミディへ。モンブランを間近に見てきます。
朝起きてみると晴れでした。旅行前に懸念していたお天気は晴れではありませんがまあまあといった感じのようです。
朝食まで時間があるので、日本からネットで予約しておいた「モンブランマルチパス」をピックアップすることにしました。モンブランマルチパスはシャモニーエリアのほとんどのゴンドラ、ケーブルカー、リフトや登山鉄道が乗り放題のパスで、3日間のタイプを選びました。家内は普通のパス、私はシニア(65+)割引があります。ピックアップ場所は市内に3カ所あり、一番近いゴンドラ駅へ。
早朝なんで静かな街中歩きが楽しめます。
氷河から溶け出した白濁色の水があふれるアルべ川を渡るとゴンドラ駅はすぐです。
返信されてきたメールのページのバーコードを設置されたリーダーで読み取ればパスは出てくるはずなんですが、持ってきたのはタブレット。読み取りの挿入口はスマホサイズ、タブレットでは大きくてバーコードリーダーに入りません。困ったなと思案していたらゴンドラ駅の窓口が開きました。そこでパスは入手出来ました。
カードは磁気カードでそれぞれの乗車口でリーダーにかざせばいい便利なパスです。また宿泊施設で発行してくれるホテルカードで域内のシャトルバスが乗り放題なので、いったんシャモニーに入ってしまえば車を使う必要は全くありません。シャモニーだけの滞在ならレンタカーは不要です。(シャモニー滞在中はホテルの駐車場にいれたままでした。)
ホテルへ戻ります。この日はシャモニー針峰群の麓(上の写真の稜線)を歩きます。
朝食ルームの天窓からはエギューデュミディとモンブランが見えるという演出。
さあ、トレッキングの初日です。
シャモニーの街は標高1,035Mです。ゴンドラで中間駅プランドゥエギュイ<2,317M>に昇っていきます。シャモニーを訪れるビジターのほとんどはエギューデュミディ展望台に行きます。私も2X年前ドイツから車でイタリー旅行への途中シャモニーに寄りました。エギューデュミディに上り、イタリア国境側のエルブロンネまで空中散歩をしました。また来たい、次は麓をトレッキングをしてみたいなと思いました。今回ようやく実現です。
中間駅プランドゥエギュイでゴンドラを乗継ぎます。この日は待ち時間はなし、週末や7月後半からは朝から並んで待つのが一般的です。
シャモニーからの標高差約2,700Mをわずか20分ほどで運んでくれます。それ故に高山病にかかる方が多いです。
到着です。私たちも前回高山病の寸前で苦しい思いをしました。今回はゆっくりゆっくり呼吸を繰り返して備えます。
展望台は年々リニューアルされて今は上のイラストのように、いくつかの展望施設、歴史館、イタリア側への空中ゴンドラ駅、登山者用の出口等々あります。
さあ、展望台にでます。・・・圧巻のパノラマ!
氷河メールドグラスを挟んで東側のヴェルト針峰群。スイス・イタリア国境の山々も遠望できます。
そして圧巻なのはグランドジョラス(4,208M)の切り立った北壁と(右端の峰)ダンデュジュアン(4,013M)の尖峰。
眼下に広がるジュアン氷河、かなたはイタリアアルプス。パラディソかな?
そして間近に見るモンブラン。右の白いなだらかな部分が山頂です。
展望台から垂直になった壁を真下を見下ろすと、13人ほどの登山者。モンブランに向かうんでしょう。この時間から日帰りは無理?途中の山小屋泊でしょう。
モンブラン山頂をズームアップ。山頂近くに人影?
アップして切り取ってみると、既に稜線に4名、登攀中3名確認できました。
モンブランは世界の名峰の一つですが、ロッククライミングが出来なくともある程度山登りを経験していれば登れる山です。但し登山ガイドの同行とアシストは必要です。実は私もかってモンブランに登ってみたいと思って調べたことがあります。多分4~5年前だったらチャレンジできたかもしれませんが今の体力・脚力では無理です。よほど鍛え直ししないとチャレンジする資格はないでしょう。いまはもう眺めるだけの山になりました。モンブラン登頂は夢ですが、こうして眺めていられるだけでも幸せかもしれません。でも、やっぱり登りた~いです。(笑)
ダンデュジュアンから氷河は谷を下りメールドゥグラスに続きます。左上の山は?
その場ではなんとなく?と思いましたがズームアップして切り取ってみると、右奥の白い山が名峰モンテローザ。左の山の右奥、尖った山はマッターホルンでした。今回イタリア側からチェルビーノ(マッターホルンのイタリア名)の麓を歩く予定ですがどんな姿なのか楽しみです。
エギューデュミディからイタリア側のエルブロンネへのゴンドラです。
左のピークがエルブロンネ。2X年前はゴンドラで氷河の上の空中散歩を楽しみましたが、午後のトレッキングがあるので今回は見送ります。シャモニーに行かれたら、エギューデュミディだけでなく是非エルブロンネまで行ってください。別の世界が見れます。但し国境があるのでマルチパスは使えず別料金となりますが、払う価値は十分あります。
TUBEを通って南峰の展望台へ。高山病にならないようゆっくりと息を吸いながら歩きます。
・・・展望を満喫し建物のなかへ戻ります。
窓越しにモンブランを眺められます。スクリーンのようです。標高は3,842Mなので富士山山頂と同じくらいです。観光客の多くはカジュアルな服装ですが、ダウンやウインドブレーカーは要ります。固まった雪もありますので少なくとも軽登山靴のほうがいいです。
モンブランや氷河を下る登山者の出口?(写真が間違っているかもしれません。確認中)モンブラン登山は天気が良ければエギューデュミディから日帰りする登山者もいるようです。
モンブラン歴史館、標高は3,860M 気温8度(室内)を表示しています。
昔のピッケルやアイゼン等の登山道具も展示されています。
尖塔のある一番高いレベルまでエレベータで上がります。
ガラス貼りのボックスが新しいアトラクション? 観光客で長い待ち時間のようですのでスキップ。
2X年前ダンデュジュアンをエルブロンネからバックに撮りました、今回はエギューデュミディから撮ってみました。
景色は変わらず圧巻ですが、私は黒髪からグレイヘア。歳月の過ぎ去りを感じます。(笑)
モンブランを見納めてプランドゥエギュイ(中間駅)へ下ります。ここまではツーリストとして楽しみました。
さあこれから、プランドゥエギュイ~モンタンヴェールのトレッキング スタートです。絶景と花のトレッキングコースが待っていました。