* * * * * * * * * * 7月12日 金曜日
午後はシャモニー西の街レ・ズーシュまで。当初はホテルの駐車場に置いてあるレンタカーでいくつもりでしたが、すぐ近くなのでホテルカードを提示すると無料で乗車できる路線バスでいくことにしました。
バス停をひとつ乗り過ぎてしまい徒歩で戻ります。我々だけでなく他のグループも引き返していました。
レ・ズーシュ(標高1,010M)からベルビュー(1,740M)へのロープウェイは30分毎に運航ですが、待ち時間もなくタイムリーに出発。
ベルビューからモンブラン鉄道への待ち時間は30分ほどあったため、カフェで休憩。
ヴォザ峠方面のなだらかな高原(冬はスキー場)の風景は針峰群とは異なったやすらぎの風景です。
ベルビュー駅。始発は麓にあるファイエ(標高580M)という街からニィーディグル(標高2,380M)まで上るアプト式登山鉄道です。
ベルビューから登山電車に乗車、最終地点のニィーディグルに向かいます。
谷沿いの崖っぷちを登っていくので眺めはいいです。
ニィーディグルに到着。
駅の西側にある展望スポットからベルビューやヴォザ峠方面の眺めです。遠くの山並みを見るとローヌアルプスの広大さが感じられます。時間があれば、歩いてみたいエリアです。
混んでいる時期は帰りの列車整理券が必要だそうです。車両はレトロな外観、中は木製の内装と椅子でちょっとノスタルジックな感じです。
次の列車は約1時間ほどありますのでビオナッセイ氷河の近くまで行ってみることにしました。小屋までは近いですが、登りが続きます。
ニィー・ディグル小屋です。泊まる方はこれからモンブランに登るという登山者かモンブランから下山して最終電車に間に合わなかった登山者でしょうね。
料金表を見ると素泊まりで€25-(約3,000円)とは安いです。「モンブランのホテル」と云われるモダンなグーテ小屋(標高3,835M)、ここは例外で流石に高く素泊まり€65(約7,800円)、朝夕二食で€49(約5,900円)です。シングルベッドです。ヨーロッパアルプスの山小屋は概して、4~6名の相部屋ですがシングルベッド(新しいシーツは当然)、素泊まりで€20~40、朝夕二食で25~40、水も使えて水洗トイレが多いです。日本の山小屋と比べると快適で安いですが予約制です。日本もクレジットカード決済で予約制にすればいいと思います。
モンブラン登山口はエギューデュミディ、ボッソン氷河口とここニューディグルの3カ所。ここからスタートしてにあるグーテ小屋に泊まって、朝3時頃出発し日帰りでアタック、健脚登山者なら一気にここまで下ってシャモニーへ帰るという行程。一般登山者ならグーテ小屋でもう一泊。モンブラン登山の最大の課題は高度適応です。4~5年前一時は考えました。 今登山口を訪れる機会を得ましたが・・・モンブラン登頂は夢に終わりました。
小屋を超えて下っていきます。氷河の近くなのに、花があちこちに咲いてます。驚きです。近づくにつれヒンヤリとします。
雲に覆われていますが、左上がビオナッセイのピークです。
近くでみると迫力あります。ここでも年々氷河の下(端)が地球温暖化で後退しているんでしょうね。人類というのは破壊・破滅にまで追い込まれないと自覚しない種かもしれません。
氷河と小屋の間の登山道沿いはお花畑です。
氷河や雪解け水があちらこちらから流れているので植物を育んでいるんでしょう。
① 黄色い花がおおいです。
② エゾムラサキのような花。
③ 日本でいうと エゾムラサキとミヤコグサ?
④ ワタスゲのような?
⑤
⑥
⑦ アニス ハーブ種? なのかもしれません。
⑧ ③と同じ ミヤコグサ?
⑨ ???
登山鉄道で下山します。車内にはヘルメット、ピッケルをもった登山者も、グーテ小屋から下山したんでしょうか。
ベルビューでゴンドラ駅へ。乗継時間は5分なので急ぎます。
レ・ズーシュの街に戻り、シャモニーへ路線バスで戻ります。
ホテルへ戻ってから街なかへ、夕食は日本料理店を予約してあります。
シャモニーの駅前方面に巨大なボルダリングの壁。大会があるのかな?
日本レストランへ行ったらわかりました。食事していたら楢崎選手、野口選手ら4人ほど入ってきました。検索したらリードW杯第二戦シャモニー大会が開催中のようでした。
食事をした後、8時過ぎですがまだ明るい街なかです。
翌日はシャモニーでの最終行動日。赤い針峰群の谷あいにあるラックブランへのトレッキングです。今回最も楽しみにしていた山歩きです。断念かと思われましたが、なんとか行く方法が見つかりました。ちょっと長い道程ですが・・・