* * * * * * * * * * 7月14日
シャモニーからスイス・ビュルヘンへの移動日です。
朝起きてホテルのバルコニーから見ると朝焼けのエギューデュミディ。
チェックアウトして、シャモニーのお土産を物色しに出かけました。これといって買いたくなるようなものはなく、シャモニー観光局の売店でTシャツを買ったのみです。
写真のように雲がほとんどない青空ですが、この日は移動日。
ホテルに戻って車をピックアップ。シャモニーでは車は不要でしたので4日ぶりの運転です。(ジュネーブではなく、シャモニーでレンタカーした方が経済的だったと思います。)
フランス・スイス国境を山越えしヴァレー(バリス)の谷を東に進みます。ビュルヘンまでは距離で約130KM、車で2時間です。
週末で登山・観光客が多いアルジャンティエールの街を通り過ぎると、山越えに入ります。
モンテ峠 Col de Montets。 標高1,481Mとシャモニーよりも400M以上高い、ラックブランへの東の登山口です。なんとヴェルト、シャモニー針峰群やエギューデュミディ、モンブラン山群まで見えます。この日は雲もない青空。一日違いでちょっと残念・・・モンテ峠からのコースもよさそうです。
フランス・スイス国境ですが、パスポートチェックもなし。
国境を越えてからが本格的な上りになります。Col de La Forclaz 標高1,538M という峠を越えてくねくねと曲がった下りを走行。車幅も狭い部分あり、恐る恐る下ります。(笑)
山岳地帯を抜けてMartigny マルティニーの街へ下ります。下ったところが交通の要衝、 北はレマン湖沿いのモンテレー、ローザンヌ、南はセントベルナルド峠からイタリー・アオスタへ。我々は先に見えるローヌの谷を東へ、ヴァリスに向かいます。
マルティニーから高速道路に入り、シオン・シンプロン方面に入ります。通行料金はすべてDebit Card で支払い、現金(スイスフラン)は不要です。
ローヌの谷の北側には多くのブドウ畑が見られます。ワインの名産地で、南向き斜面で存分日日差しを浴びて育つブドウからは極上のワインが生まれるとのことです。
古城もあるシオン(サイオン)Sion はスイスでもっとも美しい村のひとつと云われます。(これはイタリーへ移動する17日に撮った写真です。)ワイン畑を散策するコースもローヌの谷やレマン湖沿いにも多くあり眺めもよく、時間があれば訪れてみたいものです。
この道はモンタナやロイカバードといった山岳リゾートにもアクセス、またイタリア国境と接する山岳地帯への道でもあります。谷を挟んで丘陵一面に広がるワイン畑とアルプスの山々を見ながら走るドライブルートは爽快です。
シエールを過ぎ、高速道路を降りるとのどかな田園風景の道。このあたりからフランス語圏からドイツ語圏に入ります。
ビュルヘン Buerchen への道標がありました。ここを入りますがもう少し先のフィスプVISPという街から入ったほうが多分近いです。
ここからは山道で一車線の対面通行、久しぶりの右側通行左ハンドルで細心の注意を払いながら運転。幸い谷側は左です。
Unterbach の集落、この先がBurchenです。
ここから Burchen(Buerchen) です。
どんな場所にあるかというと、ローヌの谷の南側の標高1,300~1,500Mの丘陵地にあります。上の3D地図の右下がUnterbach、そこから1車線の狭い山道を登っていきます。
Burchen の村に入りました。標高1,300M~1,500Mの丘陵地に集落が点在。ここはスイス・ヴァリス(ヴァレー)州、マルティニーからブリッグ、フィーシュまでローヌの谷に沿ったスイス南部の地方です。この南にはザースフェーやツェルマットといった有名な山岳リゾートもありますが、ビュルヘンという名前はほとんどの日本人にはわかりません。実は私もBurchen(Buerchen)という名前を聞いたのは初めてです。
この先が BURCHEN/MOOSALP です。ドイツ語ですが地元観光局のホームページがあります。日本にはほとんど知られていませんが・・・・。 宿はもうすぐ, 近くのはずです。
なぜこんな場所に宿を決めたのかという理由ですが、① ローヌの谷にある山岳地域へのアクセスがよいこと。アレッチ氷河、ザースフェー(ミシャベルアルプス)、ツェルマット、モンタナ(ロイカバード)へは車で大よそ1~1.5時間くらいで行けます。② 偶然見つけた宿が希望にピッタシ。ペンションタイプでキッチン付き、広さも約75m2、洗濯機も設置されてます。③ 山里にあり静かに過ごせそう。・・・ということですが、きっかけは山好きのご夫婦のブログでした。10年くらい前の記事ですが Burchenにあるアパートを借りて1週間ほど周辺の山登りされた記事を拝見。毎日移動しなくても車でBurchenをベース基地にした方が天候、体調、気分に合わせてフレキシブルに予定を組める、自由に行動できるというヒントを戴きました。Booking comで検索してみました。同じアパートはありませんでしたが、上述した通りちょうどいいペンションが見つかりました。
ちょっとメインの道路から離れているんでわかりにくく時間がかかりましたが・・
ここです。シニアのご夫婦がオーナーのペンションです。駐車場はメインの通りにありますが、歩いて数百メートルあります。遠すぎるんで、未舗装の小径から入ってペンションの横にあるスペースに停めさせてもらうことにしました。
部屋は1階Ground Floorで、庭付き - Apartment with Mountain View というタイプ。オーナーは2階に住んでいます。 アジアからのゲストはほとんどないようで、私が英語を話せれるのがわかってほっとしたようです。(笑)
そしてアルプスの絶景の眺め付きでした。ローヌの谷を挟んで標高3千Mクラスの山並みが続きます。正面を見下ろせば集落が点在する山里の眺め。
南西の角部屋はリビングルーム。
キッチンとダイニング。冷蔵庫、レンジ、オーブン、トースター、鍋やお皿・・とすべて揃ってました。今回もプリムスのガスバーナー(カセットは現地で)や一部食器を日本から持ってきましたが、まったく使いませんでした。
西側には3ベッドルーム。築年数はかなり経年した古い建物・備品ですが、きちんとメンテされ清掃も行き届いています。
窓からの眺め。遠くモンタナの山々まで遠望できます。
北側は2ベッドルーム、2部屋で合計5名まで泊まれます。
窓からは谷を隔てて聳え立つアルプスの峰と氷河、地図で調べて見ましたらWilerhorn3,302MとBletschorn3,934M と3千M級です。
あとはトイレ、バスルーム、化粧室。あわせて75m2 とゆったりしてます。日当たりのいい西側には庇もあり、物干し台も使えます。3泊、清掃代込みでCHF 483-(ネットで決済済) 1泊@CHF171-ですが、家族や友人5名まで泊まれますのでファミリーにはお得かもしれませんね。このペンションは夜間のパーティーは禁止という宿泊条件ですので、静かな環境を望む我々には好都合です。冬はスキー客が多いようです。もちろんWi-Fiはあり。
庭から見下ろすと、マッチ箱のような家並みの集落。周辺には至るところにハイキングコースがあるようです。オーナーに近くにある現金ATMに案内してもらって Debit カードでスイスフランを引き出しておきました。
シャモニーでの4日分の洗濯を済ませたあと、少し下ったところにあるスーパーマーケットへ車で買出しにでかけます。
フォルグ VORG という地元のスーパーマーケット。小さな店ですが日本のコンビニみたいで、ワインから雑貨まで品ぞろえは限られてますが一通り揃ってます。この日の夕飯は持参したカレーライス。+++現地調達した 野菜+スモークサーモンサラダ、ピクルス、ヨーグルト、果物 そして白ワインです。お味噌汁と日本茶は毎食飲みますので、ミネラルウォーターはまとめて2日分買っておきました。日本から持参したのはアルファ米(白米、五目御飯、炒飯)レトルトカレーのパック、天丼のもと、のり、生姜のチューブ入り、梅干し、うどん・ラーメンのパック、味噌汁のもと・・・等々簡単に出来るもの。朝食はVORGで買ったトースト・パンがメイン。近くに2~3スイスレストランがありますがスイス料理の味はわかってます・・肉、ハム、ソーセージ、チーズ、ジャガイモが多く、オイリーでクリーミーな味付け。これを毎食食べ続けるのはToo Much ! スイスの外食は値段も高いです。
ローヌの谷の先にはモンタナの山群、隣のUnterbachの集落・・広々としたアルプスの山里風景、こんなところに居れば日常から脱却出来そうです。
Burchenに3泊滞在を予定。周辺には素晴らしい山岳リゾート・観光地が多くありますが行動できる日は2日間のみです。ミシャベルアルプス(ザースフェー)とアレッチ氷河沿いのトレイルを計画していました。この日の晩は冷え込むようで翌日の昼過ぎまでは #58942;#58943; と天気が良くなさそうですのでザースフェーは断念、午前は休養、午後は近郊を散策することにして #58942; 予報の3日目はアレッチ氷河トレイルに出かけることに決めました。