ミシャベルアルプスの麓、「アルプスの真珠」と呼ばれる山岳リゾート、ザースフェー Saas Fee に立ち寄ってみました。
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ミシャベルアルプス、4千メートル級の高峰と氷河に囲まれたザースフェー。ビュルヘン滞在中に、トレッキングを予定していましたが天気がよくなく断念しました。この日はサンベルナルド峠を越えてイタリー・アオスタまでの移動日ですが、時間に余裕があるので午前中に寄ってみました。
3日間お世話になった宿のオーナー・娘さんと記念写真。3泊お世話になった宿に別れを告げ、ザースフェーに向かいます。
ビュルヘンからローヌ谷に下り、VISPから谷あいを南下しテルべへ、テルべからそのままザース谷を進むとザースフェー。テルべの分岐を右へ進むとツェルマット、マッターホルンの麓です。
ザースフェーへの入り口。近くのツェルマットへは電車で行けますが、サーズフェーへは車かバスでしか入れません。
大駐車場手前からの眺め、連なる高峰に圧倒されます。
車は街の入り口まで。ツェルマットと同様ガソリン禁止で、マイカー乗り入れは禁止されています。入口にある大駐車場へ停めることになります。ご覧の通り、まわりは氷河に覆われた高峰に囲まれています。
駐車場の反対側に出るとザースフェーの入り口、観光案内所やターミナルがあります。
ほどんどの観光客やハイカーは隣のツェルマットへ行きますが、ここは穴場的山岳リゾート。日本人や東洋人はめったに訪れない異国情緒? 静寂感が感じられます。
スイスの最高峰ドームをはじめ4千メートル級のピークが連なるミシャベル山群に囲まれています。ゴンドラやケーブルカーで3千メートルを超える地点まで上がることが出来ミシャベルアルプス山群や氷河を眺められます。トレッキングコースも多く、数日宿泊したいリゾートですが、シャモニーやツェルマットの様に観光色が表に出ていない美しい村です。残念ながら街の散策のみです。車もなく喧騒とは無縁の町、いや村落といったほうがふさわしいかもしれません。シャモニーやツェルマットと違って素朴な町です。
左の尖った山はミッタグホルン、右奥はアラリンホルン標高4,027M。ロープウェイを乗り継げば近くの氷河まで上がれます。
真ん中の木の後ろにみえるのがアルフーベル標高4,206M。その右斜面がフェー氷河、さらに右へティッシュホルン、4千メートル級のピークが続きます。右上の雲に覆われた山がスイスで2番目に標高の高いドーム標高4,525Mのようです。
ゼングフルー、左の山がジェムズホルン。
狭い通りの方角、雲にかかった山がおそらく最高峰のドーム4,525M。
町の入口あたりには古い「ネズミ返しの小屋」が集められています。
円盤状のフラットな岩石を積み上げた基礎(ネズミ返し)に高床式の小屋が建てられています。
古くからのバリス地方特有の建築物です。家屋は唐松の木でできたログハウス風ですが、観光保存ということでリニューアルされているのでしょう。
高床式の小屋もあります。かなり古いようですがよく朽ちないですね。屋根には薄い岩石の瓦が積まれています。
北東側、左の尖った山はフレッチュホルン3,993M、右がラッギンホルン4,010M。山頂直下の氷河ホフザース標高3,200Mまでゴンドラで上がれるようです。
町なかでもまだまだ見どころはいろいろあるようですが、残念ながらタイムアップ。次の滞在先アオスタへ国境の峠を越えて向かわなければなりません。前々日に天気が良かったらゴンドラで上がって氷河トレッキングをする予定でしたが残念です。
ミシャベルアルプスの片鱗を見ただけですが、見どころも登りどころも一杯あるようです。元気なうちにまた来れるかな?