以前の記事でふれましたが、20年ぶりの大雪山・旭岳登山です。
- 百名山歩き
4日目(日曜日)は一日中#58943;#58944;で休養、午後は美瑛を散策、5日目はやはり#58943;#58943;時々の#58942;天気予報と山歩きには中途半端なので、美瑛や富良野をドライブ・散策にあてました。6日目は最後の行動日、天気予報も#58942;#58942;なので、予定通り最後に旭岳に登ります。
美瑛のレンタルハウスから車で旭岳へ。途中、忠別湖から旭岳が視界に入ります。天気予報通り、晴れのようです。
約40分ほどで旭岳温泉にあるロープウェイ乗り場に到着。隣接の旭岳ビジターセンター駐車場(無料)に駐車出来ました。多くのクルマでほぼ満車状態でしたが、運よくコーナーが空いていました。平日(火曜日)ですが、日本一早い紅葉が見られるとあって多くの登山者ハイカーが入山。駐車場のナンバーを見ると「わ」「れ」ナンバーがいっぱい。多分道外からの登山者・ハイカー、観光客でしょう。また道外ナンバーのクルマがかなり多いです・・・品川、多摩、湘南、川口・・なにわ・・名古屋・・等々。人気のある山ですね。
ロープウェイの乗車人数は定員100名の1/4に制限とWebサイトに記されてました。平日ですが紅葉期なんでもう少し詰め込まれているのかなという感じでした。
搭乗時にはマスク着用と「黙乗」です。標高1,000Mの旭岳温泉から姿見駅1,600Mまでやく10分で運んでくれます。
上空からは十勝連峰、大雪山系の山々、高度を上げるにつれて紅葉が視界に入ってきます。
眼下にはところどころ紅葉が早いナナカマドが赤く色付き、いづれ周辺の樹林も紅葉し山麓一帯が赤く染まるでしょう。ロープウェイ下のエリアから旭岳温泉のある勇駒別には湿原が多くあります。
姿見駅舎からでると、間近に迫った噴煙を上げる旭岳と姿見平の紅葉が目に飛び込んできます。
氷が張っています。日中との寒暖差が大きくなったんでこれから紅葉は急激に進むでしょう。
ナナカマドの紅葉、低木樹が草紅葉。ハイマツのグリーンとのコントラストが陽に眩しく映えてます。
遠望の山は十勝連峰。富良野平野を挟んで奥には夕張山地。草紅葉が黄金色、こんなシーンが見られるとはとてもラッキーです。姿見平の紅葉はほぼ見頃に近いかも。大雪山系の紅葉は9月末~10月初旬と云われていますが、地域も広くロケーションにもよるでしょう。
旭岳石室、避難小屋です。石造りなので噴火時のシェルターにもなりますね。
石室のある高台からは姿見ノ池が見下ろせます。噴煙を上げる旭岳が映し出されています。大雪山・旭岳は活火山で、現時点では「噴火警戒レベル1」で活火山であることに留意することが求められます。
旭岳への登山道、標高を上げていくと地獄谷の噴煙の硫黄臭が感じられ火山であるというリアル感が増します。
山頂を見ながらザレた岩石帯の尾根を登って行きます。(山頂は画像の中央奥のこんもりとしたピークです、左端のピークではありません。)3日前に登った黒岳の狭い登山道とは異なり樹木もなくオープンな尾根、開放感が一杯です。平日で人出も少なく心地よく登れます。
山頂までの往復なので時間的にも余裕あり、風も微風で穏やかな登山日和です。
尾根からは右手(南面)には南大雪から十勝連峰が一望出来ます。高原台地の中央にはトムラウシ山も見える。
旭岳~黒岳といった大雪山からトムラウシ、十勝連峰までの一帯を かつてアイヌの人たちは「カムイミンタラ」=神々の遊ぶ庭 と呼び、敬っていました。こうして眺めるとなるほどと頷きます。
8合目あたりからは金庫岩から山頂までの稜線が迫ります。
忠別川が流れる深い渓谷の向こうには戦艦の突き出した頭部の様な山、忠別岳です。その左奥は石狩岳?
忠別岳の麓、忠別川源流域の湿原と草紅葉、ハイマツ。「カムイミンタラ」神々の遊ぶ庭ですね、ヒグマ達の楽園かもしれませんね。
9号目あたり。金庫岩から地獄谷、姿見平、勇駒別の原生林を見下ろします。
山頂への最後の登りです。キツいですが、ここまで快調に登ってこれました。
旭岳山頂。標高2,271M、大雪山の主峰で北の最高峰。姿見駅から約2時間15分、10時前に到着しました。
前回は2001年、今から20年前家内と登りましたが、長年に亘って登山は封印していました。キャラバンシューズを履き、姿見駅で購入したストックで旭岳山頂へ向かいました。当時は散歩すらまともにしてない不摂生なサラリーマンでしたが、なんとか山頂にたどり着きました。頂で出会った道内の年配のご夫婦、お鉢平の端まで行って中岳温泉~裾合平から姿見まで周回されるとのこと。約4~5時間の標準コースタイムですが日照時間も長い時期で天候も穏やかなので、我々も頑張ってトライすることにしました。無事4時間ちょっとで姿見駅に戻ることが出来ました。旭岳までの登りはキツかったけど奥深い大雪山の歩き、雪渓や花畑囲まれた道を歩き抜き、久しぶりに山歩きの楽しさが甦りました。やればまだ出来る! 大雪山の歩きはいい清涼剤と喝になりました。そして後年の百名山チャレンジへの原点はこの山行にあったかもしれません。
20年前の山歩きを追憶し、再び山頂に立てたことは望外の喜びです。そして山歩きの楽しさと機会を与えてくれた旭岳に感謝したいと思います。
次回は山頂からの動画をアップしたいと思います。いま編集中。