インターラーケンのアパートをチェックアウト。ハウスルールに従ってゴミを分別、ビンやペットボトルは駅前の回収ボックスへ、その他ゴミはアパート前の廃棄物ボックスへ入れました。部屋の鍵は郵便箱のキーボックスに戻して4桁のシリンダー錠でロック。
予約しておいたタクシーで駅に向かい、シュピーツ行の列車に乗り次の宿泊地に向かいます。(上記の時間はリアルタイムの時刻なので無視ねがいます。)
シュピーツでブリーク行のBLS鉄道に乗り換え。カンダー(カンデル)谷は曇、移動日なので雨が降らなければOKです。
次のアパート(ヒュッテスタイル)ではオーナーの方より鍵を受け取ることになっています。前日にオーナーの方に駅到着時間を連絡しておきました。駅からは約200メートルで直ぐ近くです。
カンダーシュテーク駅(カンデルシュテーク)には定刻に到着。日本と同様にほぼ時刻表通りの運行です。
ローカル駅なのか スーツケースを地上階まで運ぶエレベーターやエスカレーターはなく、プラットホームの後ろ側に設置されたスロープで下りていきました。駅前で手を振っているシニアのご夫婦、アパートオーナーの方が迎えに来てくれていました。ちょうど私たち夫婦とほぼ同じくらいの年代です。シャレーは駅から歩いて3~4分、2百メーターくらいの至近距離です。
ベランダから眺め。駅前通りバーンホフストラッセに面し、左へ進むとすぐ駅(出窓のある建物が駅舎)。
実はこのシャレーを選ぶかどうか迷いました。場所、広さ、設備等々は最高の部類で、駅に至近、スーパーも地上階にありとても便利ですが、唯一のネックは最上階の3階でエレベーターがない。オーナーに駅前にスーツケースを運んでくれるポータータクシーがあるか、いいアイデアはないかと打診。はっきりした返事はありませんでしたが、「最上階からの山々や街の風景は代え難く素晴らしい」との返事。最悪は荷物を分けて運ぶしかないと思っていましたが、オーナーの方がとても力持ちで重い私のスーツケースを運んでくれました。とても親切な感じのご夫婦で安心しました。
リビングダイニング、この右奥にはもう一部屋。アパートの総面積は約100M2と広いです。
南側のバルコニーからはカンダー谷、カンダーリバー、ホテルやシャレー・ロッジが眺められ、2~3千Mの山々に囲まれています。氷河が源流のカンダーリバー、薄青い乳白色の水流が心地よい癒しのサウンドを奏でています。眺めは抜群!
広々としたダイニング。何とトップライトからは・・・
ピークと氷河、聳える山はブリュームリーザルプホルン(3660M)。
キッチンには冷蔵庫、オーブン、レンジ、IHコンロ、トースター、コーヒーメーカー等々フル装備。調理器具や食器はほぼ揃っています。お皿やワイングラスも高級な感じ。インターラーケンのアパートも良かったんですが、比べ物になりません。食器やグラスを割ったら困るな(笑)と思いました。
キッチンの窓からは教会、シャレー、ホテルや家々の眺め、後景も山々。
玄関入口横には洗濯機と乾燥機、部屋のなかにあるのは大変便利です。(インターラーケンは地上階のランドリールームに設置され共用でした。)すくなくとも洗濯機はロングステイには不可欠ですね。
階段を上がるとロフトにもう一部屋。
トイレ・バスルーム。洗面所も2カ所あり、設備・備品はパーフェクト。
ベッドルームは2つありますが、ここがマスターベッドルーム。大型TV、リビングに加えて寝室にも2台目がおいてありました。
北側ベランダからの眺め(北東側)。エッシネンゼーへのゴンドラが見えます。
北側を流れ下るカンダーリバー。
鍵を受け取り、室内の案内をしてもらい、洗濯機・乾燥機の取り扱い、ゴミの分別と処分を確認。お願いしておいたカンダーシュテークのトラベルパスも戴きました。トラベルパスではポストバスが無料、ロープウェイ等は割引が適用されます。B.Oパスは10日目の本日で有効期限が終了しますので、トラベルパスが役立ちそうです。オーナーはベルンの自宅に戻っていきました。このアパートには必要に応じ部屋の管理清掃に訪れるようです。
最近のバケーションレンタルは大半が非対面、PIN番号で鍵のやり取りが多いようですが、「オーナーの顔」が見えたほう気分的に安心です。一番いいのはオーナーが同じ敷地・建物内に住んで居ること、何かの緊急時でも直ぐ対応が可能です。滞在3日目に給湯が出来なくなりましたが、オーナーと電話とメールでやり取り。何故かブレーカーがオンになり給湯器への電気がストップしてしまったようです。それ以外は全く問題なし、快適でした。
シャレーの外観、3階とロフト部分です。
カンダーシュテークはベルナーオーバーラントの秘境、カンダータール(カンダー谷)にある村で標高約1,200M。世界遺産でもあるブリュームリザルプをはじめとする山々に囲まれた山岳リゾートです。日本には馴染みのない場所ですが、ワイルドな自然に囲まれたハイキング天国と云われ、冬はスキー、ノルディックといったウインタースポーツが楽しめるようです。ハイライトは世界遺産の氷河湖エッシネンぜー、バレー州境のグンミ峠、秘境と云われるガステルン谷ですが、他にもアウトドアが楽しめるところ、見所が数々あります。カンダーシュテークの観光案内所で地図を戴き、ガステルン谷へのミニバスの予約方法と電話番号を教えてもらいました。駅前と村内を散策しましたが、シャレーには花が飾られてきれいです。また平日なのでとても静かでした。週末にはベルンやインターラーケンからのエッシネンゼーへの日帰り観光客・ハイカーは多いようです。
ここで5泊します。どんな山歩きができるのか、どんな風景が待っているのか楽しみです。