今年になって、新たに登った百名山は大菩薩嶺、浅間山の2座のみ。 昨年は17座。
百名山の完登は諦めているが、どうせ新しい山を登るなら百名山も登ってみたい。 今年は体調、震災等もあり、出遅れている。 今年はまだ2座というのは、近辺に日帰りできる百名山がなくなってきたということもある。 少しずつ遠出をしないと・・
日本海側の山も行ってみたい。 展望もあり、 残雪の山、 歩行時間が6時間程度の山。 そんな条件を満たす都合のいい山があったのだ。 雨飾山だ。 しかも名前に惹かれるものがある。
調べてみると、日本海が糸魚川の越しに見える、 360度のさえぎることのない展望、 新緑のブナ林が新鮮、 6月上旬は水芭蕉、野花が咲く、 標高が低い割に急登も岩場もあり、 雪渓と岩峰の眺めも楽しめる、 小谷温泉からは ”比較的楽に”登頂できる” と書いて”あった。
雨飾山が”おいでよ!’と囁いている。 こんな”甘い話”はあるのだろうか、”甘い話#59129;には罠がある?” とも思いながら・・・・ 唯一残雪の状態が気になったが、天候はほぼOKなので 迷わず雨飾山へ。
ナビでみると300KM近くあったので、前日の午後昼寝し、ETC割引が使える00:00過に長野ICを通過できるように前夜出発。 オリンピック道路で白馬~小谷村、小谷温泉、ゴールの雨飾高原キャンプ場へは1時半頃到着。 駐車場まではすべて舗装道路というのもありがたい。(帰路に撮ったもの)
駐車場には2台停まっていた。 深夜なのでEV(電気)走行に切り替えステルスの如く駐車。 すぐ寝付くことができたが、4時半ころに目醒め。 もう空が明るくなっている。 結局5時過ぎに外へ出て支度。 もう十数台が駐車している。 ナンバーは関西も多い。 雨飾山は一般にはポピュラーでなく、夏以外は百名山ハンターがほとんどであろう。
キャンプ場でもあり、水、トイレ、休憩所もあり。 周りは汚れた残雪がある。
駐車場から登山道案内図の掲示板の前にある道を下っていきます。(05:35)
***赤〇を書き加えた部分が、要注意です。
残雪が続いてます。 沢の渓流を沿いを歩いていくと、水芭蕉があたり一帯に咲いてます。#59130;
水流の音が強くなっています、滝でした。
ところが木道を渡渉するときに雪を踏抜いてしまい、片足が水の中!#59123; これが第一のつまずき。 ソックスを絞ってはみたが湿ったまま。 幸いなことに、この日は温暖。 寒い日であれば凍傷になり、ここで撤退しなければならないが、何とか行けそうである。 心して登ろう。
(05:50)滝を過ぎたところに登山口の標識と赤の塗料でマーカーがしてある。 先行する登山者はそのまま先に進んでいる。 登山口がわかりにくい。#59121; よく見ると左手に道らしい登山道。 標識に、”登山口は左手へ”をかいてあればありがたい。 地図を見ていたら登山者が戻ってきた。 その後をフォロー。 初っ端から時間ロス。 積雪、残雪期はルートファインディングは難しいとの情報があったが、いきなりこれである。 (これと同じ状況が、先々あるとは・・・思いもしませんでした)
登山口からは いきなり急登、雪が溶けて登山道はどろどろ。 スパッツははや泥まみれ。#59124;
やや緩斜面になると雪道、赤色マーカーを頼りに、右手にトラバース気味に進んでいく。 大ブナ林から再び急登。 ここでアイゼンを着ける。 (このあたりもわかりにくい、特に下りは沢に下りてしまいがち)
新緑のブナ林がきれいです。#59120;
大ブナ林から雪渓になった沢に出る。 2グループが雪渓の沢を先行。 チョットおかしいなと思っていたら、先頭のグループが引き返す様子。 前の方が、右の小尾根に登って荒菅沢へのルートを見つけたようである。 小尾根を50M位は下ったところがルート。 #59124; ルートを見落とし遠回りをしてしまいました。 ここでも時間ロス。 (↓この右手に登山道があったのです。 奥は行き止まりです。)
荒菅沢の雪渓です。 ここをトラバースしていきます。(07:40 区間コースタイムに対し約35分の遅れ) 赤マーカーのライン上に進んでいくが尾根に続く登山道がみつからない。#59122; ちょっと覗いてみたが、ブッシュで進めない。 マーカーラインを間違えたのか、あるいは冬道はこのブッシュの上を進むのか? 少し雪渓沿いに左手に登ったところに、尾根への取付きの道を発見。 小さなマーカーが、そして残雪があるためか、道はわかりにくい。 (ほとんどの方がここで立ち止まっているようです。)
トラバースルートからの”荒 菅 沢”、 菅 と 沢、 したたかでトリッキーな場所だ。 今の政局?
この沢(雪渓)を攻めていく上級者ルートもあるようです。
そして、荒菅沢 から笹平までの尾根の登りは残雪と急登の連続、連続、連続。 #59124; #59124; #59124;
あの先が登りきったところか?
ではなかった。#59123; 見上げると、わぁーまた急登だ!#59124; 岩場とハシゴ。 あの上が笹平か?
いや違った。 まだ急登が続く。 もう脚が前に出ない、上がらない。#59124; #59124;
やっと笹平分岐。(09:40 区間コースタイム01:25に対し35分の遅れ) もう完全に疲労困憊。#59124; 急に吐き気がしてきた。 体調が良くないのだろう、こんなことがどこかであった。 しかも気温は高い、25度近くはありそう。 無風状態である。 とにかく小休憩だ。
笹林と雪渓の彼方には、雨飾山だ。 頂上が見える。 予報でも夕方までは崩れない。 今回は荷物はフル装備。 最後の登りも急登だ。
これ以上の体力消耗は避けたい。 如何にすべきか・・・・・・考えてみた・・・・・・ ・・・・ ・・・
決断は、ザックのデポです。 簡易アタックザックを取り出し、カメラ、飲み物、おにぎり2個だけを入れて出発です。(09:50) 軽快になりました。
最後に頂上への登り。 ここもキツイ上り。#59124; でも荷物は軽い、何とか行けそうだ。
雨飾山、頂上1,963Mだ! #59120; もう登らなくてもいい。(10:17 区間コースタイムより7分の遅れ)
ご覧のとおり、いつものMILLETの青ザックではなく、アタック用ザック。 ちょっと情けない。#59124;
上りのコースタイム3時間15分に対し、休憩とルートファインディングによる時間ロスを含めて4時間40分くらい。#59121; (写真の大半、実は下りに撮ったものです。) こんな大幅な遅れにはガックリ。
これから先、まだ編集中、 写真の整理が放ったらかし。
いや、とりあえずここまでUPします。 続きは次回。