9月10日#58942; 硫黄岳火口をみて八ヶ岳の歴史をちょっと調べてみた。 なんと、太古の昔の八ヶ岳は富士山より高かった?
↑ 硫黄岳頂上
9月10日#58942; 硫黄岳火口をみて八ヶ岳の歴史をちょっと調べてみた。 なんと、太古の昔の八ヶ岳は富士山より高かった?
↑ 硫黄岳頂上
この週はもともと北アルプスで小屋泊まりの山行を計画しましたが、翌週の仕事のスケジュールもあり、日帰り出来る八ヶ岳初心者コースの硫黄岳に変更。
#58974;諏訪南ICから三井の森へ、そこから分岐へ。 左は唐沢鉱泉、 右は夏沢鉱泉(オーレン小屋)。 唐沢鉱泉への道はよく整備されて問題はありませんが、この桜平(夏沢鉱泉)へのルートはデコボコの悪路。 山男達はよくこんな酷い道を行くのか?と思いながら我輩も通るおかしさ。 ここは美濃戸口~美濃戸山荘への道と匹敵。 車底を擦ってオイルパンを破損すると、ブレーキが利かなくなる。 ガレ石の連続だとパンクの可能性もある。 ゆっくり~と運転します。 更に、桜平#58988;に着いたら駐車場のスペースがない。 路肩に運よく入り込めるスペースがあったので無事に駐車。 夏の週末であれば停めるところはないだろう。
装備を確認し、6時40分に桜平を出発。 夏沢鉱泉までは林道ですが車の乗り入れ禁止、石と砂利の固い林道(下りは膝にきます)は嫌いです。 夏沢鉱泉からオーレン小屋までは沢沿いの道。 約1か月ぶりに新しい靴をはいたので、右足の同じところに靴擦れができてバンドエードで応急手当。 +休憩したこともあり、大幅なタイムロス。
石ころの上り坂を登りきると青空のみえる稜線へ、一挙に視界が開けます。 夏沢峠です。 南は硫黄岳への急登な稜線。 硫黄岳火口の大絶壁が見えます。 夏沢峠を境として、 ここより南は南八ヶ岳、北は北八ヶ岳と呼ばれているようです。
硫黄岳への稜線の登りはきつい#59124; のですが、気持ちのいい展望に助けられます。 この日の下界は真夏日ですが、やはり秋の気配か空気がひんやりで丁度いい山歩き日和です。 振り返ると、北は根石岳へのハイマツの丘陵、青い屋根の夏沢ヒュッテが見えます。
西は中央アルプス~乗鞍。 そして、北アルプスの屏風。 キレットと穂先ですぐわかります。
頂上がみえます、 もう少し。
頂上へは9時50分。#59120; だだっ広い頂上です。
頂上の向こうには赤岳、阿弥陀岳、横岳が出現。 その背後には南アルプス。
東には硫黄岳の大絶壁。
地図上の硫黄岳の▲表示は山頂の東(大絶壁の上)。 そこまでは両側にロープが張った道があるので、行ってみました。 左の大絶壁は崩落があるので近づかないようにとの警告表示板あり。 絶壁の下は旧火口であり、噴煙が立ち上っています。 八ヶ岳は大昔は大火山であったのだ。
八ヶ岳には「富士山と背比べをして勝利、しかし富士山に蹴り飛ばされて八つの峰になった」という神話があります。 フォッサマグナのど真ん中、 太古の時代20万年前には富士山よりも高かったようです。 古阿弥陀岳が大噴火し 現在の八ケ岳の原型がつくられたとい云われています。 諏訪湖も富士川に流れていたのが、この大爆発で裾野ができてせき止められて、天竜川に注ぐようになったとのことです。
南の稜線は編笠山、北の稜線は硫黄岳。 この稜線を上になぞっていくと巨大な山塊(地図を見て想像してみてください)、 阿弥陀岳が主峰だったとの説もあるようです。 そして富士山と対峙していたなんて、痛快ではありませんか? でも、富士山の逆鱗にふれて、八つの峰に散り尻バラバラ。 大自然の歴史のロマンと物語ですね。
阿弥陀岳、かっては八ケ岳の主峰? 日本一の山? 改めて再認識。
日本列島は地殻プレートが交差、重なり合い、大変動を繰り返してきた。 やがては太平洋プレートに飲み込まれて日本は沈没していくのである。 地震も火山活動も、その必然的な過程なのである。
天文学的なサイクルからみると、我々人類の時代は微々たるもの。 自然の営みには抗しきれない、諸行無常なのである。
蓼科、西と東の両天狗(今年4月末残雪の時期に登りました) 、根石岳。
南の赤岳、北の天狗の稜線の東側に雲が出てきた。 天気予報によると、山間部は午後一時的に雷雨の可能性もある。 こんなだだっ広い硫黄岳の頂上部は何もなく落雷を受けやすい。 もう11時、下山開始だ。 夏沢峠経由の方が開放感があるようなので、 結局同じルートで下ることにした。(家路に向かう午後2時過ぎには 茅野からは天狗岳から編笠山まで一望できました。 この日は天気が続いたようですね。)
夏沢鉱泉のパンフレットをみましたが、宿泊すれば無料で茅野駅か鉱泉の分岐~夏沢鉱泉を送迎してくれるようです。 特に冬は車で入れないのでお得ですね。(要確認のこと)
実は、次週出張があった。 怪我をしないよう、いつも以上に足運びは慎重に。 山で怪我して仕事キャンセルなんて云えない。 ともかく山ノボラーは白い目で見られがち、嫉まれます。 自戒しましょう。 上述の神話ではありませんが、八ヶ岳も富士に妬まれて散り散りバラバラ。 (笑) 人生は紆余曲折です。 でも、いい時も必ずきます。
標準コースタイムは登り2時間30分、下り1時間45分
筆者のコースタイム 【登り】 桜平 06:40 夏沢鉱泉 07:10 オーレン小屋 08:10 夏沢峠 08:40 硫黄岳頂上 09:50 登り3時間10分 【下り】 硫黄岳頂上 11:05 夏沢峠 11:40 オーレン小屋 12:10 夏沢鉱泉 12:50 桜平 13:10 下り2時間5分 遅いペースです。