最も身近な百名山-雲取山。 今年最後の日帰り山行になりそうです。
12月17日 車の温度計は-2℃。 小袖までの道が凍結しているのではないかと気掛かりであったが、ノーマルタイヤでも問題なく登ってこれた。 小袖乗越の駐車場に6時半過ぎ到着。 もう10台以上停まっている。 富山、新潟、愛知ナンバーもある。
7時過ぎに出発。 雪は若干残っているが、アイゼンをつける必要もない。
(一部日陰、巻き道は凍結していますので要注意です。)
歩きなれた道ですが、堂所を過ぎてからが山登りです。
七つ石小屋下分岐からは、下の巻道でブナ坂へ。 ブナ坂通過時間は9:45、 日帰りするための時間のチェックポイントです。 10時前であれば、余裕をもって日帰り登山ができます。
雲取山の魅力はこのブナ坂から頂上までの石尾根。
左に、雪に覆われた富士山と大菩薩連邦、南アルプスを眺めながら広い尾根を登っていく山歩は開放感があります。
小雲取山の坂を超えれば、雲取山はもうすぐ。
5度目の登頂であるが、今回が一番の天気。 やっと、避難小屋前からの富士の写真(TOP)が撮れました。
ここからは南アルプス- 仙丈、鳳凰、北岳 ↓ ・・・ 悪沢、赤石、聖までが見えます。
東は西武ドーム、狭山湖・・・ 東京都心部が霞んでいますが、 アップしてみるとスカイツリー(左上)が写ってます。
避難小屋の温度計は-1度をさしてますが、風も弱く冬としては快適な陽気です。
カップラーメンとサンドイッチの昼食を挟んで、頂上での滞在は1時間半と長居になってしまった。 日が短い今の時期遅くとも、日没の1時間前には登山口に到着しておいたほうがいい。 12時40分過ぎに避難小屋を下る。
堂所からの下りはいつも長く感じる。 小袖乗越登山口には15:21。 久しぶりに7時間弱としっかりと歩くことが出来た。
雲取山は私にとって、もっとも身近な百名山。 早朝なら登山口まで車で約1時間40分くらい。 高速料金もいらないし、プリウスのお陰でガソリンは往復6L程度と懐にも優しい山。
私のブログ管理ページ・アクセス解析でも、いつも雲取山がTOP5の中にランキング。 私の雲取山への最初の山行記事である → 雲取山Ⅰ【百名山】日帰り登山は可能か? ← 初めて曇取山へ行こうと考えていらっしゃる方、参考までにご覧ください。
昨年4月の古い記事なのに、累計では断トツでアクセスのトップなのである。 ”雲取山”、”百名山と”日帰り”というキーワードが絡んでいるからでしょう。
最後に、チョット気になること、ブナ坂・七つ石分岐の掲示。 通る度にずっと気になっていました。
① 七つ石山分岐の手前に”七つ石小屋経由 雲取山 近道” の私設?の掲示がある。
② ブナ坂・七つ石分岐では、ブナ坂・雲取山の標識には”落石事故あり”とマジックインクで付け加えてある。 更に私設の掲示があります。 危険 落石事故あり 雲取山には右の道が安全です 上の巻き道がブナ坂への最短ルートです
このマジック書きと私設の掲示をみて、皆さんはどちらの道を行くでしょうか?
昨年は左の(下の)巻道が崩落して通行不能な時期がありましたが、問題のガレ場はしっかりした橋が架けられています。
もう一か所ほどガレた場所がありましたが、問題なく通行できます。 左の(下の)巻道は、見通しがよく、全般としてなだらかな登りに感じます。
上の巻道に比べて下の巻道が特に危険とは感じませんでした。 落石事故が過去の事実としても、”落石事故あり”という手書きの記述をそのまま残しておくのが妥当であるか、チョット疑問符。
まったく初めての方なら、まず ① の掲示をみて右(七つ石小屋経由)に行くでしょう。 その掲示に?と思って真っすぐに行っても ② の標識の添え書きと掲示をみて、ほとんどの人は右に行った方がよいと思うでしょう。
右の道は小屋まで急登、そこから左にいく上の巻道はアップダウンがあり ガレた場所が2か所あったように思います。 また、道が痩せたところもあります。
私も最初と2度目の登りは掲示通り ”近道”を通りました。 七ツ石小屋で水・飲み物を入手できるし、あの休憩テラスは富士山展望台です。 休憩ポイントとしては七ツ石小屋がほぼ中間点で、 帰路であれば、 小屋経由の上の巻き道を下るのもいいと思います。
時間的には、どちらも大差はないと思います。 私個人の感想としては、左の(下の)巻道の方が緩やかな登りで 楽にブナ坂へ行けると思います。 標準コースタイム35分です。 ”近道”(上の巻き道)は小屋までの急登もあり、 下の巻道より明らかに早く登れるとは思いません。 その意味では、私にとっての近道は下の巻き道です。 各個人で感じ方に差があるかもしれませんし、私のオピニオンが正しいとは云いません。 でも、雲取山のリピーターは上りに、下の巻道を使ってらっしゃる方は多いと思います。
この ”近道” 或いは ”最短ルート” はどのような定義・根拠で書かれたのでしょう?
我々登山者はガイドブックよりも、その場で目にする標識・掲示板を頼りにするでしょう。
山の標識・掲示は一般の方々、団体、山小屋等々の善意で設置・維持されている私設の標識も多いとは思います。 その尽力には頭が下がりますが、雲取山ほどのポピュラーな山は何らかのルール・規制があってもよさそう。 雲取山リピーターとしての意見です。
【私のコースタイム】 小袖乗越登山口07:13 1150M地点08:07 堂所08:30 七つ石近道分岐09:00 ブナ坂・七つ石分岐09:10 七つ石小屋からの合流点09:34 ブナ坂09:45 奥多摩小屋10:15 小雲取山10:54 雲取山11:12 ~ 12:40 小雲取山12:56 奥多摩小屋11:07 ブナ坂13:34 七つ石小屋への分岐13:44 七つ石小屋13:58 七つ石近道分岐14:08 堂所 14:27 1150M地点14:41 小袖乗越登山口15:21 計 上り3:59 下り2:41