2月18日 #58942; 久しぶりに奥多摩・日の出山へ。
いくら山歩きが好きと云っても、こう寒くては、億劫である。
山歩きに関しては、私は我儘なのである。 登り甲斐のある山もいいが、
天気のいい日しか登らない。 見晴らしがいい尾根を歩きたい、危険なところは避けたい、 楽に登りたい・・・
妄想である。 そんな山はほとんどないのである。 (笑)
今週も寒波と雪で、早朝起きして遠出する気もしない。 といっても普段運動不足の私にとっては、週末の山歩きは 心身の健康維持のモチベーションともなっている。
先週の山歩きがすっきりしなかった。 今週は奥多摩に場所をかえよう。
で、 最も近い日の出山へ。 9時に自宅を出た。 今回は久しぶりに つるつる温泉から登ることにした。 登山口入口の熊野神社前を10:40に出発。
雪もほとんどなく、静かな樹林帯を登っていく。 頂上へはほぼ12時に到着。
週末なので、多くの登山者がランチタイム。 でも今日はお行儀の良い方が多く平静。!(^^)! (以前ここに来た時には、元気すぎるマダム様方々の井戸端会議の喧騒にうんざり。 御岳山まで響きそうでした。)
大岳山が直ぐ近くに見えるが、富士の頭はガスって見えず。 遠くの山はすっきりと見えません。 昼ごろはNGです。 遅すぎる。 (笑)
御岳山越しには、鷹ノ巣山、雲取山 右には長沢背稜が続く。
でも、視線はなぜかこの山にいってしまう。
カップうどんを食べながら、 あの彼方のブナ坂から頂上への石尾根縦走路を眺める。
今の時期は冷たい風が吹き上げて、縦走路の木々も霧氷になっているのかな? ・・・・
頂上小屋から見下ろす石尾根の景色は素晴らしいだろう・・・
来月、雪風緩んだ晴れの日にいこう。 ヤマレコでものぞいて様子をみるか・・・
帰りは、駐車場迄1時間ほどで下山し、 つるつる温泉に浸かってスッキリ! #59120;
今回も短時間で楽々ですが、奥多摩の雰囲気をちょっぴり味わってきました。
追記:
奥多摩の人気の山のひとつ、川苔山に行くことも考えていましたが、ある本を読んで、少し先送りをしました。
”山には本当に危険がいっぱい”というサブタイトルの救助隊日誌、奥多摩山岳レスキュー隊の副隊長が執筆された本をお借りして読みました。
著者は、先月奥多摩で飲んだとき、偶然お店(天益)で居合わせ 楽しくお話を交わし、 帰り際に ”お会いするときは山でなく、天益で会いましょう” との言葉を残されたKさんでした。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4046519983/ref=dp_image_z_0?ie=UTF8&n=465392&s=books ← リンクページになってしまうので、戻りボタンでリターンのこと。
奥多摩は日本アルプスや八ヶ岳と比べると低山で易しいレベルである。 といって侮る事なかれ。 私が足を運ぶ雲取山や鷹ノ巣山でも、数々の遭難事故もあり。 とくに川苔山や天祖山は、遭難事故が多く、危険が多いことを知りました。 ベテラン登山者でも遭難し命を落としています。 (私の計画していた大丹波林道から曲ヶ谷沢をのぼる川苔山も侮れないようです。)
奥多摩に行くことが多い方には、必読の書です。 一般の山ノボラーには参考になります。 遭難事故という生々しい切り口を綴った日誌ですが、単なるレポートでなく 読んでいて引きこまれていきます。
他人事でないのだ。 明日の我が身に降りかかることかもしれないのだ。
奥多摩は 東京の奥座敷、オアシスなんて云われ アクセスが良く、冬でも登りやすそうなイメージですが、 奥多摩という山々に潜む危険に気づいてないだけ。
北アルプスや八ケ岳で向き合う緊張感が 奥多摩では緩みがちになることへの警鐘。 奥多摩でも、崖も岩場も、凍結した場所もある。
臆病でどちらかと云うと慎重な私でも 読んでいて、いろいろ気づき、目を覚まさせられました。 原点に、基本に立ち返り、山と向き合うことが大切と思います。
遭難事故以外にも、皇太子殿下の山行警護随行時のエピソード、奥多摩には15回ほども登られている等々・・・ えっ~と感じることも綴られています。 殿下が奥多摩で歩いてないところはなんと2か所、長沢背稜 と 千本ツツジ~鷹ノ巣山。 日本全国百数十回も山行に出かけられているとは(@_@;) なんてことも書いてありますよ。 (もっと登りたいんでしょうね。 ステータスも何もない平民の我が身だが、自由な鳥。なんとありがたいことか!)
この山を愛する執筆者Kさん、 退官されて先々も ”山岳救助隊本部”の看板のかかった奥多摩の駐在所に居候されている気がします。 たまに覗いてみます。(笑)
本をお借りしたTerryさん、ありがとう。 勉強になりました。